ECHOES

Punk Rock Life

PINK FLOYD/Dark Music

2006-02-28 11:23:54 | Weblog
今月のレコードコレクター誌、特集がピンク・フロイドの狂気でした。
それに合わせたかのように、実にタイミングよくリリースされたのがこのブートレッグです。

1973年3月6日東京体育館、来日していたピンク・フロイド、プロトタイプ狂気を披露します。
今のようにネットで情報が瞬時に駆け巡るわけではない当時、突然演奏されたこの組曲にさぞ驚いた事でしょう。

そしてこの時の模様を、関東圏のFM局がゲリラ的に放送したんだそう。
何の告知もなしに放送され、放送終了後も何も説明無し。
曲終了後、DJは「どこの国のなんというバンドなんでしょうか」と話しています。
完全収録ではもちろん無く、わずか30分の音源ですが実に興味深い、放送の背景を考えるとスリリングな音源、音質はもちろん最上級です。

完全収録完璧な音質なんて盤があたりまえの昨今、ブートレッグの面白さって、実はこういう盤何じゃないかなと思ったりします。

今回これともう1タイトルを購入すると、非常に興味深い音源のオマケが付いて来ました。
1969年10月25日、ベルギーのフェスにフロイドが出演した音源です。

サイケデリック感覚バツグンの当時のフロイドに、フランク・ザッパが客演した演奏が聴けます。
ステージの途中でザッパ登場、約20分間にわたる狂乱の「Interstellar Overdrive」!!
心配していた音質も年代にすれば十分高音質です。
ネットで配信されたそうで、多分聴かれた人も多いでしょうが、これ凄いです。

フロイドをプログレとジャンル分けする人が多いでしょうが、これなんか聴けば直ぐにわかります。
サイケデリック・ミュージックですよね。

既に配布終了と思われるこの音源ですが、私の予感としてはいずれプレスCDで再発売されると思います。
ピンク・フロイドに興味が少しでもある人は必聴音源だと思います。

さてピンク・フロイドと言えば、昨年のライブ・エイトの事を思い浮かべます。
ロジャーと他のメンバーの再会は実に感動的でした。
人の出会い、別れというのはいろいろな感情をもたらすものです。

人間というのは出会いがあれば必ず、100%別れがあるものです。
一瞬の出会いもしかり、気の遠くなるような長い時間を一緒に過ごした場合もです。
別れは必ず来ます。

私もいろいろな出会い、別れを経験してきたのですが、私にとって重要な人物と、別れなければならない可能性が強くなってきました。
こんな時でもやはり体は音楽を求めるし、CDは毎日聴いています。
ただやはり感情的に、ブログでCDの感想を書くというのは辛くなってきました。
そういう訳ですので、暫くブログは休止する事にしました。

いつもお付き合いしてくれていた、ボランティア精神溢れるみなさん、またいつか復活したいと思っています。
その時はよろしく。

いつも私がお邪魔しているブログには、時々出没したいと思っています。
心当たりのあるみなさん、よろしくです!

では!

Paul Weller/As Is Now

2006-02-25 03:20:00 | Weblog
ポール・ウェラーの新作が出たのは昨年の秋のこと。
かなり評判が良く、熱心なファンとは言えないまでも、距離を取りつつジャムの時代からリアル・タイムで聴いていた私(スタイル・カウンシルを除く)、いつかは買いましょうと思ってました。
しかし私は知っている、ポール・ウェラー、暫くするととボーナス・ディスク付きの盤が出る事を。
前作「スタジオ150」も気にはなっていたけどそんな理由で保留、忘れた頃にライブCD付きが発売。
おまけにSACD盤も・・・・両方買ってしまいました。

結局今回の作品、最初にDVD付き、それはリージョン違いだかPALだかで見れないそうで見送り。
で、ついに前回と同じようにライブ付きの盤が発売、購入しました。
日本盤ではシングルB面曲やらデモをピック・アップして収録、クリップのDVDを収めた2枚組も発売、そちらも買ってみました。

