ECHOES

Punk Rock Life

Heartbreakers/L.A.M.F.

2012-12-27 20:07:51 | Weblog


この年末は仕事で少々トラブルがありまして、これは年明けてからじゃないと解決しないと暗い気分になっていると、なんとインフルエンザにかかるという追い討ち(苦笑)

家に軟禁され、DVDを見たりCDを聴いたりのんびりしてるのだけど、頭の中は仕事のこと。

ふと気が付くと今年もあと数日で終わり…

今年も発売何十周年とタイトルを付けられた豪華ボックスが沢山出たのだけど、開けて見れば実際に聴いてみたい音は半分程度で残りは水増し。

何だか納得出来ないと思いながらも、無理をすれば買えてしまうぐらいの収入を得てしまっている対象者。

まあ、文句を言いながらも手にすると嬉しくなってしまうんですけどね。
ストーンズのゴリラの大箱、すごく楽しんでいます(笑)

Velvet'sのバナナは発売45周年だそうだけど、HeartbreakersのL.A.M.F.も発売から35周年だそう…

そんなに経ってるのと数えてみるとほんとにそうなのね、そりゃ俺もいいおっさんになるわけだ。

L.A.M.F.周辺の音も出尽くしているだろうし、これも当然水増し感はあるのだけど、値段がユニオンで3000円なんですね。

豪華なボックスとはいえないけど、CDサイズの箱を開けると4枚のCDがそれぞれ紙ジャケットに収納してあり、小さなピンバッジセットも入ってパッケージ的にも満足。
文句を付ける要素がありません。




内容は94年の再コンパイル盤"THE LOST 77 MIXES"、オリジナルのTRACKからのLPのリストア盤、さらにRICHARD HELL参加の未発表音源を含む13曲の初期デモ・セッション盤、77年のFIVE TOP LONDON STUDIOSセッションのオルタネイト・ミックス21曲盤、の4枚。

TRACKから出たオリジナルを聴いていた人の数多くは後に出された再発盤に違和感を持ったはず。

確かに抜けの悪い音かも知れないけど、パワーのある重心の低いTRACK盤の音こそL.A.M.F.にはバッチリはまる。
そのLPからのリストア盤をもかなり良好。

リチャードヘル在籍の頃の音源を含むデモも面白いけど、4枚目のオルタネイト集が一番楽しめました。

さて。
今年も一年間、稚拙で自分勝手な文章のECHOESに付き合っていただきありがとうございました。

こんなブログでもそこそこのアクセス数をいただき、数字見るたびにいい加減な事を書いてはいかん、他人の悪口書いてはダメだ、とかね、反省するわけです(笑)
それに、付き合ってくれてる人もいるのでまた書いてみようというモチベーションになるのです。

今年のブログは今回でしめさせて貰いますが、来年もよろしかったお付き合い下さい。

では良いお年を!


Journey/Separate Ways

2012-12-23 20:30:58 | Weblog


ジャーニーは80年代を代表するアメリカン・ハード・ロック・バンドなのだそう。

自分が聴いてきたロックの対極ではないかと思うのだけど、Frontiersというアルバムの冒頭に収録されているSeparate Waysという曲が好きなのです。

理由は今年引退された大日本プロレスの山川竜司さんの入場曲だから。

単純にプロレスラーとしてだけでなくて、強くて優しい人間山川竜司が大好き。

試合会場の物販や、横浜の日の出町駅近くにある、プロレス酒場Yamaryuのマスターやってる山川さんに癒されたり元気つけられたり。

私が想像も出来ない修羅場を潜り抜けてきた山川さんだからこそ出せる人間性なのでしょうね。

いくら親が野菜を食べろ勉強をしろと言っても言う事を聞かないうちの子供、山川さんに前に出された野菜は全て食べろと言われ実行してます。

おい、勉強しろよ、と言われ、ハイ!とこたえます(苦笑)

引退を決めたあとの試合は体調も完璧でなかったようだけど、自分のプロレスを思い切りやっていた山川さんの姿を思い出します。

仕事を含め生活をしていくとけっこう辛い時期もあるもので、今はそんな時かもしれない。

Separate Waysのイントロ聴くと山川竜司の入場シーンが頭に浮かぶし、参ったと思った時でもやるしかないわけで、よーし、腹決めて頑張ってみましょうかね(笑)




