ECHOES

Punk Rock Life

ROLLING STONES/L'OLYMPIA 1995

2016-02-29 19:38:53 | Weblog

ストーンズのライブ音源で比較的スルーしがちな95年のVoodoo Lounge Tourですが、昨年からファンのあいだで話題のパリのオリンピアでのスモールギグのブートは気になって買ってしまった。

いろいろなブートのブート、コピー盤が数種類出ているようだけど、Rattle Snakeのこのブートがオリジナル。

ブートにオリジナルも何もないだろうし、コピー盤でも同じクオリティなはずだしどれを買っても同じだと思う。

ライブ・アルバムSTRIPPEDに一部収録された日の音源だけど、過去にはオーディエンス録音のものが出回っただけで、今回のようなオフィシャルで出してもおかしくないレベルのサウンドボードが出たのははじめて。

どの楽器もバランスよく録音されて、キースのロニーのギターもしっかりセパレートしている。

ストーンズのライブ・ブートレッグの魅力面白さのひとつは、不安定な演奏、ハズし具合というのがあると思うのだけど、この音源もIt's Only Rock'n' Rollで大きくやらかしています。

完璧主義者なミック・ジャガーは絶対にリリースさせないだろな。
そういうところもカッコよく聴かせてしまうのがStonesなのにね(笑)

AFRICAN HEAD CHARGE / OFF THE BEATEN TRACK

2016-02-27 20:03:20 | Weblog




アフリカン・ベッド・チャージの初期の4枚が低域をたっぷり増幅させたリマスターでリイシュー、もちろんCDで買うなんて野暮な事はしません。

オリジナルが手元にある1stは我慢、その他の3枚のレコードを入手。

on-uのハウスバンド的なメンバーが演奏するバックトラックをエイドリアン・シャーウッドがエレクトリック加工、それにBonjo Iがパーカッションを絡めてトランス的な雰囲気を作り出してしまうというもの。

86年リリース4枚目のOff The Beaten Trackは、プログラムされたチャントや犬の鳴き声やガラスの割れる音もリズムに組み込まれ、それにパーカッションが絡むユニークかつ統一感がある1枚。
昭和の日本の情景が浮かぶようなトラックもある

Playgroupの2枚目もそうだったけど、映画のサントラなようなアルバムに感じたりもする、このユニットのひとつの完成形かも知れないですね。

パーカッションがキツくエグい感じの83年リリースのDRASTIC SEASONのほうが絶対に良いという人もいると思うけど、どちらにしても大音量でね(笑)

The Stranglers/Inside Tokyo 1979

2016-02-22 21:31:20 | Weblog


けっこう前から出てたらしいけど、こんなブートレッグがあったのね、という代物。

ストラングラーズ初来日、1979年2月18日の後楽園ホールでのライブ。実はラジオで放送されていて、それをエアーチェックしたカセットテープをダイレクトに収録したもの。

放送用のものなのでもちろんサウンドボード録音。
観客の声や手拍子も拾っていて、バンドの気持ちも観客の熱気や雰囲気も感じとれる。

ただ、ちょっと問題のある音源で、放送時のDJとゲストの当時のレコード会社のストラングラーズの担当者が喋りまくるのです。

曲の合間にちょっとエピソードを挟んでなんてものじゃなくて、1曲目の5 Minutesに至っては曲の頭から最後まで喋りまくるんですね。

この1曲目を聴いた時点でこのブートを買ったことを後悔したのだけど、聴き進めば喋りも少なくなり演奏を楽しめる。

そういった問題はあるけども、ストラングラーズの初来日というのは日本のパンク・ロックの歴史の中で重要な出来事のひとつ。

その瞬間の音が切り取られていて、36年後にプレイバック出来ていることのありがたさ。

2回目の来日のオーディエンス録音の音源CDRがオマケでついているけど、これは残念ながら聴ける代物ではなかった。


トタン屋根の上の猫/石井明夫& The Joker

2016-02-21 14:19:07 | Weblog

自分が聴いている音楽は、いわゆる一般的な人達が良く知るバンド、シンガーでは無い場合が多い。

別にそれは狙ってそうしてるわけではなくて、雑誌などのマスメディアで情報を得る気はあまり無く、自然に自分の前に現れた音楽を聴いて、出会い頭で好きになったり興味を持たなかったりした結果。

自分は若い頃に雑誌でボブ・ディランやストーンズのことを知り好きになったけど、60年代のイギリスやアメリカでは自然の流れでそういう音楽が入って来た人は当たり前だけどいる。
そういう人は、後に大きなバンドやシンガーにならず知る人ぞ知るバンドだったとしても聴き続けているのだと思う。

有名で大きな収益を得るバンドではなくて広く知られてなくても、素晴らしい音楽はたくさんあるわけです。

この2年弱、とても好きになりライブにも時々行くのが石井明夫というシンガー。

何枚かのCDと7インチシングルが出ているのだけど、このシングルでやっと全てが手元に揃った。

バクシーというバンド編成でライブをやったり、時にはソロ、パーカッションを加えた編成であったり、フットワーク良くライブを多くこなしているので実際のライブに接するチャンスも多い。

テレビの向こう側、高いステージの上ではなくて、自分と同じ高さのストリートに立って、抵抗や、希望や、喜びを歌う石井明夫はストレートに聴き手の心に入りこんでくる。
ボブ・ディランと違ってわかりやすい日本語の歌詞だし(笑)