ネットのお友達V.J.さんは、日本盤CDからシングル、アナログ重量盤、そして本国で発売されたレア盤まで入手されたとか。
彼のようなコアなファンから見ると、私のような中途半端な興味の持ち方、さぞかし歯がゆいんではないのかなと・・・

聴いてみました、なにやらウィルコ・ジョンソン風味のギターを弾いているなんて噂を聞いたのですが、決してビートを過剰に前面に出しすぎる事もなく、ポールの体内の自然のビートが曲に反映されてると感じました。
私にはそんな曲が自然に、気持ちよく伝わってきます。
ポールのヴォーカルは益々艶っぽくなりましたね~。
例の実直な目で見つめられ、こんな声で耳元で囁かれたら、俺、目を閉じちゃうかもしれません。

今回の作品を聴いていると、いろいろな箇所にポールの影響を受けた人達の姿が思い浮かんだりします。
日本盤で出た「Come On/Let's Go」で、シングルに収録された曲を聴いていると、そこらへんの事がはっきりとわかります。
ライナーにも記してありましたが、ポールはジョン・コルトレーンが好きなようで、そのまんまコルトレーン引っ張ってきちゃったような曲もあり、ニヤリとさせられます。
そしてウィルコ・ジョンソン風味というより、アララッ、ドクター・フィールグッドの曲そのまんま入れちゃったって感じの曲も。

そして究極のヤツ、「Come On/Let's Go」です。
最初に聴いた時からギターのイントロ聴いた事あるな~って。
聴くたびに違う曲の歌詞が頭に浮かぶぞって。
「ワ~イルド イン ザ ストリーッツ!」
そうです、ガーランド・ジェフリーズの曲「ワイルド・イン・ザ・ストリート」。
先週も紹介したクリス・スペディングの「ハート」の1曲目にも収録された曲。
多分パクッちゃってますね。
でも全然OKだと思います、曲は違うし、最高にかっこいいしね。
こういうネタを、わかりやすく出しちゃうところ、そんなところにも彼の実直さを感じます。

昔、ジャムで来日した時、福岡から東京に進出して間もない頃の、ザ・モッズがオープニングを務めた事があります。
その頃、鹿鳴館に定期的に出演していたザ・モッズ、そこのステージでそれが決定した事を嬉しそうに話した森山さん、よく憶えています。
ザ・モッズのステージを観たポール・ウェラー、忠告したんだそうです。
「あのね~、もしロンドンで演奏するんやったら、ザ・モッズというバンド名ではやらん方がいいがや。その名前でそんなんやったらビール瓶飛んでくるがや~」
その後暫くして、ザ・モッズはロンドンのクラブで演奏する機会を得ます。
彼等のアルバム・タイトル、「ニューズ・ビート」というバンド名で無事Gigを行ったそうです。
ポール・ウェラーの生真面目な性格がわかるエピソードだと思います。

外国の人は不思議に思うそうですが、日本人は生まれるとお宮参り、神教ですね。
結婚式はキリスト教、お葬式は仏教でやってしまう、それが理解出来ないそうです。
お寺の坊主がクリスマス・ツリーを飾っちゃう国です。
多分ポール・ウェラーはそういうの許せないタイプだと思う。

無理なく自分のルーツを隠し立てせず、自分のリスペクトするミュージシャンに尊敬の念を持ちつつ、ポール・ウェラーの自然体のロックン・ロールを最良の形で出した作品ではないかなと思います。
気楽に手にとって聴いて欲しいCDです。


[今週のブートレッグ・コーナー]

Bob Dylan/San Francisco Bay Bridge

ニール・ヤングが中心になって行われるブリッジ・スクール・ベネフィット。
1988年にディランが出演した時の、オフィシャル級かと思われるサウンド・ボード録音のブツです。
当時のツアー・ギタリスト、G.E.スミスとたった二人のアコースティック・ライブ、しかも収録曲はわずか6曲。
収録曲の少なさなんて関係なし!
ライブの目的や状況がそうさせるのか実に熱い演奏が聴けます。
ここでの「Forever Young」、感動的です。
後半にはトム・ペティ&ザ・ハートブレーカーズの同ライブの模様が収録。
でもトム・ペティが霞んで見えなくなるようなディランの気迫の演奏、6曲を繰り返し聴いています。
私的なスマッシュ・ヒットでした。

では、また来週!





