創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

心の大地に花咲かせ

2016年11月30日 02時59分04秒 | ポエム


心にも地球がある

その地球には様々な植物が育つ

蔓が絡み合えば

混乱して

雑草が伸び茂れば

粗雑になって

花が咲けば

笑い喜び

樹木が伸びれば

成長し

果実が実れば

心を配る

水を与えなければ

枯れたまま

種を巻けば

幅が広がる

風が吹けば

揺らめき

日照りが続けば

干されていく

だから土壌を耕したり

害虫を取り払ったり

時々手入れを

怠らないようにしないとね

腑甲斐ない返事

2016年11月29日 09時27分41秒 | ポエム


あなたはなんの為に生きている

という問いかけに対して

誰かを守るた為だとか

誰かの役に立つ為や

答えを返せたら

きっと充実した生き方を

送っているのだろう




けれど私は

休みの為だとか

なんとなくだとか

的の外れたような

抽象的な

きっとつまらない返事をする




いずれ訪れる老後を楽にする為だとか

夢を叶える為だとか

自己的で未来型の返答も

あるだろう

その為に具体的に

今取組みながらであるならば

それも充実した生き方であろう




過去の過ちを償う為だとか

過去の失敗を取り返す為だとか

自己的な過去型の返答もあるだろう

過去の反省が充分に

分析できていているならば

それもまた充実した生き方だ




理想的な生き方は

イメージする事はできても

私はやっぱり

こう答えてしまう

なんとなく生きていると








明日元気になあれ

2016年11月29日 00時44分00秒 | ポエム

猜疑心の視線を向けられ

喧しい数々の響きに

機械的に反応して

窮屈な時から開放を希った

一日だった



腑甲斐無い過ちを

三日坊主に繰り返して

身近な人の弱音を

ぶっきらぼうに態と耳から流す

非道な振る舞い

いつもの事だ




こんな醜悪な悪の化身も

聖なる天使に縋り

未来の自己に向かって

鬱屈した心の下駄を蹴り上げる

明日元気になあれ





私がいない

2016年11月28日 23時32分31秒 | ポエム


大人になっても

私を見つけられない



できる事とやりたい事が

マイナス極とプラス極のように

相反するからだ



やりたい事を

できるようになるまで

徹底的に貫くか

できる事の中で

やりたい事を

見つけていくか




できない事の中で

やりたくない事を

我慢してると

ストレスしか生みださない

私を見つけられないままだ




生き方が不器用なのかもしれない

あまりにも広く関心を持ったり

融通の効かない頑固さだったり

私が私を阻む



いつかそれでもきっと

私を見つけたい






普通の日々の中の煌めき

2016年11月26日 22時20分46秒 | ポエム


高い屋根から

低いトタン屋根に

雪解け水が落ちる音は

まるでスネアドラムを

軽快に打っているかのようだ



高い屋根から

アスファルトに

雪解け水が落ちて

跳ねる音は

まるで鉄琴の奏でのようだ




屋根から落ちる

雪解け水は

屋根の溝の等間隔の幅で

落下を繰り返す

陽射しに煌めいて

落ちる様子は

まるで滝のようだ




何ともない

日常の中にある

見逃してしまいそうな

煌き


初雪

2016年11月25日 14時38分02秒 | ポエム


紅顔の山々が

一夜にして

白粉に塗り尽くされた



まるでお祭りが終わり

誰もいない会場に

独り取り残されているかのようだ



落ち葉を促す風も

今は枝雪を落とすように

吹き付けている



気持ちよさ気に

青空を飛んでいた

鳶たちは

どこへ行ったのだろうか



静けさに満ちて

雪が広がる

忘却の風

2016年11月22日 23時18分30秒 | ポエム


失意の樹海を彷徨う

忘却の風にあたり

自戒の雨に打たれて

些少な自己の欠片を取り戻す





瑣末な情報の果実は

肩に憑依した千悔の亡霊を

払拭する糧

御霊を忘却の風に乗せて

解き放つ




さあ、失くした何千倍

頑張って立ち上がり

歩みだそうか

忘却の風に一緒に巻き込まれた

光を探しに













嫌悪感の浄化

2016年11月21日 23時30分10秒 | ポエム


今日起きた悔しかった出来事

イラッとした出来事を

体内から嫌な思いを

総て吐き出すような

イメージで

深呼吸を繰りかえす



吐き出した

嫌な思いの塊が

成仏できるように

掌を横に真っ直ぐ立てて

祈り弔う



明日

リセットした気持ちで

朝を迎えれるように


魔性の月

2016年11月15日 23時19分54秒 | ポエム


ひときわ明るく輝く

魔性の月

まるで十二単の光を羽織って

