こんな夢を見た。
と、くれば、漱石の「夢十夜」。
私も文豪を気取ってこんな書き出しで始めたくなるような夢を見た。
でも夢はしょせん夢であって、人に聞かせるものではない。
夢に促されるようにして、墓参りをした。
家から1時間あまりのところだが、このところ何かと用事が重なりご無沙汰していた。 午後早い時間に夫と車で乗り付けると、前から、かごに花を乗せた女性が自転車でやってきた。
その人も墓参りだった。
一通りお参りを終え帰ろうと水桶がかかっている脇を通ると、その女性は無言で水差しやらを黙々と洗っていた。今にも雨が降り出しそうな空だった。いつものことながら忙しく、申し訳ない気持ちを残しながら夫の実家に寄ることもなくまっすぐ家に戻った。
人には忘れてはいけないことがある。
前を見なければいけないときも、大切にし続けなければならないこともある。
自分が歩いてきた道だもの、たまには後ろも振り向きましょう。
歩いたあとに花を咲かせたなら、今も咲き続けているか、時には振り返って手をいれましょう。
帰宅すると、バンはいつもどおり門の前で待っていた。前足そろえてチョコンと座って。
おまえはいいね、いつも明るくて。
それからすぐに、1年間お世話になった人への感謝の気持ちを込めて絵を描いた。
描くことに集中したせいか、さっきまでの頭の重さはなくなり、体も軽くなってきた。調度書き上がった頃、高校生達が帰ってきた。
みんなの顔を見たら現金なもので、途端に元気になってきた。
全員で焼き肉食べ放題に繰り出した。先に到着していた他のグループと合流し、何でも焼きます大会が始まった。
そういえばここにいる子達、全員川間ジュニア出身じゃん。小学生時代は私がバドミントン教えた子ですよ。なんだか感無量、と悦に入っていると、
「だから下手なんだよ。」
と、夫。ガクッ。
たいした用事を済ませていないのに、何かたくさんのことを終えた感じがする1日だった。
と、くれば、漱石の「夢十夜」。
私も文豪を気取ってこんな書き出しで始めたくなるような夢を見た。
でも夢はしょせん夢であって、人に聞かせるものではない。
夢に促されるようにして、墓参りをした。
家から1時間あまりのところだが、このところ何かと用事が重なりご無沙汰していた。 午後早い時間に夫と車で乗り付けると、前から、かごに花を乗せた女性が自転車でやってきた。
その人も墓参りだった。
一通りお参りを終え帰ろうと水桶がかかっている脇を通ると、その女性は無言で水差しやらを黙々と洗っていた。今にも雨が降り出しそうな空だった。いつものことながら忙しく、申し訳ない気持ちを残しながら夫の実家に寄ることもなくまっすぐ家に戻った。
人には忘れてはいけないことがある。
前を見なければいけないときも、大切にし続けなければならないこともある。
自分が歩いてきた道だもの、たまには後ろも振り向きましょう。
歩いたあとに花を咲かせたなら、今も咲き続けているか、時には振り返って手をいれましょう。
帰宅すると、バンはいつもどおり門の前で待っていた。前足そろえてチョコンと座って。
おまえはいいね、いつも明るくて。
それからすぐに、1年間お世話になった人への感謝の気持ちを込めて絵を描いた。
描くことに集中したせいか、さっきまでの頭の重さはなくなり、体も軽くなってきた。調度書き上がった頃、高校生達が帰ってきた。
みんなの顔を見たら現金なもので、途端に元気になってきた。
全員で焼き肉食べ放題に繰り出した。先に到着していた他のグループと合流し、何でも焼きます大会が始まった。
そういえばここにいる子達、全員川間ジュニア出身じゃん。小学生時代は私がバドミントン教えた子ですよ。なんだか感無量、と悦に入っていると、
「だから下手なんだよ。」
と、夫。ガクッ。
たいした用事を済ませていないのに、何かたくさんのことを終えた感じがする1日だった。