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ECHOES

Punk Rock Life

Friction/Live at Ex Mattatoio in Roma [改正]

2006-08-19 11:52:21 | Weblog
フリクションの過去の音源が少しずつ再発されてます。
今回は恒松正敏が抜けた後の2作品、シュルツ・ハルナとBoysの茂木恵美子が参加の2タイトル、「Skin Deep」と「In Roma」が再発。

全速力で駆け抜けるようなライブを行っていた、恒松正敏在籍時のフリクション。
恒松さんが脱退した後の展開はどうなるのか、それはみんな期待したものでした。
記憶が正しければ、フリクションの再始動より恒松正敏のソロでの活動開始の方早かったはず。

新加入の二人はどちらかと言えば非ミュージシャン的な印象がありました。
Boys Boysというバンド、私はライブを見てませんがシングル盤を持ってました。
いわゆる稚拙な女の子パンク・バンド、お世辞にも良いバンドとは言えなかったと思う。
ちなみにゼルダを結成する事なる、小嶋サチホもBoysのメンバーです。
このメンバーではかなりキツイんでないの、な~んてみんな思ってたはず。

でも今改めて考えると、レック、ヒゲがニュー・ヨークで体験してきたもの、それは前日まで楽器をほとんど触った事の無い人が、翌日にはCBGBのステージに上がっているというもの。
いわゆる「ノー・ウェイブ」ってやつ。
それに通じる二人の起用とも言えるわけです。

レック、ヒゲが生み出す独特のグルーヴ、恒松在籍時の縦方向ではなく横方向のそれ。
そこにシュルツ・ハルナのラッパと、茂木さんのギターが絡むわけですが、実に心地良い音の揺れ。
それはスタジオ録音の「Skin Deep」より、「In Roma」により感じます。

今回のCDに添えられた解説にも書かれていますが、このライブは当時ローマで行われた、日本の文化を多方面からイタリアで紹介するというイベント、ジャパン・ジャパン・フェスティバルの一環として行われました。
当時は招かれたメンツの独特さから、結構話題にもなりました。

レコーディングはウォークマン・プロ「D6C」による、カセット録音だそうです。

今回の再発でプライヴェート盤という書き方されてますが、私の印象としてはそれは違うような気がします。
自主で出されたのですが、メンバーはしっかり関っていて、作品としてリリースされたわけですからね。
今になって幻のなんて言いますが、結構いつまでも売ってました。
無くなってはじめて騒ぐ人は何時の世もいるものです。

今回はレコードでは収録時間の関係でカットされた部分も収録。
より完全な形で、この時のライブが再現されてます。

フリクションとしては、比較的評価の分かれる時期の作品ですが、私的には大好きで聴きまくったライブです。

関東近辺で展開する赤黒チェーン店では、オリジナル・アナログを紙ジャケで復刻、それが付いてきます。
私も貰ったのですが、あまりこだわってません。
新しいジャケットは十分魅力的だし、オリジナルには付いていなかった、ジャパン・ジャパン・フェスティバルのポスター?のミニチュアも封入、それも興味深かったです。

私は当時の間違った記憶で、録音をポータブルDATと思い込んでいたのですが、実際にはカセット録音だったそうで。
間違い書きまして失礼しました、海より深く反省します。

ここらの事は、ここからもリンクさせて貰ってるpopcikeさんの、高円寺的地下音楽夜話に詳しく書かれています。
録音機材の事、当時のフリクションの状況等。
またこの時のライブがラジオで流されている、つーことはそのテープのマスターがどこかにある可能性もあるという、な~んて驚きの事実のこと。
私と違い深く関ってる方なので必見です。
http://blog.goo.ne.jp/popcike


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19 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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予想していた以上に良かったです! (じみへん)
2006-08-19 13:40:30
こんにちわ、本ライブ盤、さっそく聴いてみましたが想像していた以上に好内容でしたので驚いています(笑)。たしかにリアルタイムで聴かれていた方には「幻の名盤」でも「プライヴェート盤」でもないのだと思いますが、今回初めて聴いた自分には、とっても新鮮に聴こえたのは事実です。