The Rolling Stones/Black & Blue

2012-12-19 21:12:03 | Weblog


50周年ベストのところにチラッと書いたのだけど、ストーンズのスタジオ・レコーディング・アルバムで一番好きなのがブラック&ブルー。

一般的なストーンズ・ファンが一番にあげることの無いアルバムだと思うのですが、それだけ自分は一般的ではないのでしょうね(笑)

ミック・テイラーが抜けてロン・ウッドが加入するまでの狭間のアルバム。
何故にそれほどこのアルバムに思い入れがあるかというと、はじめて発売日を待ってリアル・タイムで買ったストーンズのアルバムなのです。

その前の山羊の頭のスープは、お金が無くてLPを買えずにアンジーのシングルレコードを買ったのでした。

そういう思い入れだけじゃなくて、もちろん内容も大好きで、ふたつの絶品バラードはもちろん、レゲエ・カヴァーのチェリー・オー・ベイビーの格好良さ、ダンス・ナンバーのホット・スタッフも。
捨て曲無しですね!

そして特筆するべきは音質の良さ。
ただのクリアーな音という意味ではなくて、ノイズ感を含めてかっこの良い音というやつ。

このアルバムの音が大好きというわけで、以前より気になっていたのがSACD。

せっかくそれ用のプレーヤーがあるし聴いてみたい、ブラック&ブルーはどんな音で鳴るのかと悩むこと1年、ついに手元に。

うーむ、確かにリアリティのある音、若干硬めの音だけど大満足。

高いけど(苦笑)

The Rolling Stones/GRRR!

2012-12-17 19:43:53 | Weblog


うちに届いたゴリラはシリアルナンバー*24750、でした。

リリース・インフォメーション読んでこんなもの買うか、と、思ったボックス。

ストーンズ結成50周年ベストは様々なバリエーションで発売されたけど、新曲にも特別な魅力感じないし、今更な感じのベストにも興味無し。

興味を持ったのはスーパーデラックスエディションだけに付いてくるボーナスディスクだけ。

デビュー前1963年にレコーディングされたIBCデモのCD、64年にレコーディングされたBBCセッションの7インチ。
ブートではお馴染み音源だけど、それのオフィシャル・リリースというのはやはり魅力的。

7インチはしっかりとジャケット付きで重量レコード。



初期ストーンズが好きな人には言うまでもない内容。

ただこれだけのために5桁の金額を出す気は全く無くて、4桁で買える輸入盤を探しました。

レコード棚に入りきれない大きな箱の中から、取り出しにくいと文句言いながらベストCDを順番に聴いていると、元々が好きな曲が多いわけできっちり楽しめてしまう。

一番好きなスタジオレコーディングアルバムがブラック&ブルーという偏屈なわたくし。
ブラック&ブルーからはフール・トゥ・クライだけかよ、とか、言い掛かりつけながらも楽しむ楽しむ(苦笑)

そういえば10年前の40周年ベストはやはりバカらしいという理由で買ってないし、ベスト盤もけっこう良いじゃん。

ボーナスの7インチとCDを個別に限定リリースとかされたら平気で5000円くらい出しちゃうだろうし、それに4枚組のベストCDが付いて4桁ギリギリなら高くはねえじゃん。