昨年、仕事上のトラブルに巻き込まれた時、ずっと聴いていたのが彼の歌。

俺がこういう事を書くとベタで気持ち悪いけど、石井明夫の歌で気持ちが助けられたのは確かなこと。
良い音楽ってそういう一面ももっているのです。

トタン屋根の上の猫は1990年にリリースされたシングル。
四半世紀前の石井明夫の声は今より若いけど、力強さは今も変わらないな。

London Cowboys/Animal Pleasure

2016-02-17 15:08:06 | Weblog

昔は親が聴く懐メロなんてダサくて感じたものだけど、最近は自分も懐メロばっかり聴くようになっちまったなあ。

都合で処分しちゃった昔のレコードを中古で見つけると嬉しくなって買ってしまう。

売ったものをまた買って無駄な事をしてるって?
同じレコードで生きてる間に2回もドキドキ出来るんだから得なんじゃないの。
俺が買って来るのなんてそれほど高くないしな。

London Cowboysの唯一のスタジオ・フル・アルバムのAnimal Pleasureもそう、中古で昨年見つけて買い直した。

以前取り上げたライブや編集アルバム、編集CDもあるけど、スタジオ・フルはこれだけ。

元アイドルズの2人、ヴォーカルのスティーブ・ディオール、ギターのバリー・ジョーンズが中心で、ドラムやベースは入れ替わってるけどけっこうなメンバーがやってる。
このアルバムではドラムがクラッシュのテリー・チャイムス、ベースがジェネレーションXのトニー・ジェイムス。

来日してツバキ・ハウスとモリハナエビルでライブをやった時のドラムはジェリー・ノーランだった。

最高にかっこいいライブだったし、同時代的にこのバンドを知ってる人は思い入れ思い出が強いはず。

もちろんこのアルバムも最高に好きだけど、日本では今や忘れられた存在。

ジョニー・サンダースやニューヨーク・ドールズが好きだって言い張るならこんなバンドにも興味もってね。


AN ON-U JOURNEY THROUGH TIME & SPACE

2016-02-15 19:17:03 | Weblog

季節外れのRSDのブツ

これも昨年の春のRSDでリリースされたもの。

昨年の秋に未開封の中古で900円ほどで買ったのだけど、今はソールドアウトみたいですね。

このところon-uのリイシューと同じく低域マックスのマスタリング、それにこれは45回転なんでさらに強力。

DOCTOR PABLOによるBBCの番組「DOCTOR WHO」のテーマ、DUB SYNDICATE、PILタイプのマンチェ・ポストパンクスTHE MOTHMEN、CREATION REBELのアルバムSTARSHIP AFRICAからのカット、の、4曲を収録。

各バンドやユニットというよりエイドリアン・シャーウッドが前面に出たという10インチ。

SAINTS/ETERNALLY YOURS

2016-02-11 19:47:39 | Weblog



季節外れのRSDシリーズ。
今日はオーストラリアのパンク・バンド、SAINTSが78年にリリースした2ndアルバム。

これは昨年の春のRSDの売れ残り、未開封で1800円というイケイケクリック必死の価格。

大好きなカラー・レコードだし。

このバンドの事を知ったのは、UKのライブ・パブ、ホープ&アンカーのコンピレーション・ライブに収録されていたDemolition Girlを聴いたのが最初。

1stアルバムも最高にかっこいいのだけど、今はCDしか手元にないのでレコードで欲しいなあ。

1stの印象が強いのでこの2枚目の印象は少し弱かったのだけど、改めて聴いてみるとホーンを入れたり変化をつけてたりもするけど、基本はストレートなロックンロール・アルバム。
曲メロも良いし日本人好みなんじゃないかなあと思う。

SONICS/FIFTY

2016-02-09 19:41:59 | Weblog

季節外れのRSDの物件シリーズです。

これは昨年の秋にリリースされて欲しかったけどあきらめていたもの。
ユニオンのオンラインショップを何気なく見てみると注文を受け付けていたのでダメ元でオーダー。
意外とサクッと手元に届いた。

65年リリースのSonicsの1ST 「HERE ARE THE SONICS」、66年の2ND 「BOOM」
それにシングルやオルタネイトを集めたレコードの3枚組。

最近よく聴いているFuzztonesもカヴァーしてる最高にかっこいいWitchが何テイクも入っていて嬉しい。

もちろんしっかりした重たいレコードで全てモノラル。

カートリッジをモノラルに変えてレベルオーバー気味でCDRにしたら暴力的な音になって最高。

Dead Kennedys/ Original Singles Collection

2016-02-08 19:41:42 | Weblog

毎年春と秋に行われるRSD。
ネットでばかり買い物をしてしまう、俺みたいなモノグサ野郎をレコード屋に足を運ばせようといったイベント。

魅力的なブツがいろいろリリースされるのだけど、あっという間にソールドアウト、プレミアム価格なんてのもあれば、思いの外売れなくて安売り価格なんてのもある。

デッド・ケネディーズの79年から82年にかけての7インチ・シングルを7枚セットにしたこのボックスもそう。

昨年春のRSDではそこそこの値段で売ってたと思うけど、今は5000円ほどで買える。
5000円が安いか高いかは人によって微妙だろうけど、このバンドの7インチをまとめてこの値段なら買いだと思う。

ハードコア・パンクという枠に入れられているバンドだけど、自分の中ではむしろ70年代パンクのイメージを持っている。

1stアルバムにも収録されたHoliday in Cambodiaなんて、パンクの枠の中に押し込めておくのはもったいない最高にかっこいい曲。

Too Drunk To FuckやNazi Punks Fuck Offなんてタイトルの曲をシングルにしてそこそこヒットさせてしまったバンド。

デッド・ケネディーズには少し似合わない豪華なボックスにしっかりとしたレコード、素晴らしいすぎる。