こんなにも広い大地の中で
こんなにも永い刻(とき)の中で
幾億もの命が存在しているのに
あなた巡り逢えた奇跡
例え視界に入る場所に
あなたはいなくても
昨日も明日も同じ太陽の光
明明後日もその先も同じ月の光を
浴びて生きていける奇跡
この先一分でも一秒でも永く
十歩でも一歩でも
貴女の歩調に合わせて
歩いていくことができたのならば
私の存在を僅かでも少し宛でも
伝えていけるのだろう
あなたの心の植木鉢に
そっとわたしの
好きな気持ちを注いでいく
この奇跡が必然の花の芽となり
鮮やかな花を咲かせるように