ECHOES

Punk Rock Life

川村カオリ/僕達の国境

2009-07-30 20:35:39 | Weblog
川村カオリを意識したのは深夜ラジオのCMの時間に流れて来た「僕達の国境」という曲を聴いてから。


国境線を越えて今すぐ君に会いにいくよ

壮大でロマンチックな歌詞と曲を聴いて、頭に思い浮かんだのが「クリススタルナハト」や「R.E.D.」を既に出していたパンタ。


パンタが作った曲に違いないと思い買ったシングルCDには、もちろんパンタのクレジットは無かったわけですが、当時の川村カオリの曲作りをしていた人は明らかにパンタの影響がある。


後にパンタは川村カオリに曲を提供し、復活頭警に川村カオリが参加した事もあるのです。


そんな彼女のオールナイトニッポンを聴いていたのが、彼女が19から20歳になる時期だった。


視覚の無い聴覚だけのラジオというのは不思議で、テレビでは有り得ない親近感が芽生え、その時点で若くもない俺が「カオリキッズクラブ」なんてファンクラブにまで入ってしまうのでした。


自分が当時から好む音楽とは近いようで遠い音楽をやる女の子だった川村カオリ、デビュー当時の事務所を辞めてからは決して順調とは言えない活動だったようだし、かなり厳しい人生だったと聞いている。


今年の彼女の誕生日、1月23日には久々にバースデーライブが行われたのも聞いていた。

病気を胸にしまい込んだ彼女の歌は、以前とはまた違った説得力のあるものだったに違いない。


ファンクラブに在籍していてライブのチケットを買うと、最前列の真ん中なんて席が来たもので、女子高生あたりが中心のファンに囲まれて浮きまくりだったな(笑)


あそこに集まってた女の子達にとって、俺には想像がつかないくらい重要な人だったはず。


R.I.P.

The Jon Spencer Blues Explosion

2009-07-28 06:27:36 | Weblog
ざっと15年以上前、ニルヴァーナだグランジだぁ、多少ザラつきがあって喉ごしは良いけど、画一的で毒にも薬にもならないお子様向けロックが大流行しまして、皆さん飛びついたわけです。


チラッと聴いてみた俺はフフ~ンて感じで興味なし(笑)


前後してニューヨークから登場した「The Jon Spencer Blues Explosion」の「オレンジ」。

こっちには速攻やられて、棘だらけで飲み込むと喉に突き刺さるような音を車で爆音で聴いたもんですわ。


結構日本でも売れたみたいで人気あって来日したり。


ちょうどそんな時期、平行して俺はジャズに興味を持って行ったんですね。


ジャズ批評から出たブルーノートカタログやら、幻の名盤なんてムック本を読んでジャズの中古盤や廃盤探しに明け暮れるわけ。


当然ロックへの興味は薄れて、ジョンスペンサーを聴く事もなくなって、CDも買わなくなったわけです。


でも今も興味はあるわけで、たださかのぼって聴くのは勇気が必要で、デラックスエディションだったり紙ジャケだったり、気持ちをそそる再発があれば飛びつくんですが。


で、最近です。

店員が査定をまともに出来ない、CDの扱い方が雑、いろいろと文句言いながら通い詰めてる近所のブックオフ。

何しろ歩いて10分でサイゼリヤ、回転寿司、スーパーも併設されてるわけで行ってしまうのです。
行けば習性としてCDとアダルトDVDは眺めてしまいます。

そこの500円コーナーにまとめて置いてあったのが写真のジョンスペンサーのCD、引き取ってまいりました。


聴いてない盤が多いので新鮮、特にライブのグチャグチャな雰囲気最高ですな。

オレンジが入ってないのですが、店にはあります。

オレンジだけ950円なんで高いなと(笑)
500円の倍近くします(笑)


500円とバカにしてはいけません、かつて神保町あたりの中古盤店でゴミのような値段で売っていた、サンハウスやルージュのレコード、しばらくして西新宿でいくらで売っていたと思います?


