ECHOES

Punk Rock Life

REAL/Counter Vision

2007-11-23 07:15:22 | Weblog
『ゴクラク』で先日買ってきた「REAL」のソノシート5枚を、一枚のCDRにしてみました。

何回も聴くにはソノシートでは厳しいので。


パンクが登場して早30年。

私なんかは年代的にジャストパンク世代で、ガキの頃に雑誌やラジオでイギリスやらニューヨークのバンドの事を知ったわけです。

でもパンクなる目新しいロックに深く興味を持ったのは、遥か遠くの外国のバンドでなく、身近にいた東京のバンドをリアル体験した事が大きかった。

「REAL」のシリーズ化されたソノシート、「Counter Vision」を聴いていて、ソノシートのパッケージも含めて、若干後発のバンドなのですが、当時の雰囲気を感じ、懐かしさを覚えました。


「Counter Vision」のシリーズとしては、6枚程(?)のソノシートを90年前後にリリースしたようで、既にCD時代に突入していてのソノシートシリーズ、バンドの意志を感じて興味深いです。


そこらのいきさつは、ブックレット風に丁寧に作られたジャケットに詳しく書かれています。


バンドのキャリアや質を考えるに、ソノシートでなくまとめてCDでのリリースも可能だったと思うのですが、そうしなかったわけですね。

私が以前持っていた初期のシングルのように、政治色が強い内容より広い視線で世界を見つめる詩も魅力的。


曲も同時期に活動していたハードコアパンクのバンドに比べてポップで聴きやすい。


パンクという言葉に括る必要はないと思う、凄く良いバンドです。


シリーズ5枚目に収録の「鳥の歌」を聴いて欲しい。


はっきり言って日本のロック史に残っておかしくない名曲。感動さえ覚える曲です。


5に収録されたもう1曲、「Rain Dogs」と共に埋もれてしまった名シングルだと思う。


発掘して再発すべきはこういうバンドと曲。


一般的に入手は難しい(実は可能)だろうけど大推薦!

The Clash/WHITE RIOT TOUR 1977

2007-11-12 20:00:06 | Weblog
ロックという音楽を演奏するグループですが、どのバンドもいわゆる《旬》なんて時期があるものです。

長く、それも複数回《旬》が訪れるバンドもあれば、短期間で一瞬の間に訪れる場合もある。


《旬》が短期間で味わった人が少ないほど、それが伝説になったりします。


活動期間自体比較的短いクラッシュというバンド、彼達の《旬》は1977年前後の時期だと思ってます。

国内中心に演奏していた時期だろうし、日本人で観た事のある人は少ないでしょう。


このCDに収録された時期、1977年のWHITE RIOT TOUR、Leicesterでのライブ。
このバンドの一番凄かった時期でしょね。


何回もブートになってるであろう有名な音源ですが、これはオフィシャルで出た物。

自分は知らなかったのですが、再発だそうです。


短い演奏時間に集約される、バンドのエネルギーは凄まじい。

この勢いのある演奏、音のバランスの悪さなんて関係無しですな。

同時代的にこのバンドを好きになり、はるか遠くイギリスで行われてるクラッシュのライブに心焦がしてたわけですが、その時の音がこれなんですね。


後にクラッシュは来日して、私も渋谷公会堂でライブを体験。

この時期のバンドとはもちろん違い、大人になったクラッシュでしたが、《旬》の残り香を多量に撒き散らして、私達の胸を熱くさせてくれました。


《旬》の味も良いけど、最近は《旬》を過ぎ全てを知り尽くした女の人が好きだったりします。

南条倖司~等身大の音楽

2007-11-09 20:35:47 | Weblog
先週の日曜日、フールズの復活ライブを観るために、武蔵野公園の《はらっぱ祭り》に行ったわけです。


フールズの出演を確認するためにHPを見てみると、ひとり出演者の名前に目が釘付けになりました。


その人の名前は「南条倖司」。


ひと目でピンと来ました。

ガキの頃好きだったバンド「キングコングパラダイス」のフロントマン。


まだやってたんだ・・・・が第一印象でした。


自分が後に好きになる、パンクや東京アンダーグラウンドのバンドとは全く傾向が違うので、貧弱な私のアンテナに引っ掛からなかったんでしょう。


日比谷野音などで観た事を記憶しています。


パーカッションをメンバーに加えた温かみのある演奏は、まだ単なるハードロック好きなガキには新鮮で、当時のクラプトンのレイドバックなんて呼ばれた音をも思わされ、すっかり気に入ってしまいました。


レコードは何枚か出ていて、当時貧乏だった(今も)私は1枚だけ買ってよく聴いていました。


「トーキング・アバウト・福生」という曲が入っていて、私は福生と言えば未だにその曲が頭に浮かびます。


日本のロックのレコードのCD化はかなり進んでいますが、多分「キングコングパラダイス」はまだですよね。
是非再発して欲しい!


そんな南条倖司さんですが、さて、実際どんな顔だっただろう。
それさえも覚えてなかったんですね。


ただイベントのステージで南条さんが演奏始めて声が聞こえた瞬間、それはもう一発でわかりました。
昔と全く変わらない声でした。
顔も直ぐに思い出しました。


そのステージには南条さんとそのご家族。
奥様、お子さんを含めた、肩肘張らない自然体で、御自身の等身大の音楽を演奏していました。


私もがむしゃらにその音楽に向かうのでなく、ゆったりと脱力して30年ぶりの南条さんの音楽を吸い込みました。


演奏が終わり、本部テントで南条さんのCDをチェックしていると、CDの内容を詳しく説明してくれる人がいました。

その人の顔を見上げると、なんと南条さん御自身!


屈託の無い爽やかな笑顔で接して下さる南条さんを見ていて、迷わず3枚全部のCDを買わせてもらいました。


ピース、シンプルライフ、キングコングパラダイス名義のTAWAWAという3タイトルですが、どれも南条さんが昔からやられてる、ソウルやレゲエ等を自分流のロックとして演奏したもの。


一通り聴いてみて、どれ一枚でなく、三枚合わせて今の南条倖司さんなんだと思う。


ライブも頻繁にやられてるようで、一度ジックリと南条さんの等身大音楽を聴きに行きたい。


パンタが「マラッカ」を出した直後、キングコングパラダイスの二人のパーカッショニスト、ロコちゃんカンちゃんが準レギュラーでHALで演奏してた事もありました。

マーブル・シープ@大久保アースドーム

2007-11-06 20:05:10 | Weblog
友人二人に誘われて、昨夜初めてマーブルシープを観てきました。

最近出たCDで、ある程度の演奏の雰囲気は掴んでいたつもりでしたが、ライブに接してみてCDでは伝わらない要素の多いバンドだなと。

私達の年代のロック者には、とても親しみやすい横揺れの反復ビート。
それを轟音で繰り出し続ける事によって、体や脳が麻痺していくような快感が湧き上がります。


曲はもちろん変わり、ビートも変化して行くわけですが、まるで長尺な1曲を聴かされてるような錯覚に陥ります。


演奏時間1時間強、その長さを全く感じず、最後に着ぐるみマービーちゃん登場で、やっと時間の経過に気がついた次第です。


私と同じ感覚を持つ人なら、マーブルシープの演奏に快感を得られるはず。


物販で買ったライブCD車で聴き、快感の余熱を感じながら家に帰りました。


マーブルシープはヨーロッパにツアーに行くそうで、UP-TIGHTはアメリカにツアー。

目先でこれだけのバンドが活動しながら、反応の悪い日本人(苦笑)。

俺も含めてだけど。