Chris Spedding/Click Clack

2006-02-18 02:24:18 | Weblog
クリス・スペディングの新作です。

秋頃にリリースされたと思うのですが、注文してから2ヶ月以上かかりました。
思い起こせば11月の終わり、このCDが発売されたと聞き、T・レコードのHPをチェック。
探すの面倒だし通販で頼んじゃいましょうと。
しかしT・レコードの通販、2500円以上買わないと送料取られます、このCDだけではとどかないので思っていたのをもう1枚。
日本盤なら直ぐに入荷するだろうと、一緒に頼んだのがフレッド・ニールの「セッションズ」。
クリス・スペディングは12月末には入荷したのですが、こっちが全く入荷しないんですね~。
HMV覗くと、普通にクリス・スペディング売ってるし、聴きて~、クリス・スペディング。
ある日突然連絡もなしにT・レコードから荷物が、フレッド・ニールはメーカー在庫切れ、このCDだけ届きました。
めでたし、めでたし、晴れてクリス・スペディングの新作聴く事が出来ました。
決してT・レコード恨んでないですよ、大好きなCD屋さんですからね、タワー・レコード。
フレッド・ニールはまた縁があるでしょう。

決して多作ではないけれど、地味に確実に演奏活動、レコーディングをしている印象のクリス・スペディング。
先日のライブ・エイトでも、ブライアン・フェリーのバックで演奏するスペディングの姿もチラリと見えました。
今回のアルバムでも1曲、ブライアン・フェリーの名前が・・ハーモニカで参加しています。

私がはじめてクリス・スペディングという人を知ったのも、ブライアン・フェリーのバックでギターを弾いていた彼でした。
かれこれ27、8年前の事だと思います(遠い目・・・)。
ブライアン・フェリーの来日公演でした、行ったわけではありません。
当時NHKで放送していたヤング・ミュージック・ショー、それで来日公演の模様を放送したんです。
忘れもしません、革ジャン着込んだクリス・スペディング、ギターをマイク・スタンドにこすりつけてました。
かっこよかったですよ、痺れました、きっとフィルム残ってますよね、NHKの倉庫に。

頭の中にインプットされたクリス・スペディングの名前、ソロ・アルバムが出ているのを知り聴くようになったのはパンクの時代でした。
革ジャン着てギター弾く姿のジャケが印象的な「ハート」。
ガーランド・ジェフリーズの「ワイルド・イン・ザ・ストリート」のカヴァーをフィーチャーした、最高にイカしたパンキッシュなロックン・ロール・アルバムです。
このブログを読んでくれているボランティアのみなさん、私よりずっとロック者の方ばかりだと思います、まさか「ハート」を聴いた事無いなんて人はいないでしょう。
万が一そんな人がいましたら、まずは「ハート」聴いて下さい、簡単にCD入手できるはずです。
是非に!!!!!!

