創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

儀式 ~今何かに耐えているあなたへ~

2015年02月28日 22時36分40秒 | ポエム


大切な人と別れて

泣きたいならば

我慢せずに泣いたらいいよ

涙流して肩を震わせ嗚咽して

大切な人のことだけを思って

全身で悲しむほどに

大切な人をいつまでも

記憶に留める儀式になるから



挫折や絶望で

憂いたいなら

我慢せずに愁いてらいいよ

声なき叫びに微かな涙を浮かべて

目を閉じて一点を眺め

全身で憂うほどに

自分を振り返り見つめて

次のヒントを見つける儀式になるから



失敗や過ちに

後悔したいなら

我慢せずに悔やんだらいいよ

溜息に拳を握り歯を食いしばり

脚を小刻みに動かして

全身で後悔するほどに

過ちを繰り返さないように

肝に銘じておくための儀式になるから



誰かに

2015年02月27日 20時40分00秒 | ポエム




誰かに愛を求める人は

己自身も愛せないさみしがり屋



誰かの愚痴ばかり言う人は

ロープレのように自分の周りの世界を

操作する自己中心的な人




誰かに責任をなすりつけてばかりいる人は

自己成長のチャンスを逃す臆病者




誰かを羨んでばかりいる人は

自分の長所を知らずに

見つけようともしない哀しき人




誰かに甘えてばかりいる人は

その優しさに感謝せずに

後悔の大海で溺れる人




自称誰にも頼らずに生きてる人は

360度広く世界を見ないで

望遠鏡を覗き込んで

一点の宇宙ばかりを見ている人




一人が人生を全うする間に

一体どれだけの人の支えや

恩恵を受けているのだろう


一人の力の限界は

地球の中の蟻のように余りにも小さい




体験することも知ることさえない

無限に続く未知ばかり

誰かの実績の上に立ち

誰かの発見に研究を混ぜて

模倣したり記憶して己を造る

次の誰かにバトンを渡す為に




これから

2015年02月27日 01時29分39秒 | ポエム


いつの間にか眦に

ひと粒の滴

あくびの泪か

我が身を嘆いて零した涙か

わからないけど

拭わずしばし留めておいた



悲観している時が長くて

楽しい出来事を

引き出して振り返ってみても

悲しみに塗れている



指で涙を拭い

いつものように

自分へ言い聞かす

これからだって

砂粒の希

2015年02月26日 00時31分38秒 | ポエム


心荒(すさ)む無の境地

一縷の髪の毛よりも華奢な絲が切れ

抱いた微かな希望は

吐息よりも小さな風に滅した




地を這い骸(むくろ)となった

希望の欠片を土塊を掻き搜す

私の耳元に響く音は静寂

幻想に惑わされ心臓を抉る




疲弊した軀に怒濤の如く鞭を入れ

嘲け嗤う亡霊が影を踏む

慟哭にあたりの空気も震え

樹海の中へ拱かれ滴を残す







いつもの夜空

2015年02月21日 01時25分57秒 | ポエム


空を見上げれば

一番星の遙か下

口角を上げて笑う

月の舟



澄み渡った紺色の夜空に

煌(きら)めく光



何気なく見上げた空に

ピントがあい

ハッとしたシャッターを切る



空が上にいつもあるのが

当たり前すぎて

当たり前の素敵な表情に

心揺れ動く

















夢中

2015年02月18日 00時38分02秒 | ポエム



夢中になることは

夢の中にいるようなもの


人生を明るく楽しく過ごすには

夢中になれる時間を少しでも長く

増やしていけばいい


辛辣な日々であっても

輝くひとときがあれば

明日への楽しみが

沸き起こる


もし夢中になれることがないならば

いろいろなことを挑戦したらいい

そのうちにきっと自分にあった

夢の入り口が見えてくる


悲しみと雪

2015年02月14日 23時02分00秒 | ポエム


いつまでも降り続く雪は

悲しみに似ている


悲しみもまたいつまでも

終わりが見えない


果て無く続くように

思えていた雪は

いつの間にか降り止むように


悲しみもまたいつの間にか

薄っすらと和らぐ 


降り続いた雪は

深く大地を包み込み

悲しみも深く全身を覆う


雪は全てを冷やし凍らせる

悲しみも凍てつき

心も冷え上がる


雪も悲しみも冷たく真白で

雪が雨に溶け

陽射しに溶けるように

涙流して泣きじゃくった後に

とことん笑っていたら

新しき芽がでて花も咲く



宇宙と個人

2015年02月14日 21時51分00秒 | ポエム



人は自然に追いつく事などできない

比類できぬ一生の短さ


容姿の小ささ

自然の摂理の末梢

欲に塗れ

欲に撃ち破れ

欲に隷従するだけの

細胞の一つに過ぎない



個人にとって

個々の人生こそが最大であれど

宇宙を思えば個人の

小さきことよ



悩んでいる悩みも苦しみも

ささやかな事






疾走

2015年02月12日 21時17分46秒 | ポエム


不器用ながら

必死に我武者羅に

走った

負けても負けても

希望は捨てずに

必死に一直線に

走った

助けを呼びたい時もあった

でも歯を食いしばって

必死に必死に必死に

必死に必死に必死に

走ってきた

頑張ったねって

誰にも認められなくても

私は私なりに

必死に

走った

春も夏も秋も冬も

必死に

