創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

今日までの半生

2018年05月31日 20時45分13秒 | ポエム


今日までの半生

私はいったい何をしてきたのだろうか

願い続けた

夢の

欠片一つが今ようやく

指の先に触れているぐらいで

何もない



今日までの半生

本当に何をしてきたのだろうか

掌の上の素材を

今からでも

的確に組み立てていけば

完成図は理想に

近づいているのであろうか

決して大きく無謀な夢を

抱いていない

そんな夢は

どこかに置いてきた



今日までの半生を

無駄と嘆くのは

まだ焦燥だ

いくつになっても

まだ先があるのだ



割れない卵

2018年05月31日 00時34分18秒 | ポエム


少しずつ

少しずつ

雛鳥を孵化させる親鳥のように

温めてきたけれど

なかなか割れない卵

何も変わらない

何も生まれない

ただ時が過ぎるだけ

悠久な時が

大地の形を変えるように

永い時があれば

割れるだろうか

けれど

時は限りある

焦って

渾身の力で大きく振りかざしたら

空振りするか

粉砕してしまうだろう

もう少し見守ろうか





僻み

2018年05月13日 04時04分31秒 | ポエム

僻む人間は

己を知らない

自分の中にも必ず一つは

人から見て羨ましがられるような

物事があるのに

それに気づかずに

他人を羨む

浅ましく悍ましい

僻みの心は誰しも少しはある

口に出すか心に秘めるかの違い

口に出して何か

自分の為になるのだろうか

否なることは無い

他人を貶めるだけである

僻む暇を自己に向けて

有効につかえないものなのか