1万円で飛ぶように売れました。

売ったの俺ですが(笑)


ジョンスペンサーのCDもすでに出回ってないものもあるようでね(笑)

GRATEFUL DEAD/Rord Tripsその2

2009-07-25 12:38:00 | Weblog
以前にも書いたデッドの「Rord Trips」というライブシリーズですが、順調にリリースされて今までに8タイトルですか。
ムキになって揃える気もねえし、キリもねえし。
ところが今まで出たものは全部手元にあるんだよね(苦笑)


このシリーズ通常2枚組なのですが、初回版に限りボーナスディスクが付いて来るんです。


一般のレコード会社から出てるものでは無いんで、その初回版というのがくせ者、HMVやタワレコで3枚組と記されてるものを注文しても、サラッと2枚組のものが届くわけです。

売れ行きによってなのでしょう。


通常2枚組でも十分聴き応えがあるわけで、俺みてえな落ち着きのあるオッサンは、ボーナスディスクが付いて来なくてもさほど気にならない。


でもどちらも同じ値段なわけで、出来ればボーナスディスクが付いて来た方が嬉しい。


写真右側の68年2月14日(バレンタインデー!)のものはボーナスディスク無し、左側の74年7月のものには付いて来ました。


今まで8タイトルのうち5タイトルはボーナスディスク付きでしたね。


昨年末からずっとデッドのライブ音源聴いてきて、特に好きなのが70年代のもの。


73年のウインターランドの9枚組が俺的には一番のお気に入り。


左側「Rord Trips 2-3」74年ものは、雰囲気も音も内容もそれに準ずる感じですね。

ROCKERS〔完全版〕

2009-07-21 11:30:12 | Weblog
はじめてこの映画を見たのは、六本木の交差点から俳優座方面にずっと降りて行って、ビルの地下の一室、狭いフロアに折り畳みの椅子が並べてあっただけの場所だった。


出演してるバンドの音を貪欲に欲しがってた俺は、小型カセットレコーダーを持って行き、録音したカセットを大事に聴いていました。


宝島から出たビデオは家宝のように思い大事にしていて、今回それにはカットされた俺の大好きなストラングラーズも収録。

ただ重要なのはストラングラーズじゃなくて、東京のアンダーグラウンドのバンドが主人公なのは昔も今も変わらない。

俺の人生において最も重要なバンド「リザード」だけでなく、この映画に出演してる全てのバンドのエネルギーば尋常じゃない。

それも昔も今も変わらなく映像から飛び出してくる。


この映画のタイトルは「ROCKERS」で東京ロッカーズとは違う。

東京ロッカーズと呼ばれたバンドを中心に、同時代的にその周辺で活動していたバンドの記録なのです。


それから30年近く経過するとそういう事情も無視して、実は私達は当時東京ロッカーズだったと言ってしまう人もいる。

この映像を前にしてそう言ってしまって恥ずかしくないのか(苦笑)


とにかく日本のロックの歴史において最も重要な映像のひとつ。


DVDのジャケットに使われた、あの有名な新宿ロフト前の集合写真の別テイク。
これをポスターにしたものがタワレコで配布され、パネルにして自室に飾りました。

恐山に現れたコルトレーン

2009-07-19 05:41:24 | Weblog
昨日はコルトレーンの命日だった。


毎年暑い日というイメージがあったけど昨日は涼しかったな~


20年以上前の雑誌「ジャズ批評」のコルトレーン特集号である企画が行われました。


恐山の「イタコ」にコルトレーンを呼び出してもらう、と、いったもの。


その一部始終をそこそこのページ数を使って綴ってあるのです。


ジャズ批評取材者

ではお願いします、コルトレーンさんを呼びだして下さい。

しばらくするとイタコの婆さん

うっ、う~ん、く、くるし~い


ジャ

あなたは、コルトレーンさんなんですか!




わ、わしは、コ、コ、コルトレ~~ンじゃ~!

く、くるし~い!


ジャ

おお!



なんと青森の恐山で、しかも東北弁全開のお婆さんのコルトレーンに取材慣行したジャズ批評御一行様。


凄い企画だった。


大事に持ってたその本、どうしても読みたいという人物に貸したのですがそのままドロン。


これ読んだら返して頂戴(苦笑)


写真は恐山でなく長崎で原爆の犠牲者に手を合わせるコルトレーン、「コズミックミュージック」の裏ジャケ。

Manic Street Preachers/Generation Terrorists

2009-07-18 09:38:23 | Weblog
マニックスが来日しているそう。


ちょっだけ観たいけど絶対に行く事は無いバンド、でも実は15年以上前か?
初来日した時はクラブチッタに観に行ったのです。


このデビューアルバムがNo.1になってもポシャっても解散すると、見え透いたリップサービスに煽られたのではなく、まだ辛うじて読んでいたロック雑誌の露出度の高さで認識、まだ川崎にあったWAVEで試聴して買った記憶がある。


