バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

ご褒美は自分の心にある子ども達

2009-02-16 07:18:18 | Badminton
 子ども達に映像を見せて指導するつもりだった。
 構えができない。いわゆる棒立ち。床を蹴らない。そこで解りやすい例を見せてから練習に入ろうと思い,映像の準備にかかる。
 モデルはバン。バンはすっごい。遊んでほしい時は,「遊ぼう」の挑発ポーズでこちらの動きをじっと見ながら構え,沈み込みしてダッシュ。キュキュツとターンしてすぐさま構えの体勢に。これを見せたかった。
 三脚にセットしたビデオカメラを用意すると,このただならぬ状況にまずバンは緊張。何かされるのかという懸念で,遊びに集中できない。だから動きにhappy感がない。これじゃ子ども達の動きそのまま。見本どころか,今こんな感じだよって見せるだけじゃん。バンの大好物の軟骨ジャーキー用意しておけば集中できたかもしれなけど,手ぶらでご褒美なしがいけなかったか。それに撮っているうちに、ずっこけ達,関係ないところで盛り上がってお笑いショータイムになっちゃうんだろうなという予感がひしひししてきて、バカバカしくなって途中で撮影断念。
 映像で示せないから,言葉で説明。ここでもご褒美でつってその気にさせようと思うが、ご褒美の用意なし。それではペナルティでひきしめるかと思うが、
「もっと楽しそうに構える。さあ来い。全部取ってやる、って気持ちで構えるように」と言葉を付け足す。コーチ達が盛り上げ役になって体育館中ワンワン状態。よしよし。さすが人間,ジャーキーなくても言葉の説明だけで自分をコントロールできる。
 さらに一人が思い切って「声出し」始めると、体育館中伝染して、もうなんちゅう騒ぎか。
 本能で反応する動物。心をコントロールできる人間。