いるかのようだ



どんな願いも叶えてくれそうな

神秘めいた光の逞しさ

思わず叶わない夢

捧げたくなる


今宵の星は

月の従者のようだ


こんなにも

月から目が離せないなんて

監視されているわけでもないのに

ただただ魅了されて



秋田美人の素肌のように

白く艶めく

月に向かって

歩む足が止まらない

惜しみながら

引き返すときには

月に背を向けるけれど

何度も何度も振り返る



月の輝きに

心を奪われて

秋風の寒さを忘れてしまうほど



闇の中にぽっかりと浮かぶ月は

魔界への入り口なのであろうか

吸い込まれるように

見上げてしまう



月の下を通過する

雲がまるで龍のように

暗闇の中の山さえも

巨大な物の怪のようだ



もしかして私は今

童話やメルヘンの世界に

迷い込んでいるのであろうか

そんな錯覚さえも覚える



なんとも言えぬほど

白く輝く月の魔力に魅了され





白紙

2016年11月15日 22時53分38秒 | ポエム


自分には何もない



ボタンを押さない

エレベーターが動かないように

行動しなければ

何も生まれない



種を撒かない

畑に野菜が勝手に育たないように

何かを始めなければ

何もないまま

ただ雑草が茂るだけ



エンジンや舵を

載せない船は

ただ流されるだけで

思い通りの地へは

辿りつかない




ああしたい

こうしたいと

願い思うだけで

傍観しているだけでは

何も生まれない




何もないなら

何かつくればいい

何でもいい

自分が納得できるならば

それでいい


光のない空に見えたモノ

2016年11月14日 01時14分15秒 | ポエム


濃厚な雲に星は隠れ

月も目玉焼きの黄身のように

全体が見えない

漆黒の夜空




宝石や明かりや月に星

光り輝くモノに

美しさに心動かされるけれど

星が何も見えない

紫じみた黒色の空も

花びらがない桜の幹のような

美しさがある



何も無い空

あるのはただ闇夜

周りに何もない広い場所から

空全体をじっと見つめた時

それを見つけた



思わず涙が溢れそうになるのを

誰に見られているわけでもないのに

グッと堪えて

その場から逃げ出した

光のない空で見つけたモノ

それは小さな小さな己








【エッセイ】もしも時間を止めれたら

2016年11月12日 12時21分56秒 | エッセイ


 もしも時間を止めたり再作動させたりが自由にできたら。タイムトリップや瞬間移動よりも実現の薄い話ではあるが。

 もしもそのような事ができたとしたならば、自分だけ時が進むわけだから、再び時を動かした時には、止めた時の長さは体感でしかわからないわけだから、浦島太郎のように老衰しているかもしれない。

 また時を止めて全ては停止しているわけだから、綿などフワフワしたものや、何もかもが総てが鉄のように硬くなったりしているだろう。

 時が止まっている間は木々の活動も止まり、空気が停止してる間に段々となくなっていくのかもしれない。

 そう考えてもリスクが大き過ぎてあり得ないもしもの世界だ。

過疎化した今現在

2016年11月12日 00時40分06秒 | ポエム


背伸びして大人ぶる子供

SNSなどで年若いふりをしたり

若作りする大人

年相応のありのままに

生きている人は何人いるんだろう




過去の栄光にしがみついたり

あの時の選択ミスを

いつまでも後悔したり

未練を引き摺ったり

思い出浸ったり

過去から長距離通勤する人たち




夢ばかり追いつづけたり

次への期待を繰り返したり

将来の不安を感じたり

もしもの展開に怯えたり

就業時間の終わりや

休みを心待ちにしたり

未来から長距離通勤する人達



いったい今現在を

生きている人は

何人いるんだろうか

今この時にいるように見えても

過去や未来に

心や気持ちを

タイムトリップしている

多くの人たち



実体はここにあっても

住まいは過去や未来

今という時間枠には

何人いるんだろうか






革の鎧

2016年11月08日 13時36分31秒 | ポエム


レベル1の勇者が

レベル2にレベルアップして

木の棒を片手に

ラスボスに立ち向かうように

己を知らないのは

恐ろしきこと




車やスマホなどの

機械に慣れすぎて

恰も自分が疾くて強くなったり

賢くなっているかのように

感じてしまうのも

怖ろしい




情報があふれる社会の中で

芸能界やスポーツ界などで

トップを走る人達の

一瞬の姿だけみて

その一瞬に嫉妬して

永く積み上げた努力の裏を

見る事も知ることも無く

機会きっかけがあれば

自分もすぐにできるような

勘違い妄想を抱くのも

また恐ろしい



自分の凡庸さを認め

独りよがりの自分勝手さや

過去現在未来の

己の願望や位置

理想と現実の差異など

多方面に隠れている

己を見つけよう