創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

【エッセイ】能ない鷹の爪

2017年06月29日 21時13分54秒 | ポエム

 諺、能ある鷹は爪を隠すというが、私は能力のないものは爪を見せびらかすだと思う。

 知能の低い者が、知ってる事をやけに披露したがる。私は見ていて背中に戦慄が走るほど悍ましい面持ちで、そういった人をみてしまう。

 なぜなら、一生懸命披露しているその知識は、恰も自分の研究の成果のように話すけれども、その人が見つけた訳でもなく、ただテレビや雑誌やネットで聞いた、見たに過ぎないからだ。

 誰かが研究したり、調査したりして導いた結論を、自分の考えを踏まえることなく、単純に100%信じて他人に話す。どう考えてもやっぱり悍ましい。

 私も時たま、テレビで知りえた情報を話すこともある。けれどもそういった時には必ず、テレビで見たと付け加えるし、そういう事を人に話す時には、必ず恥ずかしさを覚えながら話す。

 能ない人が、自慢気に話している時は、知らない人を小馬鹿にしながら話しているように感じ受ける。可愛そうだ。
聞いている側も知っている事かもしれないのに。また知らないとしても、何にも恥ずかしい事ではない。

 

私の隣

2017年06月29日 13時19分10秒 | ポエム


今私の隣に

誰もいなくてよかった

優しくされたら

忍び足で後ろから

脅かされたかのように

突然泣き出してしまいそうだから



今私の隣に

誰もいなくてよかった

優しく手を肩に置かれたら

ダムが崩壊したかのように

泣き出してしまいそうだから



今私の隣に

誰もいなくてよかった

優しい眼差しを向けられたら

高く積み上げた積み木が崩れるように

泣き出してしまいそうだから


無意識に堪えている

男泣きは

見苦しいから

懸命に平静を保とうと

頑張っている

だから今

誰にも優しくされたくないんだ



なぜだろう

2017年06月28日 13時23分32秒 | ポエム

なぜだろう

辛い過去の邪念を

追い払っても

次から次に

違う邪念に襲われるのは



なぜだろう

良い事の中からは

餌を与えていない魚のように

辛辣な事はたくさん釣れるのに

辛い事からいい事を探すのは

金山を掘り当てるように

難しい



なぜだろう

平静を保って

笑顔でいたいのに

表情が曇ってしまうのは



なぜだろう

世界、日本、身の回りにも

星の数ほど人はいるのに

私が独りなのは

砂漠

2017年06月28日 00時05分26秒 | ポエム


私の心は枯渇した砂漠だ

永いこと雨が降っていない

歩いても歩いても

広がるのは哀しみの砂山

凶暴な蠍が

私が草臥れ果てるのを

いつかいつかと

待ち焦がれている

行きつく先に

哀しみしかなかったとしても

私は諦めない

いつか泉や森へ行ける

その日まで