というわけで、買う前のマイナス思考はとっくに消え去り、すっかりゴリラを楽しむ私なのでした。









Blue Berry/A Dub Extra

2012-12-14 21:15:55 | Weblog


EP-4の佐藤薫とBANANA-UGによるノイズ即興ユニットEP-4 unit3のアルバムが1月21日にリリースされるのだそう。

リリースレーベルはなんとBlack Smoker Records

私が最近気にしているレーベルでBlue BerryのミックスCDを出してるところです。

EP-4の音は確かにBlack Smokerのカラーに合うと思うので、アルバムへの興味はより強まります。

EP-4のアルバムを予約しようとBlack SmokerのHPを覗くと、なんとBlue Berryの新しいミックスが2枚発売されていました。

A Dub ExtraとNight Riderというタイトルの、手作り感いっぱいのCDRアルバム。



普段はあまり興味を持たないヒップホップ系のダブ・アルバムだけど、Blue Berryのミックスは刺激的で暴力的、文句無くかっこ良い。

もちろんなるべく大音量で聴くと効果絶大。

ここ最近の車の中でのヘビーローテーションです。

頭脳警察/狂った一頁

2012-12-13 21:09:57 | Weblog


1926年、大正15年に制作された精神病棟を舞台にした前衛映画、無声映画、狂った一頁を上映しながら頭脳警察が演奏した時のライブレコーディングです。
上映された映画に合わせてバンドが音楽をのせていくわけですね。

通常のセリフがある映画とは違い、無声映画を観る人のイマジネーションはより高められて行くと思うのだけど、パンタ、それに頭脳警察はそれを歌に、曲に変換させたわけです。

パンタはむかしから「狂気」を題材、感じさせてくれる曲があって、パンタの曲の中でも異形を放っていて興味深かったりします。

朝を呼ぶ男、スホーイの後に、とか。

この映画とのコラボレーションも、その流れの先と位置付けて聴きました。

予想よりずっと緊張感があり素晴らしい演奏集。

映画、狂った一頁をイマジネーションした頭脳警察の演奏を聴いて、逆に映画の内容を想像して興味を持ってしまいます。

映画、見てみたいですね。




最近購入した新録音CD

2012-12-11 19:29:37 | Weblog
あっという間に今年も残り少なくなってしまいました。

今年も普通の人より少しだけ多くレコードやCDを買った気がするのだけど、振り返ってみるといわゆる新録音のCDを買うことが少ない1年で。

まあ、この何年かの傾向なのだけど、興味はむかしのレコードの再発や発掘音源にばかり向いて、むかしの言葉で言えば懐メロですか。

70年代末から80年代の頃には、むかしのロックに執着する同じ年齢の連中や先輩を古臭いとバカにしたものだけど、今や私が古臭いといわれる音楽に執着してるわけですね。

そんな私でもたまには新録音のCDも買ったりします。



ニール・ヤングとクレイジーホースの新録音。

Psychedelic Pill

幻覚剤ですね。

なにかあざといタイトルで、むしろ引いてしまうのだけど、内容は素晴らしい。
特に長尺な曲が面白くて、デッドを思い出してしまったり。

長いギターセッションでも押し付けがましくなく、飽きることがなく聴き続けてしまう。

RSD限定のレコード3枚組というのにも惹かれたのだけど、輸入CDで1500円、しかもバースデークーポン300円というのがあって、1200円で楽しませてもらいました。



ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンの新録音、Meat & Bone

これはボーナス・トラック目当てで日本盤で購入。

ほんとはアナログを買ってみようかと、白楽のサイケデリック・レコード・ショップ「ゴクラク」に持ち掛けたのだけど、うちでジョン・スペンサー買うのアナタくらいだし入れませんよって(苦笑)

え、ジョン・スペンサーって日本でメチャ人気があるつもりだったけど、今はそうでもないの?

そういえば日本でも超話題になった「オレンジ」もかれこれ20年前か。

俺が大好きなライブ・イン・トゥーサンは1996年だ…



でも、8年ぶりの新録音CDもむかしと変わらないエネルギー感。

相変わらずロックの核心を聴かせてくれます。

ん、確かにどちらも新録音だけど、聴かせてくれるのはアナログ感たっぷりの昔ながらのロック、ですね(笑)


Jah Wobble Keith Levene/Yin And Yang

2012-12-08 19:32:00 | Weblog


西新宿の某ピンク色の店が呼んだ時には入国出来なかったのだけど、真夏のフジ・ロックにはしっかり出演したらしいジャー・ウーブルとキース・レヴィン。

4曲入りのEPに続きフル・アルバムを出したのだけど、全10曲のうち4曲はEPと全く同じ。

しかしです、その4曲もフル・アルバムに組み込まれるために作られていたかと思える流れのよさ。

初来日前にPILを辞めてしまったこの二人だけど、私がイメージするPILの音はまさしくこのアルバムにあって、日本に来たのはジョン・ライドンというパフォーマーで私が好きなPILではなかったなと。