ま、早い話、このライブ盤の存在自体、今回の初CD化話を聞くまでまったく知らなかった訳ですから(苦笑)、自分にとっては幻の名盤もクソもなかった訳で、新しくリリースされた発掘ライブ盤のような感じで、素直に楽しめましたね。こういう音との出会いって最近とくに少なかったですから、自分的にはとても斬新な感じがしました。当時の逸話があれば、またいろいろと教えて下さい(笑)



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じみへんさん (TK)
2006-08-19 20:42:06
良かったでしょ(笑)。



私なんかは、Skin Deepはじめて聴いた時は違和感持ちまして、このライブを聴いて気に入り、その後にSkin Deepに戻った感じでした。



解説に出てくるボサノヴァは正直?ですが、アフター・パンクの頃の私には、とても気持ちよい音でした。



後からフリクションに興味を持った人は、やはり恒松さん在籍の時代中心に興味を持つでしょうから、この時期のフリクションは印象薄いかもしれないですね。

でも今の私はこの頃の音が好きかも。



発売予定になっていたDumb Numb CD、実はビデオもほぼ同時に発売されました。

DVDにはなってないんで、どうせなら映像と2枚組でなんて期待します。

ヒゴさん参加、そしてラピスが復帰した時期です。



そういえば3/3の復刻もそろそろです。
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Unknown (ブリ)
2006-08-21 10:28:43
ご無沙汰です。

このレコード持ってますけど「買い」ですか。早速ワタシも赤黒店に行ってみます。

フリクションいいですねぇ。時速150kmの演奏も好きでしたけどスキンディープの頃も好きでしたよ。81年の7/27・28の新宿ロフトのライブが凄く良かったんで。何か昔を懐かしむジジイみたいで変な感じですが。

ではでは。



*次のロック画報がラリーズの特集ってガセでしょうか?以前も企画ボツになったような。
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ブリさん (TK)
2006-08-21 20:14:19
まいどです。

ブリさんの場合は絶対買いでしょうね。IKIGIREの前のイントロ入っただけで、臨場感ビンビンですよ。

それにCRAZY DREAM、このメンツでね。ブリさんが気に入るのは当然でしょう。ロック画報ラリーズなんですか?今度は大丈夫かな。
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アナログ (イケダ)
2006-08-22 23:30:31
欲しい!

以前は中古でもそんなにプレミアついてなかったような気がします。

買っときゃ良かった・・・。
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イケダさん (TK)
2006-08-23 10:56:49
幻のライブなんて宣伝笑えます、いやマジで。

79ライブは確かにすぐ消えたけど、アレもPASSからレコード出した後ですからね。

これなんかは結構長く売ってたし、中古でもよく見かけたし。

幻のなんて書かれて、急に騒ぐのが不思議なんですよ。

元々DATの一発録音なんで、アナログに拘る必要も全く無いです。

イケダさんあたりには絶対聴いて欲しい音です。



このあたりで真の幻盤は3/3でしょう。
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では (イケダ)
2006-08-23 17:56:25
CDで。

赤黒チェーン店の特典には惹かれるんですけど、送料が高いのが難点です。

こっちにも進出してくれば良いんですけど。



3/3の復刻も気になってますが高くて悩んでます。
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イケダさん (TK)
2006-08-24 05:18:56
買うの?



そのうちコピー送ろうと思ったけど。

ジャケは今度のCDの方がいいですよ。







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DAT⇒カセット録音 (じみへん)
2006-08-24 19:33:39
おお、いつの間にか「改正」バージョンが(苦笑)

私のブログの方にも情報を鵜呑みにしたまま記載してしまいましたので、先ほど修正を加えておきました。やはり正しい情報がわかった時点でさり気なく直すしておくというのが僕の流儀です(笑)。



たしかにDATが出回り始めた微妙な時期でしたので、いや~僕もすっかり信じきってしまいました。

なにはともあれ、正しい情報提供、どうもありがとうございました!!



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買うの止めます (イケダ)
2006-08-24 21:48:51
やっぱ俺は基本的にはアナログかな、と。

ただ特典のオリジナル・ジャケに悩まされてるんですよねぇ。
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