エッチ系女優トレーシーローズの参加で全く意味の無い期待持ったり(苦笑)

元々がクラッシュ系の音が好きなんでけっこう気に入ってました。

ただ来日するからといってチケット買って行く程ではなかったんですね。


当時川崎の某スポクラに通ってた俺。
そこの水泳のコーチと仲良しだったのです。


その彼女、超がつくお嬢さまでかなり世間知らずでした。


回転寿司は通常ベルトに乗って寿司が廻ってくるのですが、なんと彼女はお皿自体がクルクル回転してると信じていて、さぞかし食べにくいだろなと言うのです。


連れて行きました。

吉野家牛丼なる物を食べた事がない、さぞかし美味しいだろうし憧れると。


連れて行きました。

車の中でいたした事がない。


大黒埠頭に連れて行きました。


ライブハウスでのスタンディングライブとはどんな感じ。


クラブチッタのマニックスに連れて行ったわけです。


下心というのは行動力の源になるのです。


マニックスのライブの印象は、後に失踪するリップサービス担当のギタリストが、ギターもろくに弾かないでクルクル回転しながら踊っていたのと、周りの客とのジェネレーションギャップ(笑)


その後聴かなくなってCDも旅に出してしまったのですが、立ち上げから船木引退まで通い詰めたパンクラスで、全試合終了後に会場内で流していたのが、このアルバム収録の「Stay Beautiful」


それが印象に強く残り、良い形で再発があれば買いたいなと思ってたわけ。

で、今回紙ジャケ2枚組仕様の物を買ったんです。


懐かしいし哀愁感あるメロディーも良いですね~


CDに入っていた今回再発のラインナップを見ていると、2枚組のシングル収録曲集が出ていて、経験上こういうバンドはそういう曲が面白いんだよね。

一枚のCDはまるごとカヴァー集だそうで、お約束のようにクラッシュが入っている。


う~む、興味深い。

藻の月とPyanoのライブがあります

2009-07-17 06:07:58 | Weblog
連休明けの7月21日、新大久保アースダムで藻の月とPyanoのライブがあります。


前売り1500円当日1800円+ドリンク500円


元ルージュ、スクリューバンカーズ、カノンのオスのバンド「Pyano」は19時30分予定、続いて「藻の月」が出演します。


その後にも「カナリア時限爆弾」が出るのですが、翌日は横浜FCの応援に行くので、体力温存のため藻の月終わったら帰ります。


わたしゃ藻族の横浜FCサポーターですから(笑)


こう暑いとね、藻の月のTシャツとか欲しくね?

Izzy Stradlin & The Ju Ju Hounds

2009-07-16 11:05:15 | Weblog
値段もそこそこで紙ジャケット仕様のCDは、ブックオフで買うのは要注意と書きました。


ロボット的な査定でアルバイト店員何も知識ないですから。

だからと言って、ブックオフも決して悪い事ばかりでもないんですね。


通常の中古CDコーナーの隅っこに追いやられている500円コーナーです。


だぶついているとか、人気が無くて売れそうもないCDを、500円1コインで売ってるんですね。


だぶついてるのはともかく、一般的人気が低くて売れないというのは、俺的にはもしかして宝の山、とか思うのです。

実際にはめったに宝には当たらないだろうけど、チェックする価値はある。


80年代後半に俺が最も下らないと思ったバンド、ガンズ&ローゼズを脱退したイジーの当時の新バンド、「Izzy Stradlin & The Ju Ju Hounds」のCDも500円でした。


あの下らないバンドに三行半、ジョージアサテライツのメンバー入れて、シンプルなロックをぶちかますというのが粋じゃあないですか。


しかもクラッシュがカヴァーしたレゲエ曲、「Pressure Drop」を高速でカヴァー、ロンウッドも参加という。


発売当時輸入盤を購入して気に入ってましたがいつのまにやら出家。


また聴きたいなと時々思うCDでしたが、わずか500円でね~


500円なんでプラケースが擦れてるとか盤が汚いとか気にもなりません。

それ以上の価値は十分あります。


うちの近所のブックオフ、500円コーナーにまだ気ななるものがあります(笑)


目立たない500円コーナーの向かい側の棚ですが、1000円ほどで買えるアダルトDVDコーナーなんですね。


それも気になる(苦笑)

