フラカンと被って大分に心惹かれながらのケーヤンだったのである。
ほんで、
先に言っておくと、私はまだ被災地での心の疲弊から立ち直ってなくて、
でも下手に時間が経ったために、
もう口にすることもなくなってきて、
ときどきジワッと出ていた涙も出なくなってきて、
それは癒えてるのか、抑えつけてるのか、
わからなくなっとったんですよ。
ただ、
毎日恐い夢を見ていて、
きっと後者なんだろうなと、
漠然と思っていたのです。
ぜったい前で見たくて、
クロちゃんとえらく早くライブハウスに着く。
そしたら、タイバンのドクホリメンバーの音漏れリハ。
リハが終わると、
ドクホリメンバーがウロウロし始めて、
ギターの舞さん以外はもう顔見知りになっているので「おお!」と話したりした。
ちょっと重たい差し入れなども持っていたので渡してしまった。(この件はまた後日)
開場するとなんだかへんてこなステージ。
ステージ左右にせり出しと真ん中に階段……これ、ドクホリのセットですなぁ。
タニーさんがダンサー出ると言ってたんで踊るんだなと思ったです。(当たりでした)
でも、その分ケーヤンが遠くなるからその辺の人とBOOING。
…あ、でもここまで出てきてくれるならいいか!とすぐ切り替え。
DJは梶浦さん。
カッコイイ、ロックンロールナンバーをじゃんじゃんかけてくれました。(ケーヤンもすごくはまったと絶賛)
ほんで、他の記事に書いたけど、まあバンザイなどSEでかかって、
いつものようにドクホリタニーさん小屋敷さんに肩車されてフロアから登場。
ダンサーのカワイイ女の子を左右にはべらせて、
DHATのテーマから愛と金というノリノリのナンバーで始まる。
タニーさん「サングラスかけててよかった」
ものすごくエッチィ心で見ているようです。
愛と金のフリはもう私完璧です!
イェイイェイイェイもできるし。
それから「どこかで聞いたことある曲」ってことで、
テキーラ!で「飲んだら飲むな」。
テキーーーーラと横向いて親指咥えるようにして全員で飲むポーズが壮観でした。
こういうパフォーマンスがとても巧い。
演奏も歌も巧い。
ドラムはミニドラムに巨体のクリームさんってのがおもしろい。
ベースのバックさんは指弾きメロディアスでシャウトがカッコイイ。
ギターの舞さんはバランスのいい巧いギターです。
ほんで、通常からダンサーの小屋敷さんは、
基本はいつも、リーゼントでタトゥーの入った厳つい腕を組んで立ってて、
突然コミカルに踊り出すのですよ。
小屋敷さん、サックスもピアノも、ウッドベースもなんでもできるんですよ。
で、タニーさんは本当に歌うまい。
もちろん練習もされてるんだろうけど、
こういう天性のボーカリストみたいな人いるなぁと思います。
乗せ上手のベテランバンド、貫禄です。
スローなナンバー、スーパーペーパードライビングマンなどやったとおもうのですがすみません。
まだまだドクホリファンの風上にもおけません。
そして、
最後はポンポンもってフロアに流出して行かれました。
ああたのしー。
こないだのワンマン行けなかったのが悔やまれる。
そして、私は右奥に置かれているケーヤンのテレキャスをチラチラみていたのでありますよ。
いや、ときどきですよ。
そして再びの梶浦DJタイムでやっとケーヤン!
私は中央階段前に陣取っておったんですが、
幕が開くと階段あるから遠いけどケーヤンのセット。
フワーもうすぐだぁと思ったら、
リクオさん、ケーヤン登場!
リクオさんは胸はだけすぎーのシャツにいつもの帽子、(夏仕様でジャケットがないので、シャツをビシッと整える動作をされてました)
ケーヤンは…ああとうとう見てしまった…ナイキのTシャツにハーフパンツに、炎のテンガロンハット、真っ白のスニーカー。
うう、いいのかどうかわからない。
走り込んでる足が精悍だけど…いいのかどうかわからないとだけ言っておきましょう。
私はダメージ系のデニムとか好きです。
今度のアルバムのジャケのつなぎかと思っていたですよ。
…でいつものようにここからわからんですわ。
特に、どこからドクホリが絡んで…とか、それはアンコだったのか、後半だったのか…とか曖昧なんですよ。
で、あっという間に終わった気がする。
結局、何やってたかわからなくて、あっという間に終わったライブってのが、
それだけ入り込んじゃったということだからよいライブなんだと思う。
セトリはそのうち公式サイトにUPされるでしょうからまた。
セトリ出たドン!
