諺、能ある鷹は爪を隠すというが、私は能力のないものは爪を見せびらかすだと思う。
知能の低い者が、知ってる事をやけに披露したがる。私は見ていて背中に戦慄が走るほど悍ましい面持ちで、そういった人をみてしまう。
なぜなら、一生懸命披露しているその知識は、恰も自分の研究の成果のように話すけれども、その人が見つけた訳でもなく、ただテレビや雑誌やネットで聞いた、見たに過ぎないからだ。
誰かが研究したり、調査したりして導いた結論を、自分の考えを踏まえることなく、単純に100%信じて他人に話す。どう考えてもやっぱり悍ましい。
私も時たま、テレビで知りえた情報を話すこともある。けれどもそういった時には必ず、テレビで見たと付け加えるし、そういう事を人に話す時には、必ず恥ずかしさを覚えながら話す。
能ない人が、自慢気に話している時は、知らない人を小馬鹿にしながら話しているように感じ受ける。可愛そうだ。
聞いている側も知っている事かもしれないのに。また知らないとしても、何にも恥ずかしい事ではない。