バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

【モルディブ共和国バドミントン協会女子ジュニア選手育成支援事業】準備編①

2015-11-20 09:12:07 | NPO法人アルファバドミントンネットワーク
2月モルディブ共和国バドミントン協会からムーサ会長が来日し、「うちの選手、めんどうみてくれない?」なんて話が出て、じゃホームステイでやりましょう、「いいよ」「いいねー」で話がまとまった「ココス会議」から9ヶ月。いよいよ、本当に選手がやって来る。

「いいよ」と言ったあの時、パーッと広がった夢。
それは、20年以上も前に選手として野田にやって来た今の会長が、今度はその教え子を連れてやって来る。その子たちは2020年東京オリンピックを目指している。そんな子たちと交流できたら、きっと野田の子どもたち楽しいだろう。目線が世界に向かうだろう。オリンピックが身近なものに感じられ、中高生たちが彼女たちと一緒にオリンピック目指すなんてのも悪くない。そしてもし本当に、モルディブの選手が東京オリンピックに出場したら、みんなで応援に駆けつけることだろう。そんな祭りの日々が思い描かれた。

5年前の夏、カナダから一人の少女がやってきた。彼女は真っ赤になりフーフー言いながら西武台で練習した。世界に行くなんてほど遠いと思える少女だったのに、その子が先ほどカナダを代表して世界ジュニアに出場したのだから。今回来るモルディブの子たちにもそんな日がやってくるかもしれない。

とはいうものの、引き受けを実現するために具体的にプランニングすると、どんどん暗くなっていった。何より頭を痛めさせたのは、ステイ先と資金の確保。
NPO理事会でこの事業はやるのやらないのと話し合ったあげく、まずはマイナス面から話を詰め堂々巡りしたあげく、最初に描いた「夢」に戻り、「これをやったら、きっと楽しい!」という当初の明るいイメージの力が事業化に向かわせた。

モルディブの選手、ナビ・ナバが滞在するのは11/29~12/14の16日間。
準備を進めているうち、この前半10日間は外務省主催スポーツ外交事業となった。
「スポーツ外交」そう私たちが描いた夢の一部を難しい言葉に置き換えると「外交」。準備している時が楽しかったなんて後になって言うことあるけど、言葉が難しくなったのに比例するかのように準備の難しさも増し、やりつけないことを四苦八苦し、それはそれで自身の進歩の日々であるのだけれど。

さて準備とは書類上のことだけでない。
大事なのは彼女たちの滞在をどのようにサポートし、どのように交流し、どのように楽しむか!
モルディブはムスリムなので食事をはじめとした生活習慣が異なる。そのあたりをどう対応するか、快くホームステイを受け入れてくれた家庭のお父さんお母さんに集まってもらい、先日勉強会を開いた。
ハラール対応食品の見分け方に始まり、滞在中の彼女たちの冬服のチェックなどした。常夏の国からやってくるのだから、半そで短パンで成田空港に降り立つかもしれない。まさかそれほど極端ではないにしても、彼女たちが冬用ジャンパーなど持っているわけない。ということで、部活の保護者の皆さんが防寒衣類から用品を一式寄付で準備してくれた。それを丁寧により分け、二人分セットしたものをチェックする。トレーニングウェアや普段着をこうして広げると、急速に彼女たちの滞在が現実味を帯びてくる。

来日まであと9日。