SETLIST:
1.マジカル・チェイン・ツアー
2.ロックンロールの真っ最中
3.恋の行方
4.ミュージック
5.明日を行く
6.大きな川のそば(ケイスケsolo)
7 スウィート・リトル・ロックンローラー(ケイスケsolo)
8.イクツニナッテモ(ケイスケsolo)
9.ぬくもり(リクオsolo)
10.ヘブンズダンス(リクオsolo)
11.二人のワンダフルワールド(リクオsolo)
12.モンキーマン
13.I Love You
14.胸が痛いよ
15.君にささげよう
16.アンパンマンマーチ (with DOC HOLIDAY AND APACHE TRAIN)
17.ミラクルマン (with DOC HOLIDAY AND APACHE TRAIN)
18.アイノウタ (with DOC HOLIDAY AND APACHE TRAIN)
-EN-
1.イマジン
2.まいどハッピー(with DOC HOLIDAY AND APACHE TRAIN)
3.光(with DOC HOLIDAY AND APACHE TRAIN)
初めはマジカル・チェイン・ツアー。
コレで始まるみたいな曲があるのいいな。
リクオさんの軽快なピアノもいい。
なんとなく遠巻きに見ていたフロアに、
リクオさんが前に出てくるように歌いながら指示。
そ、し、て、ケーヤンですが、
チックショーの譜面台問題が起きてしまったのですよ。
ネックやフロントピックアップとかはみえるんだけど、
ちょうどブリッジ部が隠れるんですよ!
これはどういうことかというと、
ケーヤンのストロークがよく見えないということです。
下手に凹んだ階段部分に入り込んでしまっていて、
スタンディングだけど身動きとれん。
ああ、私がどれだけケーヤンのストロークを愛しているか!わかりますか!(誰に言ってるかわからないけど)
ブリッジミュートしてる手首が見たくて見たくて、
私は必死で譜面台の下からのぞき込んでいて、
あの下北でお世話になったお隣さん(今回もお隣で鑑賞)や、後ろで見ていたクロちゃんや怒髪トカちゃん(※)から、
その奇行が目撃されていた。
普通、ケーヤンのスマイルなどを見てるですよね。すんません。変態なんです。
※福岡のうらぶれた音楽好き業界(?)で、同じ名前の私たちは「怒髪トカちゃん」「ケーヤン(またはフラカン)トカちゃん」と区別されている。Wトカちゃんのイタイ発言に「なんか2人は同じにおいがする」と言われている。
あーそれにしても、ブリッジミュート!ブリッジミュート返せ!(誰に言ってるかわからないけど)
ま、それでも弦を抑える指は見放題ですからね。
堪能しました。
あ、興奮しました。
マジカル・チェイン・ツアーは優しく旅に出かけようという曲でこれからちょっとしたライブって旅に出るんだなぁと思います。
新曲など数曲やりましてん。(雑ですんません)
新曲、ミュージックって曲よかったな。
ケーヤンが歌いたいって言っている。
ケーヤンが歌いたいなら聴きたい。
ケーヤンが一緒に歌いたいと言っている。
ケーヤンが一緒に歌いたいなら私も歌いたい。
新曲などにそらもうキャッコイイ(チバ風)ギターソロがあってですね。
しばしば、ブワーッと私の真ん前また出てきてくれて、
ほら!指、みたいだろう!と(←妄想です)弾いてくれました!
目の前10㎝、ケーヤンの指。嬉し吐きしそう。
濃茶のネックにケーヤンの指が滑って、
高速に動く手首、ギュッとピックを握った指、美しい。
美しい音を出す部位は美しい。
音に殺されそうになる。
そして、ケーヤンのテレキャスがキューン泣く(あえて「泣く」)と、
私は肩に力が入ってがギューッと上がってしまうくらい切なくなる。
綺麗な綺麗なハーモニクス。
そのハーモニクスを出すときのそっと弦に寄り添う指が優しい。
その指は冷たい弦から放射される空気をまとっているはずで、
私の左指もなんだか冷たくなって泣きたくなるのだ。
あとやはりセーハの指がですね、
いいです。
キュッと人差し指がネックを抱きしめている。
あの人差し指が左右して音を決定している。
それとですね、
親指ミュートがいいです。
いつも言うけど、あれ男やなぁと思います。
あの尖った関節がビビる6弦をいさめてる。
そのために手首の腱が浮く。
親指ミュートは男性性の象徴ですわ。
ストロークはやっぱアップですな。
裏!裏!と入ったら、私はキュン!キュン!です。
そして…大好きなイクツニナッテモのブリッジミュートが見られずBOOBOO!!