クリス・スペディング、ソロで来日した事もあります。
もう十数年前の事だと思います、渋谷のクアトロでライブを行いました、観に行きました。
クールな人という印象でしたが、終始ニコニコ笑いながら、楽しそうに客とコミニケーション取りながら演奏するスペディング。
素晴らしい人柄感じながら、最高に楽しいロックン・ロール・ギグでした。

さて新作です、来日した当時よりまた落ち着いた雰囲気のジャケに写るスペディング。
ヨーロッパの電車の駅ですよね、この写真。
ヨーロッパの駅、日本の駅とは違いとても雰囲気が良くて大好きです、最近行かせてもらえないけど。

内容は想像通り、シンプルな渋いロックン・ロール・アルバム。
ギターのほんの一音に、彼のたどって来たロックン・ロール人生が垣間見れます。
最終トラックのインスト曲、最初のギターの一音で痺れます。
途中に1曲本格的なジャズ・ナンバーが挟まっています、それも実にイカしてる。
いいですか・・・中途半端なフュージョンではないんです、本格的なジャズです。
そんな所がかっこいいじゃないですか。
私は完璧に冷えた飲み物か、熱いコーヒーや紅茶が好き、生ぬるいものは大嫌い。
音楽もそうです、生ぬるいフュージョン・ミュージックは不必要です。

生粋のロックン・ローラー、クリス・スペディング、もっと注目してほしい人です。


[今週のブートレッグ・コーナー]

Television/Nights To Remember 1975(Back To Zero)

テレヴィションの初期のライブ、1975年7月25、26日の2夜。
クリーブランドの小さな箱でのライブ、オーディエンス録音です。
両日とも年代のわりにとても良く録音出来ており、セット・リストの若干の変更もあり、とても楽しめる2CDでした。
既発で両音源とも出回っているのだそうですが、私ははじめて聴きました。
25日の「Foxhole」の出だしにはトム・ヴァーレインの叫びが・・・
こんな事もする人だったんですね、びっくりしました。
狭い会場のノイズ感も生々しい、臨場感溢れるライブです。

では・・・・また来週!!



This Heat &Rip Rig+Panic

2006-02-11 05:23:16 | Weblog
パンクの時代が一区切りした頃、その周辺にいた人々の一部は、オルタナティブなんて呼ばれた音楽に走ったりしました。
そこら辺のジャンル分け、私もはっきりわからないのですが、頭に浮かぶのはポップ・グループ、P.I.L.等です。

そして一連のパンクからの流れではない所から出現したバンドもいました。
ディス・ヒートがまさにそんなバンド。
プログレの人脈から発生したと言っていいのかどうか・・・詳しくないのでわかりません。
ただ、私がこのバンドを知ったのは、以前書いた代々木の「イースタン・ワークス」、雑誌「フールズ・メイト」での紹介でした。
今回の紙ジャケ再発、ユニオンではプログレ・コーナーに置いてあります。
個人的にはそんなジャンル分けまった~く意味無いと思っております。

先日、ヘンリー・カウの箱をユニオンで買った時目にしたインフォメーション。
ディス・ヒートの1stが再発、しかも紙ジャケで。
あれ、これなんかもCDで出回ってないんだ、というのが印象。
あまりにノー・マーク、気にも留めてませんでした。
昔アナログ盤は持ってましたが今は手元にナシ、あの印象的な音の断片が頭に浮かび、おもわず予約しちゃいました。

再生装置も昔とは全く違うわけで、単純に比較できないのですが、この暴力的な音はなんだろう。
いきなり横っ面ぶん殴られるような音、テープループに複雑なリズム、かきむしるような鋭角なギター。
難しい事一切考える必要ありません、単純にかっこいいロックです。

先ほど挙げたポップ・グループ、P.I.L.なんかが好きで、ディス・ヒートには手が出なかったという人もいるでしょう。
是非聴いてみて下さい、やられちゃいます。

音源の権利問題が解決、これか12インチシングルに収録された曲、未発表の曲が収録された箱なんかも出るそう。
私が聴いてない音源がほとんどだろうし、非常に期待してます、全て買う覚悟です。