また近々行ってしまうのか、俺。

Led-Zeppelin/The Song Remains The Same

2009-07-15 12:57:28 | Weblog
梅雨が明けたそうでずいぶんと暑いのですが、真夏にツェッペリンは暑苦しいなと思う。


純然たるライブではなくて、ライブ記録映画のサントラとして出た「永遠の詩」

編集は施してあってもツェッペリンのライブが出るというのは当時は事件で、ガキだった俺も勢い買ってきて聴き倒したわけです。


昔聴いた盤の拡大盤というのは興味深く、このCDが出た時も心揺るぎましたがスルー。
他にも興味あるCDが多いのでね、そりゃ全部は買えません。

ビール飲んで近所のブックオフ行くと、前からこのCDがあるのは知ってたのですが、気分が良かったのでつい買ってしまったんですね。


まず思うのですが、ブックオフの中古CDに対する扱いの雑さ。


ユニオンのように盤やジャケットのコンディションを記してあるわけでなく、アルバイト店員が買取時に査定表を見てロボット的に値付けをしているんでしょうね。


通常のプラケースならともかく、この盤のように紙製の特殊ジャケットの場合要注意です。


これの場合もスレが目立つし、ユニオンならマイナス査定だろうけど、ブックオフでは関係無いみたい。


盤を別にしてあって、レジにジャケットを持って行くとその場で組み合わせるのだけど、その時のCDの扱い方めちゃくちゃ(苦笑)


内容は懐かしいし単純にかっこいいし、オリジナルに未収録の曲は新鮮。


自分が持っていた日本盤のレコードは2曲目の「セレブレイションデイズ」の最初が針飛びしてね~

我慢して無理やり聴いてたので、針飛びが通常と頭にインプットされてるわけ。

このCDはもちろん正常に聴けるわけで、それも新鮮で嬉しい。

でもね、A面2曲目で針飛びするのが懐かしく感じたり(笑)

このレコードが出たり映画が公開された頃、ロック的世の中はパンクの時代に突入してたわけ。


これの後に出た「プレゼンス」というアルバム、買ったのですが興味は既に失せていて、冒頭の「アキレス最後の戦い」という曲を、「アキレタ最後の戦い」などと言って、古いロックにこだわる友達をからかったりしたものです。


今じゃ単純に楽しめるけど、真夏に自室に潜り込んで聴く音楽じゃねえと思った(笑)

I'm Your Fun/The Songs of Leonard Cohen by

2009-07-13 11:04:15 | Weblog
詳しい人ならともかく、俺なんて中途半端なロック音楽愛好家だからさ、レナードコーエンて名前を意識したのはこのアルバムが最初。


それ以前にもニックケイブがソロで取り上げていたわけだけど、全く意識してなかったんでね。


これが出た当時は、いわゆるトリビュート企画CDが流行っていて、その走りがクルトワイルのやつとか。


他にもニールヤングやカーペンターズとか、こういう企画は過去の音楽の再評価とか、参加バンドの違った一面を聴けるという意味でも面白い。


でも連発されると飽きるわな(笑)

出来の良い曲とダメな曲の差とか感じて、聴くのが面倒くさくなってくるし。


カーペンターズのトリビュート盤でソニックユースがスーパースターやっててね、それは良かったな~

誰か持ってる親切な人聴かせて下さい(笑)


レナードコーエンは日本では認知度低いけど、欧米ではアーティストの尊敬を集めているようで、幅広いバンドなりアーティストが参加してるわけだけど、やはりこのアルバムはジョンケイルの「ハレルヤ」の一人勝ちか。


最後に収録されたそれは、映画「シュレック」の重要シーンに使われたり、ジェフバックリーがジョンケイルヴァージョンをカヴァーしたり、彼のレパートリーの代表曲になってしまいましたね。


ジョンケイルの声質がまた曲にマッチして、ソロになってから明らかにレナードコーエン目指してるニックケイブにすれば、やられちゃったという気分でしょうね。


オリジナル曲がレナードコーエン化して行ったニックケイブだけど、ここではむしろバースデーパーティーを睨むような演奏をしていて、そこらの感じも面白い。


最近のニックケイブには全く興味無くなってしまったけど。

昨年出た新作を良いと勧める人がいて、聴いたらけっこうまともなロックアルバムで面白くも何もなかった。


一般的な人が良いと勧めるものは俺には退屈だったりするわけだ(笑)