ケーヤンの指がネックを滑る、弦を抑える、叩く、抱きしめる、
ピックが弦を叩く、オルタネイトがうねる、ストロークが揺れる。
音と映像に酔う。
リクオさんはいつもの足踏み踏みしながら、
音を紡ぎ出していた。
ピアノだけなのにものすごい音圧。
ピアノだけでオーケストラができると言うけど、
本当にそうなんだと見せつけられる。
リクオさんのピアノは歌の伴奏じゃなくて、
ピアノの音自体にちゃんとリクオさんらしい主張があって、
それにリクオさんの通る強い声が強いメッセージを発射する。
MCもお上手で、乗せ上手。
リクオさんだけで十分成立する。
リクオさんの音が凄すぎて、
ケーヤン、2回くらいリクオさんのモニターの音下げてほしいって言ってましたわ。
私はまた突っ込んでいたので、
スピーカーってよりはモニターの音を拾っていて、
ですよね!と思いましたわ。
途中からケーヤンのソロタイム。
大きな川~はもうこなれていて、
とても声が出ている。
以前よりなんか、
1人で弾いてるのが様になってきたなぁ。
偉そうだけど、ケーヤンがソロをつかんだというか。
以前はなんか所在なさげにみえたものだよ。
私の感傷なのかもしれない。
そしてリクオさんのソロタイム。
ビール持って登場。
震災後に作った曲をかけようと思ったけどやめたと、
明るい曲を弾いてくれました。
それからまたケーヤンTシャツ着替えてでてきて2人でセッション。
モンキーマンでモンキーダンスを踊りまくりました。
うーん、今回はスタンディングだからいいけど、
こういう曲座ってたら辛いな。
440辛かったもんな。
それからまたドクホリが合流。
で、まさかのアンパンマンマーチ!
「まさかこれをダンサーが踊ってくれるとは!」とのことです。
ドクホリパーカッションにケーヤンがあのイントロを、
高音弦の低音フレット使って、器用にエレクトリックに弾くんですわ。
あれ、ぜったい美しいオルタネイトピッキングしていたはず…
譜面台めーーーー!!!
で、私はもうそのエレクトリックが入るたびに爆笑しておりました。
それからちゃんとドクホリがバンドサウンドを出す。
これがものすごくいいんですわ。
リズム隊がちゃんと入って、音が骨太になり、
ギター二本あると厚みが出て、
小屋敷さんはサックス吹いたりウッドベース弾いたり。
タニーさんはハープも歌もうまいから華やか~!
豪華な豪華なセッションです。
ケーヤンは舞さんと向かい合って機嫌よくギターセッションしてましたわ。
どっかでダンサー横にでてきて頭の上で、フロアにロックオンしてギターマシンガン打ちまくるケーヤン。
しびれる。
本編が終わる。
なんかここまでで、
私は音に酔って、胸をしめつけられたり、笑ったり、興奮したり、
心が揺さぶられ続けてたんですね。
アンコールでイマジンをリクオさんがわかりやすい日本語で歌ってくれて、
ああ、そうだな、
本当に私たちの上には空しかなくて、
空は世界中つながっている。
なんで地上はこんなに大変なんだろう。
ここは平和なのかもしれないけど、
ちょっと北に行くと大変な現実があることがふと襲ってきた。
今は世界のことなんて考えられないよ。
九州からはちょっと遠いけど、近くの同胞が大変だよ。
私は知らないけど、いろんな災害が起きていて、
人間の手に余る魔物をもてあましていて、
どうなっちゃうんだろうと、
空を想像した。
それからドクホリが再び合流してまいどハッピー。
まってました!楽しいナンバー……と思っていたんだけど、
この曲は3.11後強張っていた心を激しく揺さぶった曲だった。
USTでケーヤンのライブをみていたのだった。
まいどハッピー♪と歌い出したときに、
私はもういっぺんにそのときに引き戻されて、
涙がドバーッとでてきた。
普通じゃない量のこぼれ落ちる涙で、
他のバンドの時みたいにタオルもかけてないし、
わざわざハンカチをバッグから取り出すこともできず、
一生懸命目頭を押さえた。
ああ、ごめんなさい、こんな盛り上がる曲、