ディス・ヒートと同時代を生きたバンド、ポップ・グループ。
解散後いくつかのグループに別れ、それぞれのメンバーが持つバンドの要素を引き継いで活動していきました。

ポップ・グループ関連の、Yレーベルの5作品が近々紙ジャケで再発されます。
レーベルの関係上、当然ですがその再発からは漏れたバンドにリップ・リグ&パニックがあります。
ローランド・カークのアルバム・タイトルから名前をとり、ポップ・グループのあのファンク・リズムを支えた、ブルース・スミス、ガレス・セイガーを中心に、ジャズ・トランペッター、ドン・チェリーの娘ネネ・チェリーをも従えたバンド。
ファンクとフリー・ジャズとパンクを混ぜ合わせたような最高にイカしたバンドでした、来日もしております。
そんな彼等の残した3枚のアルバムもひっそり、しかし一部では熱狂のうちに再発されてます。
今回はその中でも私が結局買わなかった3枚目、「Attitude」を馴染みサイケデリック・レコード・ショップ「ゴクラク」にて購入。
話は聞いてました、ネネ・チェリーを前面に出しポップになったという。
多分そんな理由で買わなかったんだ思う。
たしかにそういう面も感じましたが、ポップ・グループから通じる独特のファンク・サウンドは健在。
非常に楽しむ事が出来ました。

今回の再発では、解散時のメンバーで構成されたFloat Up Cpなるバンドのアルバムもカップリングされてました。
そちらの方は、よりネネ・チェリーを前面に押し出しポップにという感じ。
なんとなく聴く気になれず、未だ3曲目までしか進んでいません。

やはりこのバンド、1、2枚目が面白いです。


[今週のブートレッグ・コーナー]

This Heat/Scsla

ディス・ヒート久々に聴いて興奮してるうちに目に付いたのがこのブートレッグ。
以前発売していたものの再発、1st再発での静かな熱狂を予想してのコピー・リリースか(笑)。
販売者の思惑に直ぐに食いつくマヌケな俺。
79年、ロンドンのスカラ・シネマでのライブです。
日比谷のスカラ座じゃあないよ。
オーディエンス録音なんですが、これはメチャクチャ音がいいです。
このままオフィシャルとしてリリースしてもいいかも。
もしかして発売予定の箱にもここらの音源が入ったりして。
スタジオ作品を見事に再現していく演奏力がまず凄い、その反面ライブならではのダイナミックさが若干希薄とも感じるのは俺だけか。
でもそんな細かい事関係ナシ、このバンドのライブをこの音で聴けるのは至福です。
たとえばです・・1stを聴かないでいきなりこのブートから入った方が、このバンドに引き気味になってる人には入りやすいかも。
お客さんのクールな反応が気になるかもしれません。
でもよくわかります、バンドの評判を聞いてライブに接して、このようなタイプの音を前にするとただ立ちすくみ、呆然と聞きいっちゃう事ってあります。
ちょっとバンドの雰囲気は違うけど、INUというバンドがありました。
レコード発売直後、新宿ロフトでピンでライブを行ったのですが、その時もそんな感じ。
彼等は東京でのライブは最後までそんな雰囲気でした。
先日INUの実質的なラスト・ライブ、それを自分で録音したカセット・テープを自宅引き出しから発見しました。
DATにコピーしたものは、聴ける環境が無くなったんで友人に進呈したのですが、マスター・カセットが残っていたとは。
目黒の鹿鳴館で行われたのですが、その時もそういう雰囲気でした。
鹿鳴館は2階席があり、そこの2階最前列で録音すると音がよく録れて、そのテープもそこで録音したものです。
そのうちまた聴きなおしてみようと思っています。

それではまた来週!

