ECHOES

Punk Rock Life

ヤマジカズヒデ/ソロワークス

2008-01-23 04:41:12 | Weblog
dipのヤマジカズヒデさんのソロをまとめたもの。


買ったのは確か11月、それからダラダラと飽きもせずに聴き続けてるのですが、マジ良いです。


バンドでの演奏を目的としない曲もあるだろうけど、肉盛りをする前の、素のヤマジさんの音世界を垣間見る感じ。

ネイキッド・〇〇なんてタイトルを見かけるけど、これなんかそのタイトルにふさわしいように思う。


まだ粗磨きの色々な種類の宝石を、雑多に箱に放り込んだような音源集だと思うけど、最近はこういう音楽ばかり気になるなぁ。

綺麗に装飾され、お高くとまった音楽には興味が起きなくなってきた。


この音源が10年以上前に録音され、今も注目され聴かれてるわけ。

ヤマジカズヒデと似た資質を持つあるロック・ミュージシャンが、15年後に自分の作品も聴かれればよいなと言ってました。

俺は必ず15年後に聴いてみるつもり。
自然の宝石の光は、何年経っても美しいからね。


・・・そう言えば、このボックスを買った夜に、新宿でヤマジカズヒデを見かけたんだ。

恒松正敏/欲望のオブジェ

2008-01-19 11:38:29 | Weblog
元フリクションという形容詞はとっくに必要ない、恒松正敏さんの新作、《欲望のオブジェ》

音を聴く前に、恒松さん御自身が描かれた絵による、デジパックのジャケット眺めて軽く3日。

これ、ジャケットという名目の作品ですよね~


繊細な絵とは逆に、ぶっきらぼうなヴォーカルは相変わらず、スピード感溢れるギターも健在。

恒松さんの独特なスピード感あるギターは、ゴジラレコードでのシングルから、最近の活動まで、フリクション時代含めて変わらないですな~

フリクションというバンドの長きに渡る活動の中、恒松さん在籍時のスピード感は彼のものだと良くわかる。

骨太の力強いロックン?ロール


チラリと聞いた話で、今回のCDは浜松のライブハウス、《Lucrezia》と少し関係があるらしい。

それに限らず、恒松さんは自分に関わる人を大事にされる人らしい。

CDの音の向こう側に、《Lucrezia》や私の友人を思い浮かべる。

ステファンの6つ子

2008-01-16 20:22:04 | Weblog
パンタの最終回????
つーか、別に連載してたわけでは無いッスけど。


《ステファンの6つ子》が出来たいきさつが、わりと知られてないようなんで。
シングル《ルイーズ》のB面として発表されたのですが、ライブではHAL初期から演奏されていました。


パンタのお母様は皆さんご存知のとおり、看護士として働かれていたわけです。
お母様の働いていた病院に、一人の少年が入院されていたそうです。

彼は、不慮の事故ので半身不随の状態だったそうです。

病院の中で、彼の悩みや苦しみを聞かされ、励ましたお母様との間には友情が芽生えたそう。


狭い病室の中だけが彼の全ての世界、その話を聞かされたパンタ、いつの日かその少年の為に曲を作るとお母様と約束したそう。

そして出来てたのが《ステファンの6つ子》


お母様とその少年への優しさが溢れる美しいバラードです。

このエピソードを知らなかった方は、その事を頭に入れ、歌詞カードを見ながらじっくり聞いてみて欲しい。

あなたの心に、パンタの優しさが染みわたるはず。

今も聴きながら涙が出てきました???
すいません、嘘です、お汁粉食べながら聴いてました。


歌詞だけ軽く書いときましょう。


南の空にペガサスはばたき
輝くたて髪をふるわせて
きみの心に翼をつけるため
5人の息子を引き連れて

開けた窓から入り込む風に
身体をすぼめるのはきみらしくない
背中をのばして覗いてみろよ
見飽きた景色が今日から変わる
空を駆ける銀色のきみの翼とペガサスと
5つ子たちのプレゼント夜空に輝くペンダント
この眼で見届けてやる
これからきみが明日からきみが舞い上がるきみが塗りかえる世界を


四角い小さな部屋の中にも
でっかい世界が転がってる
きみに蹴られるのを待ってるはずたよ
稲妻にうたれてよみがえれ


傷ついた身体に安らぎはないさ
あるのは確かな真実だけ
父よりたくましく母より優しく
ステファンの6番目の子供になって


この眼で見届けてやるよ
これからきみがよみがえるきみが
ステファンの6つ子が動かす世界を
????