最前で泣いてるヤツ…最悪。
うつむいて「Hay!」って腕振り上げてるヤツ…最悪。
悲しい顔で笑え~♪とケーヤンのジャガジャガが入る。
ああ、笑わないといけないんですかと泣き笑いした。
まいどハッピーは究極の強がりソングだ。
それでも、よさげなムードや意味のない言葉にシニカルに突っ込んでいく。
辛いけど辛いけど、それを忘れろとは言ってないのだ、誤魔化せと言ってないのだ、
辛さを自覚して自覚して、それでも笑ってふざけてハッピーぶって行けっていう歌だ。
でも、それはたやすいことではなくて、
みんなでハッピーぶって、先にたどり着いた人が、後者を導くんだ。
きっとできるのだと思う。
あがらない雨はない♪のだから。
一生懸命耐えていたのだけど、
最後に、空には晴れ間が見える~♪とまたジャガジャガ入ったとき、
もう一度たえられんくなって、泣いた。
光は泣いていいんでしょう。
で、泣いた。
号泣エンディング。
で、このことは譜面台のぞきこむくらいみんなにバレていた。
なんで涙が出たのかということをクロちゃんに説明していたら、
また涙が出た。
というわけで、
なんだか張り切ってギター聴いてた割に、最後はグダグダ(←私が)になって終わる。
ああでも、
なんかこんなに泣いたのいつぶりだろう。
そうだ、被災地で泣きそうになったけど、
泣かなかった。
帰ってきてから、悪夢を見るようになって、
ジワッと泣いて目覚めたり、
わけもなく涙があふれたりすることがあった。
今回はわけもなくではなく、辛いのだと自覚して泣いた。
なんかサッパリした。
私はこんなに辛かったのだ。
もっと辛い人がいるから、私が辛がってはいけないし、
調子が悪いことを言うのはなんだか甘えている気がして、
辛いことを感じないように生きていた。
でも、
本当は辛かったんだよ。
それでも笑わないといけないのだけど、
辛くないのだと誤魔化して笑うより、
辛いのだと自覚して笑う方がいい。
ケーヤン、リクオさん、ドクホリ、ダンサーさんたちの音とパフォーマンスで、
堅くなっていた心がほぐされたのだ。
音楽って、アートって素晴らしい。
また音楽に助けられた。
ライブ後にタニーさんから泣いていたことを指摘された。
ああ、やはりステージからもわかるくらいだったか。
タニーさんはもらい泣きしそうになって、
私を見ないようにしていたそうで。
そこまで気を遣わせて申し訳なかったです。
タニーさん、本当にいい方です。
物販では、
ケーヤンの新譜と今回はちゃんとリクオさんの音源も購入。
おなじみのサイン色紙でもある手ぬぐいも購入。
すぐ乾くし、丈夫だから、
前回のサイン手ぬぐいを惜しげもなく、
被災地でずっとゴシゴシ身体洗うのとかに使っていたと言うと、
ケーヤンは「使った方がええよ」と真面目な顔で笑った。
リクオさんはどこに行ってるか聞いてきて、
大槌町だと答えると、
以前行ったことがあるとのこと。
「えらいことになってますよ」と言うと、
「えらいことになってしまったんやろなぁ」とつぶやいた。
ライブ後は興奮状態で不思議なメンバーで飲み。
怒髪トカちゃんとお店の人に「ジャンピング乾杯禁止ですか!?」と聞いたら「ウチは大丈夫です!」と許可が出たので、
ジャンピング乾杯などしておりました。
そして、
1人になったらまた涙が出て涙が出て、
ああ、私はこんなに泣きたかったのかというくらい涙が出て、
なんだかサッパリしています。
でも、
辛いことを自覚してしまったので、
ちょっと無理して笑いながら行きます。
ケーヤン、リクオさん、ドクホリメンバー、かわいいダンサーさん、
それから温かいライブ仲間の方々、
ありがとうございました。
そうそう、
1月8日はまたVOODOOでライブです。
ライブで告知があったのでやっと解禁。
今度は梶浦さん、渡辺圭一さんという最強リズム隊と!
なにが恐いって、
「年明けに来る」って言ってたフラカンとまた被るのではないかと…
ええぃ!そのときはフラカンの長崎に行くワイ!