走った

友を思うメロスのように

必死に

走った

ドン・キホーテのように

必死に

走る

またこれからも

衣装

2015年02月12日 17時05分00秒 | ポエム



寂しくて 淋しくて 心も身も

冷え切ったあなたに

太陽の陽射しのように暖かな衣装を

あなたと同じように

さみしさを感じてる人が

この世界にたくさんいるよ

だからひとりじゃないさ




悲しくて 哀しくて 心も身も

涙しているあなたに

緩やかな風のように柔らかな衣装を

悲しみの向こう側にはきっと

喜びが手を拱(こまね)いているよ




切なくて せつなくて 心も身も

蕾開かぬあなたに

悠久に逞(たくま)しい大地のような衣装を

切ない気持ちが

喜びの風船を大きく大きく

膨らませてくれるさ



怖くて 恐くて 心も身も

震えているあなたに

弥勒菩薩の笑顔のように優しい衣装を

恐れこそが慎重で丁寧に生きる

あなたを造り出している




不安で 不安で 心も身も

落ち着くことのないあなたに

細流(せせらぎ)のように安堵できる衣装を

不安が遠くを慮(おもんばか)り

近くを憂えて

あなたの軸を正している




虚しくて 空しくて 心も身も

空洞になりそうなあなたに

あまたの変化を繰り返す

雲のように変化に富んだ衣装を

人の世の負の情念は口に苦き良薬

そして逞しく 明るく 朗らかで

前向きなあなたを作り出す





あなたの負の情念は

きっと地球をひと回りして

正の情念へ成長して

あなたの手元へ戻ってくるよ




だから今は笑っていようね

背後からの囁き

2015年02月11日 01時09分00秒 | ポエム



このままでいいの

将来のことを考えずに無造作な今を

何気なく過ごす日常でいいの



このままでいいの

己自身の精神を磨こうともせずに

ぼやいてばかりでいいの



このままでいいのか

勇気を振り絞ることなく

やれないできないの繰り返しでいいの



このままでいいの

待っていればいつの日かなんて

甘く考えて呆然と立ち尽くしていいの



このままでいいの

挫折ばかりを繰り返して

反省するだけで行動が伴わないままでいいの




このままでいいの

夢ばかり寝ても覚めても見続けて

現に活路を閉ざしたままでいいの




このままでいいの

タイミングばかりを待ち続けて

今も尚まだ待ち続けていていいの



このままでいいの

今のままで充分と自分に説得して

未来の準備もしないで寝転んでいていいの



このままでいいの

過去の栄光をじっと握りしめ

格好ばかりを気にしていていいの



このままでいいのか

自分のことばかりを常に考えて

そのまま自然と孤独になっていていいの




このままでいいのか

やってはいけないと思いながらも

そうなったらそうなった時って

割り切るそれでいいの



このままはイヤだ

さっきまでの自分より

知識、優しさ、愛、慈しみ、微笑み

善、陽、正、良、優、秀

エネルギーを心に吸収し蓄え

見て、聴いて、伝えて、掴んで、歩む



後ろの囁きに

振り返る余裕などない

怒りと喜び

2015年02月10日 01時39分07秒 | ポエム



なぜ人は怒り怒るのだろう

それはが自分の予測に反するから

理想と現実とのギャップ

勝手な期待への裏切り

唐突なアクシデント

勝手な思いや勝手な願望

自分と違う誰かや何か



短気な人は固定観念の強い人 

予め想像していた結果と同じであれば

何も感じない


期待ハズレに怒りを感じ

期待以上に喜びを感じる


優しそうな人が冷たければ

怒りを覚え

冷たさそうな人が優しければ

行為を感じる


誕生を忘れられた事に怒り

何でもない時のプレゼントに喜ぶ


怒りは予見で抑制できる




















泥濘

2015年02月04日 14時54分00秒 | ポエム


雨が心の袖を濡らして

飆(つむじかぜ)は心に取り巻く

渇いた泉に湧く泉なき

後にも先にも険阻な道

一縷に燦燦と赫(かがや)く

太陽の慈(めぐみ)に

禱(いの)り

雷鳴の轟く天の慟哭は

私の姿の憐憫か

泥濘(ぬかるみ)の道を

枯れ枝を支えにして

一向(ひたすら)歩く

漆黒の闇夜の中にある

黄檗色の月に煌めく露ひとつへ

私の一念を封じ込めて

そして泥濘の中をまた這い蹲る

幼き肩

2015年02月04日 01時36分46秒 | ポエム



幼子の小さき肩に

母を強く思う心


母親が元気に帰ってくるようにって

良い子でわがまま言わず

寂しさに泣きたくなるのも堪え

幼気(いたいけ)なその姿


無言で早く元気に戻って

その子をいっぱい

抱きしめてあげてねと

切に願う

愛のレシピ

2015年02月03日 17時48分00秒 | ポエム


不安と怖れは

人を愛するために必要なレシピ

完全に安心できる相手には

愛もいつの間にか

暈(ぼ)けてくる



心を配ることは愛を配ること

心配は愛配だったのだね

忖度は相手の気持ちを推し量る

当(まさ)に愛の心



愛とは心が動くこと

心がずっと同じ位置にあったならば

単なる孤独感ゆえの誤解

大切なものは常に動く

心臓も地球も空気も時も

みんな動いている



愛と憂いは心の中枢に

頭も足も持ち

常に考え

常に動いている






不安な気持ちも

恐れる心も

愛を作るためのレシピに

欠かせない素材