実は先日この曲を聴いていて、私が知ってるある少年の事を思い出してました。
彼にも広い世界が広がっている。


響/One Double

2008-01-15 13:31:19 | Weblog
《オリーブの樹の下で》と同じく、パンタと菊池琢己のアコースティック?ユニット、《響》のアルバム。


これは少し前、2005年のツアーでのライブ音源。

頭警を含む、過去の曲の再演をしています。


いわゆるアンプラグド物ですが、バンド形態で聴き慣れた曲をこのスタイルで演奏すると、素の曲の良さがわかり、けっこう好きです。


パンタのキャリアをまんべんなくカヴァーしてますが、個人的には頭警の最後期からHAL時代の曲は思い入れ強く嬉しい。

まさにこの時代にパンタにのめり込んだ私、この時期の都内でのライブはほとんど行ってるはず。

HAL時代は毎月一回ロフトか屋根裏に出演していて、たぶん皆勤だったのではと思う。


収録曲でいうとガラスの都会、追憶のスーパースター、ネフードの風、裸にされた街あたりですが、聴いていて胸に来ますね~

青春性時代ですか、俺にもあったんですね、そんな時が。
すぐに性旬時代に移行しましたが。

ライナーに《ネフードの風》はHAL時代にあまり演奏されなかったとありますが、大嘘です(笑)

HAL初期から《1980X》の曲に移行する頃まで、《ネフードの風》は毎回演奏されていました。

意識的に全く演奏されなかったのは頭警の曲、《ガラスの都会》や《追憶のスーパースター》など、三文役者の花之木哲との共作曲は、ある時期から全く演奏されなくなります。


パンタ自身が長きに渡って生み出した曲の数々なわけで、自分の思った曲を分け隔てなく演奏をつづけてほしい。


ただし頭脳警察の名前は使う必要なし、逆に本来のパンタのイメージが歪んでしまう。

響/オリーブの樹の下で

2008-01-13 07:17:47 | Weblog
パンタと菊池琢己のユニット、《響》のアルバム、《オリーブの樹の下で》


獄中の日本赤軍の戦士、重信房子の詩にパンタが曲を付け歌ったアルバム。

重信房子の娘、重信メイも参加。


その三人の優しさがスピーカーから湧き溢れるようなアルバム。


獄中から過去の闘いを回想し、娘を想い、今を想い、世界を想う。


娘の重信メイは、革命戦士ではない、ひとりの優しい母として重信房子を、《母への花束》を自分の声で歌う。


これだけ感動的なアルバムを最近聴いたかな?

胸が締め付けられるようなアルバム。


ただ注意すべき点は、パレスチナだけに悲しみがあるわけでは無い、イスラエルの民にも悲しみがある事を知って欲しい。


とにかく沢山の人に聴いて欲しいアルバム。

ホントにヤバいです。


パンタ、頭脳警察なんて必要ないよ。
これだけのアルバム作ったんだから。

陽炎/March 2007 Live CD

2008-01-12 13:29:49 | Weblog
パンタのアルバムを3枚ほど購入したのですが、これは最新の《陽炎》名義でのライブアルバム。

タイトルは《March 2007 Live CD》、そのまんまですね~


昨年発売された《CACA》の発売に合わせたツアーの、新宿ロフトでのライブを収録したもの。


基本的に《CACA》と同じ質感の音。

注目は《CACA》に収録されなかった曲の、このバンドでの再演かなと。


屋根の上の猫、氷川丸、ステファンの六つ子、IDカード、つれなのふりや(途中であやつり人形も!)など、自分にとって思い出深い曲が多数。


《CACA》は新宿のキャバレーで限られた人の前でのレコーディングを前提としたライブ録音、対してこのアルバムは純粋にお客を前に行った演奏をレコーディングしたもの。

同じライブ録音でも演奏のニュアンスは変わるもので、両アルバムに共通する曲も違った雰囲気を感じたりもする。

いくつになっても《屋根の上の猫》を聴くと血がたぎる俺(苦笑)

ただの糞傍観者で音楽愛好ジジイの俺。

Bob Dylan/The Freewheelin'

2008-01-08 20:24:01 | Weblog
でもって正月気分もすっかり抜けたのですが、お節料理のように豪華な箱に入った、ディランのベストをよく聴いてます。