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ほんで、
先に言っておくと、私はまだ被災地での心の疲弊から立ち直ってなくて、
でも下手に時間が経ったために、
もう口にすることもなくなってきて、
ときどきジワッと出ていた涙も出なくなってきて、
それは癒えてるのか、抑えつけてるのか、
わからなくなっとったんですよ。
ただ、
毎日恐い夢を見ていて、
きっと後者なんだろうなと、
漠然と思っていたのです。
ぜったい前で見たくて、
クロちゃんとえらく早くライブハウスに着く。
そしたら、タイバンのドクホリメンバーの音漏れリハ。
リハが終わると、
ドクホリメンバーがウロウロし始めて、
ギターの舞さん以外はもう顔見知りになっているので「おお!」と話したりした。
ちょっと重たい差し入れなども持っていたので渡してしまった。(この件はまた後日)
開場するとなんだかへんてこなステージ。
ステージ左右にせり出しと真ん中に階段……これ、ドクホリのセットですなぁ。
タニーさんがダンサー出ると言ってたんで踊るんだなと思ったです。(当たりでした)
でも、その分ケーヤンが遠くなるからその辺の人とBOOING。
…あ、でもここまで出てきてくれるならいいか!とすぐ切り替え。
DJは梶浦さん。
カッコイイ、ロックンロールナンバーをじゃんじゃんかけてくれました。(ケーヤンもすごくはまったと絶賛)
ほんで、他の記事に書いたけど、まあバンザイなどSEでかかって、
いつものようにドクホリタニーさん小屋敷さんに肩車されてフロアから登場。
ダンサーのカワイイ女の子を左右にはべらせて、
DHATのテーマから愛と金というノリノリのナンバーで始まる。
タニーさん「サングラスかけててよかった」
ものすごくエッチィ心で見ているようです。
愛と金のフリはもう私完璧です!
イェイイェイイェイもできるし。
それから「どこかで聞いたことある曲」ってことで、
テキーラ!で「飲んだら飲むな」。
テキーーーーラと横向いて親指咥えるようにして全員で飲むポーズが壮観でした。
こういうパフォーマンスがとても巧い。
演奏も歌も巧い。
ドラムはミニドラムに巨体のクリームさんってのがおもしろい。
ベースのバックさんは指弾きメロディアスでシャウトがカッコイイ。
ギターの舞さんはバランスのいい巧いギターです。
ほんで、通常からダンサーの小屋敷さんは、
基本はいつも、リーゼントでタトゥーの入った厳つい腕を組んで立ってて、
突然コミカルに踊り出すのですよ。
小屋敷さん、サックスもピアノも、ウッドベースもなんでもできるんですよ。
で、タニーさんは本当に歌うまい。
もちろん練習もされてるんだろうけど、
こういう天性のボーカリストみたいな人いるなぁと思います。
乗せ上手のベテランバンド、貫禄です。
スローなナンバー、スーパーペーパードライビングマンなどやったとおもうのですがすみません。
まだまだドクホリファンの風上にもおけません。
そして、
最後はポンポンもってフロアに流出して行かれました。
ああたのしー。
こないだのワンマン行けなかったのが悔やまれる。
そして、私は右奥に置かれているケーヤンのテレキャスをチラチラみていたのでありますよ。
いや、ときどきですよ。
そして再びの梶浦DJタイムでやっとケーヤン!
私は中央階段前に陣取っておったんですが、
幕が開くと階段あるから遠いけどケーヤンのセット。
フワーもうすぐだぁと思ったら、
リクオさん、ケーヤン登場!
リクオさんは胸はだけすぎーのシャツにいつもの帽子、(夏仕様でジャケットがないので、シャツをビシッと整える動作をされてました)
ケーヤンは…ああとうとう見てしまった…ナイキのTシャツにハーフパンツに、炎のテンガロンハット、真っ白のスニーカー。
うう、いいのかどうかわからない。
走り込んでる足が精悍だけど…いいのかどうかわからないとだけ言っておきましょう。
私はダメージ系のデニムとか好きです。
今度のアルバムのジャケのつなぎかと思っていたですよ。
…でいつものようにここからわからんですわ。
特に、どこからドクホリが絡んで…とか、それはアンコだったのか、後半だったのか…とか曖昧なんですよ。
で、あっという間に終わった気がする。
結局、何やってたかわからなくて、あっという間に終わったライブってのが、
それだけ入り込んじゃったということだからよいライブなんだと思う。
セトリはそのうち公式サイトにUPされるでしょうからまた。
セトリ出たドン!
