このまま

嗚呼私はこのままで

生涯を畢らせるのだろうか



これといって書き残せる

特別なエピソードもないまま


平々凡々と日の当たらぬ小路を

延々と這い蹲って



大きな足跡を残せなくてもいい

命が星のように輝けたなら

それでいい

性質と品格

誰しも毒を持つ

その毒を地中奥深く

水深の奥深くへ

押し込んで



誰もが総ての色を備えている

表面の色が

赤色が強いか

青色が強いか

白や黒や黄色や緑なのか

それが個性

オリジナルな日

不思議だね

誰ひとりとも重なることも無い

自分だけのいち日



何でもない今日という日

あなたとは違う

喩え退屈な日だったとしても

中身は違う



場所も見える景色も

あなただけのオリジナルな日

何より大切なモノ

目に見えてる物よりも

目に見えないモノが

何よりもかけがえのない物




見えてる物に惑わされず

見えないモノをの

存在を意識しよう

見えないモノにこそ

大切なモノがある




顕微鏡にも映らない

ミクロの形さえない

見えないモノが

人の生涯を豊かにしてくれる




神も仏も

空気も栄養も

人の心も

未来も思い出も

見えないモノ



心臓や脳のように

見えている物の奥深くに

見えないモノはある




見えないモノに悲しまないで

見えないからこそ

何よりもかけがえのないモノで

ずっといつも近くにあるのだから