創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

快晴と余白

2017年05月29日 21時42分13秒 | ポエム


雲一つも無い快晴は

美しいけれども

青空が微塵も見えない

曇天に美しさはない



余白のある書画は

素晴らしいけれど

雑然と線が複雑に

隙間なく埋まっていたりすれば

そこに美しさはない

整然と並んでいて初めて

美しさを覚える



人間も同じ

本来の姿を完全に隠したままでは

美しさはない

余裕がなく

ただ単調に日々を

繰り返しているだけの人に

魅力は生まれない


空しさは

何かを始めるチャンスだ


満潮や満月は

それ以上がない完成系

欠けている今が

高みに行けるチャンスだ


彷徨う心

2017年05月27日 22時59分33秒 | ポエム


行き場のない我が心

彷徨う心

この世に未練を遺した

亡霊のように彷徨い

帰る巣(いえ)を失くした

鳥のように彷徨う



行き場のない我が心

彷徨う心

鬱蒼と繁った杜の中

荒波踊る海の上へ

あてもなく

彷徨い続ける



行き場のない我が心

彷徨う心

宇宙空間に永久(とわ)に

彷徨う宇宙屑のように

手を振り返したら

人違いだった時の手のように

彷徨い続ける



止まり木は何処(いずこ)

羽撃き続け

見つける枝は

折れた枝ばかり






地に足が着いていない

2017年05月21日 12時32分19秒 | ポエム


地に足が着いていないことは

まさに

宙に両足が浮いた状態だ

足を大地に着いていなければ

右や左に前に後ろに

揺れる

安定感がなくて

左右前後あちらこちらに

不安ばかりに覆われる



ふらふらしているのは

地に足がついていないから



今いる地点よりも

遠い場所ばかり追いかけて

いるから

地に足が着かない


あれもこれもと

欲張って

二兎追いかけるから

地に足が着かない



今いる地点の足場を

よく見て

一歩一歩確実に

地へ足を運べば

不安もない

安定が得られるだろう






止まない雨

2017年05月20日 23時21分20秒 | ポエム


永く降り続いた雨も

長く凍りついた大地も

降り止み溶ける日がくる

長い長いトンネルの

最中にいる時には

このままずっと

抜け出せないのではないっかて

不安ばかりが

水泡のように浮き出てくる

光がまだ夜空の一番星のように

遠く小さいけれど

確かにそこにある

引き返したら

見ることもなかった光

妖精よ

どうかこの光の先へ

迷うことがないように

導いて

中身のない私

2017年05月15日 04時34分56秒 | ポエム


脱皮した蛇や海老の

抜け殻のような

薄っぺらい

中身のない私

誰も抜け殻などに

目もくれない




幽体離脱して魂が抜け出した

抜け殻のように

呆然と

中身のない私

実体がなくふわふわ浮遊して

存在感など残せない



ヘリウムや空気を入れた

風船のように

外面だけの皮だけで

中身のない私

今にでも暴発しそうで

誰も近づかない



品物を取り出した

後の段ボールのように

空っぽで

中身のない私

その場を何もなかったように

ただやり過ごされるだけ



中身のないギフトは

期待に比例して

がっかりする

びっくり箱でさえも

中身がなければ

お粗末なだけ



緊張や照れで誤魔化す

薬缶から煙を出すかのように

言葉を出しても

誤魔化しの言葉は

軽くふわふわと上に向かい

前にいる相手に届かない

届かない言葉で

いくら一生懸命

話しかけたって

中身がない

存在感さえもない



口数がすくなくたっていい

前にいる相手に届くように

相手の気持ちと同じ重さで

言葉を投げることなく

手渡しするかのように

言葉を渡せばいい






卑屈の阿修羅

2017年05月14日 21時37分47秒 | ポエム


待ってた時が訪れて

あの手この手の策や

懐に決意を秘(かく)していてたのに

3つの顔を持つ阿修羅

不甲斐無き面

嘲笑わられる面

臆病の面

どの面が正面に向いても

五十歩百歩



まるで失敗をする為に

挑戦しているかのようだ



闇雲に場数を踏んでも

希みは生あるうちに

叶えられない

けれども阿呆な吾は

反省点の的が外れ

闇雲に風車に闘いを挑む



だからまた繰り返すのであろう

まるで希みの内容が

失敗をする事なのかのように


不運に意味が生まれた日

2017年05月14日 00時04分43秒 | ポエム

不運な出来事に

落胆する日々も続いた

不運な出来事から

始まった下降曲線

けれども

不運な出来事が

起きたきっかけで

生まれた奇跡

この奇跡のために起きた不運では

ないにしても

不運が幸運の欠片を拾った

ほんの一瞬の奇跡だったけれど

今の私には

それで十分だった

鬱屈退治

2017年05月09日 22時17分14秒 | ポエム


ふぅーと吐息で

心に蟠る

行き詰まるあれやこれやの

鬱屈を

何処か遠くへ飛ばせたならば

どんなにいいだろうか



無となり何も考えなければ

鬱屈は姿を隠すだろう

それとは関係ないことに

夢中になれば

鬱屈は姿を隠すだろう

けれど暫くしたら

再び巨大な影は

夜の闇のように

やってくる



鬱屈を追い出すのは

一度何かにぶつけて

吐き出すか

タコ足配線のように

絡んだ線を解くしかない





私の悲鳴

2017年05月02日 03時42分00秒 | ポエム


私の悲鳴


「私なんか」


「私なんか」


「私なんか」


誰かに助けを求めることへ

罪悪感の塊に押し潰され

救いを求めることなく

潰されていく



辛辣な体験をする度に

感じる思い 

私なんかこれでいい



ケールのような苦味を

3日も経たぬ内に忘れ

同じ過ちを繰り返す

だから私なんかこの先も

悔いの洞窟暮らしを続ければいい