このブツの為に再度リマスターしたそうで、それなりに納得出来る音質に仕上がってました。

数年前SACD発売時に、CD層をリマスター。
それから比べ特別驚くような音の変化はないです。


ディランの再発の音で驚きがあったといえば、4年程前に数タイトル出た、アナログモノラル重量盤という米盤。


それのディラン初期の代表作、《The Freewheelin'》の音が凄い。

ヴォーカル、アコギ、ハープと、音数が少ないのでモノラルの音の面白さが良くわかる盤なんです。

左右に音が広がるのがステレオ。

モノラルに音の広がりが無いなんてのは大間違い。

モノラルは前後に奥行きがあり、音が前に飛び出してくるのです。

モノラル再生の醍醐味ですね。


ディランのこの盤ですが、音の分離の良さも手伝って、奥行き感が凄く強調されてるんですね。


奥からアコギ、ヴォーカル、ハープと前に出て来るのですが、スピーカーと自分の正三角形の頂点で聴くと、ハープを吹く時のディランの唾液さえ感じる音です。


SACDは、マルチチャンネルに方向が向いた時点で未来は無くなりました。

あのメディアの情報量を、モノラル、ステレオに生かしたらそれは面白い音になるんですけどね。

昨年最後に買ったブツと、今年最初に買ったブツ。

2008-01-05 08:42:29 | Weblog
昨年最後に買ったCDは、《Television》の76年のCBGBでのブート、タイトルは《AT CBGB july 31 1976》、そのまんまですねぇ。


録音しっぱなしの雑な音で、マスターが安定しない箇所もありますが、Tom Verlaineのギターとヴォーカルがくっきりと録音出来ていて、このバンドの雰囲気がよくわかります。

CBGBは、このバンドのホームですから、適度の緊張感とリラックス感が同居する良い演奏が聴けます。


年が明けて最初に買ったブツが、《Bob Dylan》の《DYLAN》。

これもそのまんまのタイトルですねぇ。
秋には輸入で出回っていたこの何だかの記念のベスト盤、未発表音源も無いのでスルーしてたのですが、友人の絶賛で購入したわけです。


布張りパッケージも豪華でキレイ。
なんつーか、正月に買うのに相応しいようなブツです。

ふた開けると、CDじゃなくてお節料理が出て来てもおかしくはない。


《風に吹かれて》は栗きんとんですかね。

保存がきくのでゆっくり賞味します。



J.J.Burnel/Euroman Cometh

2008-01-01 07:57:47 | Weblog
あけましておめでとう御座います。


昨日は自室のCDを整理して、当面聴きそうも無いブツを実家の倉庫に片付けて来ました。


定期的にそれやらないと、限られたスペースの自室ラックから溢れてしまうのです。


実家で倉庫あさっていると、そこにあるブツを聴きたくなり、数枚のCDを自室に持ち帰るのは何時もの事。


今回、J.J.Burnelのソロアルバム《Euroman Cometh》と、ブートと思われるアナログシングル、《Girl From the Snow Country》を持ち帰って来ました。


《Euroman Cometh》はアナログでは日本盤も出ましたが、CDでは輸入盤のみリリース。

しかもすぐに廃盤状態、再発のウワサも聞きません。


この盤ですが、音をいじりまくったスタジオ録音もイカすのですが、なんと言ってもCDに追加収録された、オリジナル発売時のツアーを収録したライブ音源!
このカッコ良さ!!
「Freddie Laker」はスタジオ盤より10倍破壊力増したパンク曲になってます。
ジャンの暴力ベースが唸りっぱなし。

これ聴いて感じない不感症の人はフュージョンでも聴いていて下さい。


後にストラに加入する事になる、John Ellisが参加したこの音源、それまでに断片的に発表されてます。


ストラの12インチシングルに「Crabs」が収録された事もあります。


今回実家倉庫から持ち帰ったシングル、《Girl From the Snow Country》のB面にもツアー音源が収録されていました。

タイトル曲はディランのあれとはもちろん違う曲。

おそらく《Euroman Cometh》録音時のアウトテイクか・・

もし知ってる人いたら教えて下さい。


ディランの曲と同じタイトル・・・なんて考えてると、ディランの超有名同タイトル曲を聴きたくなり、SACD盤引っ張り出し聴いてました。


すると先日リリースされたディランの3枚組ベストを買ってない事思い出し、HMV通販クリックしてしまいました。


こんな事しながらまた今年もCDが増えて行くわけですね(苦笑)


最後に今年是非とも決行したい事。

パンク・ライブでのダイブ!

これ昨年の夏にスタークラブ行ってからずっと思ってるんですが、ひとりで飛んで、誰も受け止めてくれなかったら、体が痛いより寂しいですからね~。

やりてぇなぁ~、ダイブ、楽しそう。


では、皆さん今年もよろしく!