君は見ているだろうか
この月を
君の笑顔が末永く
続きますように
月へ祈りを届ける
君は見ているだろうか
この夕日を
君の優しさが
君自身へ注がれますように
夕日へ祈りを届ける
君は見ているだろうか
この青空を
君の澄み切った瞳が
いつまでも曇りませんように
青空へ祈りを届ける
遠くないはずなのに
天よりも手に届かない
君への祈り
凡人は成功者を羨み
困窮者に情をかける
成功者は凡人に優越的に見下し
困窮者と凡人を等しく扱う
困窮者は凡人に憧れ
成功者を宇宙人の如く思う
才能を有るものを妬むのは
もう少しで手が届きそうな距離に
いるように感じはしているのに
思いと現実の距離のギャップに衝かれ
僻む事へ力を注いで疲弊して
挫折していく
ただ手に届きそうな距離に
初めからいないものは
なんとも思わない
才能を手に入れたものは
恰(あたか)も初めから
持っていたかのように
努力した事を忘れる