SETLIST:
1.マジカル・チェイン・ツアー
2.ロックンロールの真っ最中
3.恋の行方
4.ミュージック
5.明日を行く
6.大きな川のそば(ケイスケsolo)
7 スウィート・リトル・ロックンローラー(ケイスケsolo)
8.イクツニナッテモ(ケイスケsolo)
9.ぬくもり(リクオsolo)
10.ヘブンズダンス(リクオsolo)
11.二人のワンダフルワールド(リクオsolo)
12.モンキーマン
13.I Love You
14.胸が痛いよ
15.君にささげよう
16.アンパンマンマーチ (with DOC HOLIDAY AND APACHE TRAIN)
17.ミラクルマン (with DOC HOLIDAY AND APACHE TRAIN)
18.アイノウタ (with DOC HOLIDAY AND APACHE TRAIN)
-EN-
1.イマジン
2.まいどハッピー(with DOC HOLIDAY AND APACHE TRAIN)
3.光(with DOC HOLIDAY AND APACHE TRAIN)
初めはマジカル・チェイン・ツアー。
コレで始まるみたいな曲があるのいいな。
リクオさんの軽快なピアノもいい。
なんとなく遠巻きに見ていたフロアに、
リクオさんが前に出てくるように歌いながら指示。
そ、し、て、ケーヤンですが、
チックショーの譜面台問題が起きてしまったのですよ。
ネックやフロントピックアップとかはみえるんだけど、
ちょうどブリッジ部が隠れるんですよ!
これはどういうことかというと、
ケーヤンのストロークがよく見えないということです。
下手に凹んだ階段部分に入り込んでしまっていて、
スタンディングだけど身動きとれん。
ああ、私がどれだけケーヤンのストロークを愛しているか!わかりますか!(誰に言ってるかわからないけど)
ブリッジミュートしてる手首が見たくて見たくて、
私は必死で譜面台の下からのぞき込んでいて、
あの下北でお世話になったお隣さん(今回もお隣で鑑賞)や、後ろで見ていたクロちゃんや怒髪トカちゃん(※)から、
その奇行が目撃されていた。
普通、ケーヤンのスマイルなどを見てるですよね。すんません。変態なんです。
※福岡のうらぶれた音楽好き業界(?)で、同じ名前の私たちは「怒髪トカちゃん」「ケーヤン(またはフラカン)トカちゃん」と区別されている。Wトカちゃんのイタイ発言に「なんか2人は同じにおいがする」と言われている。
あーそれにしても、ブリッジミュート!ブリッジミュート返せ!(誰に言ってるかわからないけど)
ま、それでも弦を抑える指は見放題ですからね。
堪能しました。
あ、興奮しました。
マジカル・チェイン・ツアーは優しく旅に出かけようという曲でこれからちょっとしたライブって旅に出るんだなぁと思います。
新曲など数曲やりましてん。(雑ですんません)
新曲、ミュージックって曲よかったな。
ケーヤンが歌いたいって言っている。
ケーヤンが歌いたいなら聴きたい。
ケーヤンが一緒に歌いたいと言っている。
ケーヤンが一緒に歌いたいなら私も歌いたい。
新曲などにそらもうキャッコイイ(チバ風)ギターソロがあってですね。
しばしば、ブワーッと私の真ん前また出てきてくれて、
ほら!指、みたいだろう!と(←妄想です)弾いてくれました!
目の前10㎝、ケーヤンの指。嬉し吐きしそう。
濃茶のネックにケーヤンの指が滑って、
高速に動く手首、ギュッとピックを握った指、美しい。
美しい音を出す部位は美しい。
音に殺されそうになる。
そして、ケーヤンのテレキャスがキューン泣く(あえて「泣く」)と、
私は肩に力が入ってがギューッと上がってしまうくらい切なくなる。
綺麗な綺麗なハーモニクス。
そのハーモニクスを出すときのそっと弦に寄り添う指が優しい。
その指は冷たい弦から放射される空気をまとっているはずで、
私の左指もなんだか冷たくなって泣きたくなるのだ。
あとやはりセーハの指がですね、
いいです。
キュッと人差し指がネックを抱きしめている。
あの人差し指が左右して音を決定している。
それとですね、
親指ミュートがいいです。
いつも言うけど、あれ男やなぁと思います。
あの尖った関節がビビる6弦をいさめてる。
そのために手首の腱が浮く。
親指ミュートは男性性の象徴ですわ。
ストロークはやっぱアップですな。
裏!裏!と入ったら、私はキュン!キュン!です。
そして…大好きなイクツニナッテモのブリッジミュートが見られずBOOBOO!!