The Cramps/How To Make A Monster

2006-02-04 05:58:50 | Weblog
最近はニューヨーク・パンクの逆襲状態の私、今週は地獄のエルビス、クランプスです。

正直言って、私の頭の片隅から消えかかっていたバンド。
しかし例のアンダー・アンダーグラウンドで、すっかりラックスの妖しい魅力を思いだしてしまいました。
手元に何故か一枚も残ってないクランプス・・・あ~聴きてぇ~。
調べてみると初期のデモ、そして初期のライブを収録した編集盤が出ている。
速攻で注文しました。

内容は1枚目のCDが1976年から88年にかけてのリハーサル音源、ホームデモ等。
そして私の購買意欲を最高潮にしてくれたのが2枚目のCD。
マクシス・カンサス・シティでの1977年のライブが9曲。
そして翌年、1978年のCBGBでのライブが13曲も収録。
おそらくどちらも当時のフル・ステージではないかと考えます。
そうです、あのアンダー・アンダーグラウンドに収録されたあのパフォーマンス、あれがたっぷり聴けるわけです。
CDのタイトルですが「How To Make A Monster」。
こんな具合にしたらモンスターが出来ましたって事ですよね、素晴らしいタイトルです。

元々正規にリリースする予定の音源ではありません、決して良い音質とは言えません。
CBGBのライブは、同じ客の奇声が気になります。
しかしです、この生々しさ!、音質なんて細かいこと関係ナシ、たまらないっッス。

内ジャケには若くまだ幼ささえ感じるラックスとポイズン嬢の写真も・・・
そしてモンスターが完成されていく様子が・・・もしくは人間が壊れていく様子か。

それにしてもイカした(イカれた)カップル?ラックスとポイズン嬢。
バレンタイン・ディを目の前に、何かを期待する全てのカップルのみなさん。
是非BGMにはクランプスを。
いつぞや書きました、精神病院の病棟に侵入して聴いて欲しいと。
もうひとつ提案があります。
墓地です!、それも丑三つ時。
おしゃれなカップルは青山墓地ですかね、やっぱり。
しかしお勧めは西新宿にある柏木公園、そのとなりに墓地があるんですけど、ブート屋近いしそこなんか最高です。
そこで大音量でクランプス聴きながら愛を語らちゃって下さい。
是非実践して下さいね。

[今週のブートレッグ・コーナー]

Pink Floyd/The Night Of Wonder
Pink Floyd/Dark Moon Arise
Pink Floyd/Tree Of Life

それぞれ1994年のピンク・フロイドのツアーを収録したCDRです。
私と親しい人は不思議に思うかもしれません、ロジャー抜きのギルモア・フロイド嫌いじゃなかったけ?・・と。
そうです、ギルモア・フロイドは自ら聴くような事ってあまりありません。
ただこの年のツアーを収録したオフィシャル・ライブ・アルバム「パルス」、結構好きです。
昨年出た紙ジャケは買いませんでしたが、発売時に買った豆電球が点滅する特殊ジャケのものは大事にしています。
電池が換えられるタイプと、換えられないタイプがあったそうですが、私のものは交換できるタイプ。
電池が切れると交換、今もCDラックで自己主張を続けています。
今回のブートレッグのインフォ、実に魅力的な紹介文が書かれてました。
3作ともそれぞれ驚きの音質だそう。
オフィシャルを超えるオーディエンス録音とはこの事だと、そのような紹介。
ど、ど、どんなんだろう?!
「パルス」好きだし、聴いてみたいな~と。
発売時週末限定で、3タイトル買うと約1タイトル分ほど割引になるという。
それに加えてデイブ・ギルモアのDVDRも付いてくる。
チッ!なんだかTVショッピングみたいな商売だぜ。
・・・・・・買ってしまいました(アホ)。
紹介文に偽りありませんでした・・・今回は。
各タイトル非常に臨場感溢れまくる超高音質!
オフィシャルの整理された音でない、完全版ギルモア・フロイドのドキュメントです。
大満足でした。
オフィシャルの「パルス」でも、意識的にギルモア・フロイドの曲は無視していた私ですが、今回じっくり聴くと悪くはないなと。
ロジャー抜きのフロイド曲にも、なんだか興味持って来ました。
オマケのギルモアDVDR・・未開封です。

ではでは、また来週です