心にも地球がある
その地球には様々な植物が育つ
蔓が絡み合えば
混乱して
雑草が伸び茂れば
粗雑になって
花が咲けば
笑い喜び
樹木が伸びれば
成長し
果実が実れば
心を配る
水を与えなければ
枯れたまま
種を巻けば
幅が広がる
風が吹けば
揺らめき
日照りが続けば
干されていく
だから土壌を耕したり
害虫を取り払ったり
時々手入れを
大人になっても
私を見つけられない
できる事とやりたい事が
マイナス極とプラス極のように
相反するからだ
やりたい事を
できるようになるまで
徹底的に貫くか
できる事の中で
やりたい事を
見つけていくか
できない事の中で
やりたくない事を
我慢してると
ストレスしか生みださない
私を見つけられないままだ
生き方が不器用なのかもしれない
あまりにも広く関心を持ったり
融通の効かない頑固さだったり
私が私を阻む
いつかそれでもきっと
私を見つけたい
失意の樹海を彷徨う
忘却の風にあたり
自戒の雨に打たれて
些少な自己の欠片を取り戻す
瑣末な情報の果実は
肩に憑依した千悔の亡霊を
払拭する糧
御霊を忘却の風に乗せて
解き放つ
さあ、失くした何千倍
頑張って立ち上がり
歩みだそうか
忘却の風に一緒に巻き込まれた
光を探しに
自分には何もない
ボタンを押さない
エレベーターが動かないように
行動しなければ
何も生まれない
種を撒かない
畑に野菜が勝手に育たないように
何かを始めなければ
何もないまま
ただ雑草が茂るだけ
エンジンや舵を
載せない船は
ただ流されるだけで
思い通りの地へは
辿りつかない
ああしたい
こうしたいと
願い思うだけで
傍観しているだけでは
何も生まれない
何もないなら
何かつくればいい
何でもいい
自分が納得できるならば
それでいい
背伸びして大人ぶる子供
SNSなどで年若いふりをしたり
若作りする大人
年相応のありのままに
生きている人は何人いるんだろう
過去の栄光にしがみついたり
あの時の選択ミスを
いつまでも後悔したり
未練を引き摺ったり
思い出浸ったり
過去から長距離通勤する人たち
夢ばかり追いつづけたり
次への期待を繰り返したり
将来の不安を感じたり
もしもの展開に怯えたり
就業時間の終わりや
休みを心待ちにしたり
未来から長距離通勤する人達
いったい今現在を
生きている人は
何人いるんだろうか
今この時にいるように見えても
過去や未来に
心や気持ちを
タイムトリップしている
多くの人たち
実体はここにあっても
住まいは過去や未来
今という時間枠には
何人いるんだろうか
私は天才だ
怠ける天才だ
鮮やかに私自身を騙して
怠ける
いい訳も天才だ
見事ないい訳で
私自身を納得させる
そして怠ける
私は天才だ
巧みに慰める
怠けた私自身に
傷跡を残さず慰める
天才だ