創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

祈り

2016年05月29日 09時24分49秒 | ポエム


君は見ているだろうか

この月を

君の笑顔が末永く

続きますように

月へ祈りを届ける



君は見ているだろうか

この夕日を

君の優しさが

君自身へ注がれますように

夕日へ祈りを届ける



君は見ているだろうか

この青空を

君の澄み切った瞳が

いつまでも曇りませんように

青空へ祈りを届ける


遠くないはずなのに

天よりも手に届かない

君への祈り


どこまでも私

2016年05月23日 21時27分03秒 | ポエム


あゝ私はやっぱり私だ

望みを抱いても

直ぐに手放して

ふわふわ浮いている




あゝ私はいつまで経っても私だ

思いと行動がはぐれても

捜索願を出すだけで

自分で探そうとはしない




あゝ私はどこまで行っても私だ

やるかやらないかの二択でさえ

後悔の予見をした選択肢を択ぶ



私は私だ

明日になっても私の儘だ








強い心の作り方

2016年05月21日 01時08分01秒 | ポエム


強い心を保つには

自分を窮地に追い込めばいい

自分の不甲斐なさを

直視すればいい


汚れに目を背けている内は

気にならなくても

汚れが気になれば

綺麗にするように

贅肉を見つめれば鍛えたり

暴飲暴食を抑えるだろう



目標を達成するための

吹き出物が何かを

見つけ出して

凝視をすれば行動力は

開放された堤防の水のように

怒涛の如く流れるだろう








第一歩

2016年05月19日 21時35分43秒 | ポエム


立ち止まったままでは

何も始まらない


望む事は始まりの第一歩


けれど望むだけでは

また何も始まらない


失敗を恐れ

無駄を恐れ

動けずにいる


「どうせ」が先を歩き

「どうせ」が後を追いかけてくる


この場所に幸せなら

そこにいればいい

幸せがないのならば

この場所にいることに慄いて

動き出せばいい


浮遊駒

2016年05月17日 02時01分19秒 | ポエム

篠突く雨の響く部屋で

シャワーを浴びる如く

首筋に手を当て

天を仰ぎ見る


考え倦ねて

ロングトーンのように

呆然とした状態のままに


右往左往に

あれもこれも

二兎追う者は一兔をも得ず

未だに自分の軸が定まらずにいる



悠長に思慮している

暇(いとま)などないのに



トライアングル

2016年05月13日 15時52分39秒 | ポエム


凡人は成功者を羨み

困窮者に情をかける


成功者は凡人に優越的に見下し

困窮者と凡人を等しく扱う



困窮者は凡人に憧れ

成功者を宇宙人の如く思う



才能を有るものを妬むのは

もう少しで手が届きそうな距離に

いるように感じはしているのに

思いと現実の距離のギャップに衝かれ

僻む事へ力を注いで疲弊して

挫折していく



ただ手に届きそうな距離に

初めからいないものは

なんとも思わない



才能を手に入れたものは

恰(あたか)も初めから

持っていたかのように

努力した事を忘れる





遠慮近憂

2016年05月12日 19時05分00秒 | ポエム

明日の為に

今の自分を知る


遙か将来の為に

今の自分を深く知る



今の自分の儘で居続けても

良いのだろうか

目的の自分になる為には

何が必要か

どうしたら必要な物を手にできるか

今この瞬間に出来る事は何か

抱いた夢はなんの為に叶えたいのか



第三の目で

近きを憂えて遠きを慮る







引掻き傷

2016年05月09日 20時12分00秒 | ポエム

心の肌に引掻き傷ひとつ

今日一日の出来事の

思い通りに行かなかった事


その傷を撫でようとして

傷の上にまたひとつ

新たな引掻き傷


あの時違う選択をしていたらと

後悔の念の数だけ

さらに引掻き傷が増え


いつの間にか引掻き傷だらけになる


忘れるという

自然治癒力に

ただ頼る


他人によって付けられた

引掻き傷も

自分で付ける

引掻き傷も

ついた時の痛みは同じ


見つれば

どうしようもないほど痛い

引掻き傷

元気??

2016年05月09日 02時26分00秒 | ポエム


「元気??」

久しく会う友から

何気なく聞かれる言葉




いつも「うん」と素直に頷けなくて

「ううん」と答え

「いつも通り元気じゃない」と

思わず答える



「どうしたの?」だとか

「何かあったの?」と

心配してほしいわけじゃない



元気のイメージが

活力が漲っているような

溌剌とした解釈にとれるから



「元気??」の言葉の裏には

病気や怪我を患うだとか

アクシデントで

気持ちが滅入り

塞ぎこんでいないかだとか

危惧の意味合いがどちらかと言えば

濃いのかもね



かくも言いながら

私も挨拶言葉として

「元気??」と使ってしまうけれど



素直じゃない私はそう

ひねくれている

だから元気ぢゃないと答える





失った光

2016年05月08日 23時35分10秒 | ポエム

どこに置いてきたのだろうか

かつては総てだった

そして中心だったのに



童謡や唱歌のようにずっと

耳にしていないけれど

覚えている如く

暗(く)れ惑い

朧気に今の心に潜む



何か大切なモノを失った気がする

でも何かがわからず

雲のように

変形しながら

モヤモヤと

脳裡へ消えて行く


瞋(いか)り

2016年05月01日 20時00分00秒 | ポエム


厖大(ぼうだい)な程に

不条理で不公平な現実

才能 人 環境の貧富の格差




眼の前に拡がる凄惨な

真実に心が煮え滾(たぎ)る




忿怒尊のような形相で

瞋恚(しんい)の炎(ほむら)が

メラメラと燃える



華胥(かしょ)の国など

所詮は昼寝してる間の夢



世の中貧しいがいるからこそ

富める者がいる二極の対だって

わかりきっているけれど


最後はみんな自分なんだね


だから諦観(ていかん)して

みんな無関心になっていくんだね