創作 ポエム集 ((o(。・ω・。)o)) 『静音のカタルシス』 ~今日の涙と叫びを明日の笑顔と歓喜に~

他の誰でもなく私の言葉をクラウドの中へ、タイムカプセルのように埋める。見知らぬあなたのエールとなりますように。

心に咲く冬花

2013年11月26日 23時11分24秒 | ポエム



厳冬の凍てつく寒さに

呆然と立ち尽くす

心を見透すかしているかのように

澄んだ星の煌(きら)めきを

涙で霞んだ眼差しで見つめる



やがて凍り留まる涙は

溶けることも乾くこともなく

頬から離れることもない



刹那の楽しかった記憶は

吐息のように

一つの形を作ることもなく

手が伸びるいっぱいの場所で

消えていく



手足は悴(かじか)み氷と化して

心の冷えが身体を縛り

自由に身動きすることがてきない

冷たい風のマントに包まれた如く

身体をワナワナと震わせる



子守歌のように優しく降る雪だけが

寒さに慣れた身体には暖かい



深い眠りについたならば

暖炉や太陽の暖かさを

夢の中に感じていけるのだろうか






愚か者

2013年11月02日 23時40分04秒 | ポエム

愚か者

たった数時間会えないだけで

心がかき乱されている

いずれ永久に会えなくなる

かもしれないのに

たった数時間会えないだけで

ギュウギュウに締め付けられる心

叶わぬ思いと知りつつも

刹那の夢を見続けている




自分を内観したら時に

希みがないことは

万力よりも強い圧力で

火山の噴火よりも強い力で

ねじ伏せられてしまう




あなたがくれるその笑顔を

それだけで満足しなければ

いけないって

わかっているのに

あなたとずっと一緒にいたいって

思ってしまう自分がいるんだ




愚かな私を蔑んで