一般的なPILの音のイメージはどんなのだろう。
私のイメージはメタル・ボックス=PILで、あの音が好きな人は必ず聴くべきなのがこのアルバムですね。

CDでは少し早く出回っていたけど、限定250枚、特殊ジャケットでカラー・ヴィニールというアナログ盤を予約して購入しました。



特殊ジャケットとはいっても、厚紙ダンボールジャケットの真ん中をくり抜いて、そこに曲目とタイトルを記したステッカーを貼ってあるだけ。
ホワイト・ヴィニールは魅力的。

それにベース・ミュージック的な音は、CDよりアナログのほうが当然アドバンテージがあるわけで、かなり強力な音でした。

こういうレコードを聴いていると久々にメタル・ボックスをひっ張り出して部屋の壁揺らしたくなりますね(笑)




The Velvet Underground/La Cave 1968

2012-12-05 19:37:52 | Weblog


年末のVelvet's リリースラッシュ、最終回です。

1968年10月、ニコが抜け、ジョン・ケイルが抜けて、ダグ・ユールが加入して2日後、ClevelandのLa Caveでのライブ音源です。

ブートではたくさん出てるはずで、私はアナログ・ブートを2タイトル持っていますが、おそらくCDブートで全長版が出ているのでしょう。

某赤黒店のリリースインフォでは、発掘音源なのでしかたのないレベルの音質、と、書かれていたけど、私的には好きな音だし、むしろこのバンドはカセット録音の荒い音が似合うのです。

まだプロトタイプのPale Blue Eyesの美しさには惹きつけられるし、途中でテープが寄れて音は不安定だけどVenus In Fursの素晴らしさ。

私が持っているアナログ・ブートには収録されてない演奏も入っていて大満足。

Up-Tightというブートレッグには、このアルバムのうち5曲が収録。



日付は1968年10月2日。

The Murder Mysteryというブートレッグには、このアルバムから4曲収録。
Up-TightとはWhat Goes Onだけ被り同じテイク。
しかし何故か日付は10月23日になっている。
まあ、ブートにはよくありがちな事で。



これには途中でMurder Mysteryが挿入される長尺のSister Rayが収録されているのだけど、今回リリースされたLa Cave 1968に収録されているSister Rayとは演奏スピードも違う全くの別テイク。

つまり、この3タイトルのアルバムのうち、The Murder Mysteryに収録のSister Rayだけ違う場所、もしくは違う日付の演奏なのでしょう。

私が車で楽しむためのCDRはそのSister Rayが加えられたスペシャル仕様になってます(笑)







The Velvet Underground & Nico/45th Anniversary Edition

2012-12-04 17:12:58 | Weblog


このバナナのジャケットのCDやレコードを買ったのは何回めだろう。

リリース45周年エディション、6CDのセット。

ステレオはもちろんモノラルのCDも、このバンドに積極的に興味を持っている人は聴いたことがあるはず。

ニコのチェルシーガールを入れる必然性もそれほど感じないので、このセットの期待と興味は後半の3枚のCDになるわけです。

とはいっても、このバンドのブートレッグをもチェックしてる人にはお馴染みの音源ばかりで、新たな驚きはありません。

Disc4は前回アナログ盤を取り上げたScepter Studios Sessions。
このセッションの存在を知らなかった人にとっては、このセットの最大の興味だと思う。

後半もブートレッグでリリースされているアンディ・ウォーホールでのファクトリーでのリハーサル音源。

Disc5と6には1966年11月4日 Valleydale Ballroomでのライブが収録。
これもMove Backというタイトルのブートレッグが存在していて聴いた人は多いはず。

ジョンケイルとニコが抜けたあとのライブの音源は多いのだけど、オリジナルメンバーでのライブの様子を比較的良好な音質で聴けるのは貴重です。

アバンギャルドで長尺な演奏と、ニコが歌うFemme Fataleとの落差と調和の面白さ。

ブートレッグをチェックしてる人にとっては新鮮さは無いのだけど、このアルバムがリリースされた時期のセッションやライブ音源をまとめ、オフィシャルでリリースされたというのは大きな価値があるのです。