ケーヤンの指がネックを滑る、弦を抑える、叩く、抱きしめる、
ピックが弦を叩く、オルタネイトがうねる、ストロークが揺れる。
音と映像に酔う。
リクオさんはいつもの足踏み踏みしながら、
音を紡ぎ出していた。
ピアノだけなのにものすごい音圧。
ピアノだけでオーケストラができると言うけど、
本当にそうなんだと見せつけられる。
リクオさんのピアノは歌の伴奏じゃなくて、
ピアノの音自体にちゃんとリクオさんらしい主張があって、
それにリクオさんの通る強い声が強いメッセージを発射する。
MCもお上手で、乗せ上手。
リクオさんだけで十分成立する。
リクオさんの音が凄すぎて、
ケーヤン、2回くらいリクオさんのモニターの音下げてほしいって言ってましたわ。
私はまた突っ込んでいたので、
スピーカーってよりはモニターの音を拾っていて、
ですよね!と思いましたわ。
途中からケーヤンのソロタイム。
大きな川~はもうこなれていて、
とても声が出ている。
以前よりなんか、
1人で弾いてるのが様になってきたなぁ。
偉そうだけど、ケーヤンがソロをつかんだというか。
以前はなんか所在なさげにみえたものだよ。
私の感傷なのかもしれない。
そしてリクオさんのソロタイム。
ビール持って登場。
震災後に作った曲をかけようと思ったけどやめたと、
明るい曲を弾いてくれました。
それからまたケーヤンTシャツ着替えてでてきて2人でセッション。
モンキーマンでモンキーダンスを踊りまくりました。
うーん、今回はスタンディングだからいいけど、
こういう曲座ってたら辛いな。
440辛かったもんな。
それからまたドクホリが合流。
で、まさかのアンパンマンマーチ!
「まさかこれをダンサーが踊ってくれるとは!」とのことです。
ドクホリパーカッションにケーヤンがあのイントロを、
高音弦の低音フレット使って、器用にエレクトリックに弾くんですわ。
あれ、ぜったい美しいオルタネイトピッキングしていたはず…
譜面台めーーーー!!!
で、私はもうそのエレクトリックが入るたびに爆笑しておりました。
それからちゃんとドクホリがバンドサウンドを出す。
これがものすごくいいんですわ。
リズム隊がちゃんと入って、音が骨太になり、
ギター二本あると厚みが出て、
小屋敷さんはサックス吹いたりウッドベース弾いたり。
タニーさんはハープも歌もうまいから華やか~!
豪華な豪華なセッションです。
ケーヤンは舞さんと向かい合って機嫌よくギターセッションしてましたわ。
どっかでダンサー横にでてきて頭の上で、フロアにロックオンしてギターマシンガン打ちまくるケーヤン。
しびれる。
本編が終わる。
なんかここまでで、
私は音に酔って、胸をしめつけられたり、笑ったり、興奮したり、
心が揺さぶられ続けてたんですね。
アンコールでイマジンをリクオさんがわかりやすい日本語で歌ってくれて、
ああ、そうだな、
本当に私たちの上には空しかなくて、
空は世界中つながっている。
なんで地上はこんなに大変なんだろう。
ここは平和なのかもしれないけど、
ちょっと北に行くと大変な現実があることがふと襲ってきた。
今は世界のことなんて考えられないよ。
九州からはちょっと遠いけど、近くの同胞が大変だよ。
私は知らないけど、いろんな災害が起きていて、
人間の手に余る魔物をもてあましていて、
どうなっちゃうんだろうと、
空を想像した。
それからドクホリが再び合流してまいどハッピー。
まってました!楽しいナンバー……と思っていたんだけど、
この曲は3.11後強張っていた心を激しく揺さぶった曲だった。
USTでケーヤンのライブをみていたのだった。
まいどハッピー♪と歌い出したときに、
私はもういっぺんにそのときに引き戻されて、
涙がドバーッとでてきた。
普通じゃない量のこぼれ落ちる涙で、
他のバンドの時みたいにタオルもかけてないし、
わざわざハンカチをバッグから取り出すこともできず、
一生懸命目頭を押さえた。
ああ、ごめんなさい、こんな盛り上がる曲、
最前で泣いてるヤツ…最悪。
うつむいて「Hay!」って腕振り上げてるヤツ…最悪。
悲しい顔で笑え~♪とケーヤンのジャガジャガが入る。
ああ、笑わないといけないんですかと泣き笑いした。
まいどハッピーは究極の強がりソングだ。
それでも、よさげなムードや意味のない言葉にシニカルに突っ込んでいく。
辛いけど辛いけど、それを忘れろとは言ってないのだ、誤魔化せと言ってないのだ、
辛さを自覚して自覚して、それでも笑ってふざけてハッピーぶって行けっていう歌だ。
でも、それはたやすいことではなくて、
みんなでハッピーぶって、先にたどり着いた人が、後者を導くんだ。
きっとできるのだと思う。
あがらない雨はない♪のだから。
一生懸命耐えていたのだけど、
最後に、空には晴れ間が見える~♪とまたジャガジャガ入ったとき、
もう一度たえられんくなって、泣いた。
光は泣いていいんでしょう。
で、泣いた。
号泣エンディング。
で、このことは譜面台のぞきこむくらいみんなにバレていた。
なんで涙が出たのかということをクロちゃんに説明していたら、
また涙が出た。
というわけで、
なんだか張り切ってギター聴いてた割に、最後はグダグダ(←私が)になって終わる。
ああでも、
なんかこんなに泣いたのいつぶりだろう。
そうだ、被災地で泣きそうになったけど、
泣かなかった。
帰ってきてから、悪夢を見るようになって、
ジワッと泣いて目覚めたり、
わけもなく涙があふれたりすることがあった。
今回はわけもなくではなく、辛いのだと自覚して泣いた。
なんかサッパリした。
私はこんなに辛かったのだ。
もっと辛い人がいるから、私が辛がってはいけないし、
調子が悪いことを言うのはなんだか甘えている気がして、
辛いことを感じないように生きていた。
でも、
本当は辛かったんだよ。
それでも笑わないといけないのだけど、
辛くないのだと誤魔化して笑うより、
辛いのだと自覚して笑う方がいい。
ケーヤン、リクオさん、ドクホリ、ダンサーさんたちの音とパフォーマンスで、
堅くなっていた心がほぐされたのだ。
音楽って、アートって素晴らしい。
また音楽に助けられた。
ライブ後にタニーさんから泣いていたことを指摘された。
ああ、やはりステージからもわかるくらいだったか。
タニーさんはもらい泣きしそうになって、
私を見ないようにしていたそうで。
そこまで気を遣わせて申し訳なかったです。
タニーさん、本当にいい方です。
物販では、
ケーヤンの新譜と今回はちゃんとリクオさんの音源も購入。
おなじみのサイン色紙でもある手ぬぐいも購入。
すぐ乾くし、丈夫だから、
前回のサイン手ぬぐいを惜しげもなく、
被災地でずっとゴシゴシ身体洗うのとかに使っていたと言うと、
ケーヤンは「使った方がええよ」と真面目な顔で笑った。
リクオさんはどこに行ってるか聞いてきて、
大槌町だと答えると、
以前行ったことがあるとのこと。
「えらいことになってますよ」と言うと、
「えらいことになってしまったんやろなぁ」とつぶやいた。
ライブ後は興奮状態で不思議なメンバーで飲み。
怒髪トカちゃんとお店の人に「ジャンピング乾杯禁止ですか!?」と聞いたら「ウチは大丈夫です!」と許可が出たので、
ジャンピング乾杯などしておりました。
そして、
1人になったらまた涙が出て涙が出て、
ああ、私はこんなに泣きたかったのかというくらい涙が出て、
なんだかサッパリしています。
でも、
辛いことを自覚してしまったので、
ちょっと無理して笑いながら行きます。
ケーヤン、リクオさん、ドクホリメンバー、かわいいダンサーさん、
それから温かいライブ仲間の方々、
ありがとうございました。
そうそう、
1月8日はまたVOODOOでライブです。
ライブで告知があったのでやっと解禁。
今度は梶浦さん、渡辺圭一さんという最強リズム隊と!
なにが恐いって、
「年明けに来る」って言ってたフラカンとまた被るのではないかと…
ええぃ!そのときはフラカンの長崎に行くワイ!
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