ECHOES

Punk Rock Life

Grateful Dead/Sunshine Daydream

2013-10-30 19:20:23 | Weblog


名前を知らないような新しいバンドのレコードやCDを買うことはほとんど無くて、自分がリアルタイムで体験してきたバンド、それ以前のバンドの発掘音源を聴くことが多いのだけど、必然的に人間は年を取り老い、そして死を迎えるわけです。

気がついてみると自分が普段聴く音楽の演奏者の多くはもうこの世にいない。

ジョー・ストラマーも、ジム・モリソンも、ジョニー・サンダースも山口冨士夫も、そしてルー・リードも。

ジェリー・ガルシアも。

これは1972年8月27日にオレゴン州VENETAのOLD RENAISSANCE FAIRE GROUNDSで開催されたライブを、3枚のCDに完全収録したものと、撮影されながら数回の限定上映のみでお蔵入りとなっていた映像作品をまとめたもの。

72年のデッドのライブ、もちろん文句のつけようのない内容。

面白いのが映像で、真夏の炎天下、野外会場でのデッドのライブ。
演奏シーンより集まった客達のキ○ガイぶりが凄い。

もちろん映像的に面白いところを狙ったのだろうけど、それにしても多数の男女が素っ裸で踊りまくるという正気の沙汰ではない状況。

もちろん正気ではないのだけど、それにしても自由度の高い世界。

古い映像なので当然むかしのお姉さんなのだけど、それでも女性の裸踊りは見ていても楽しい。

問題は男ですね。

特に、ステージの裏側の柱によじ登り、身体を揺らし続ける素っ裸のお兄さんのキ○ガイぶり、たまりません。

ざっと40年前の映像なので、映し出される皆さん、今も生きてれば軽く還暦は過ぎているでしょう。

このセット、いろいろなパターンで発売されたのだけど、かなり値段にバラつきがありました。

Dead Netで発売されたスリップケース仕様のBlu-rayバージョンなどはかなりの高額だったようだけど、私はAmazonでDVDバージョンを3600円程で購入しました。




TWINK AND THE TECHNICOLOUR DREAM

2013-10-25 21:39:07 | Weblog


突然リリースされたトゥインクのニュー・アルバム。
イタリアのサイケデリック・バンド、テクニカラー・ドリームを従えての新録音です。

しっとりとしたテクニカラー・ドリームの音に、エコーが緩くかかったトゥインクのダウナーなヴォーカルの心地良さ。

新録音7曲の印象を薄くしてしまうようなボリュームのボーナス・トラックは、それまでとは打って変わり音質激悪で凶暴なライブ音源。

これは少し古い2001年録音だけど、ピンク・フェアリーズの印象を求める人には最高の内容だと思われます。

Garland Jeffreys/Truth Serum

2013-10-24 20:25:50 | Weblog

ガーランド・ジェフリーズのことを知ったのは、たぶん80年代の中頃だったか。

ジョン・ケイルとクリス・スペディングがレコーディングしたWild In The Streetが大好きで、実はオリジナルはガーランド・ジェフリーズというニューヨークのシンガー、黒人と白人とヒスパニックの血を引く、いかにもニューヨークの危ない地域を感じさせる生い立ち。
しかもルー・リードと大学時代からの友人だったという。
レコードを聴けばいかにもそれらしいハードボイルドな歌声。

落ち着きのないパンクの時代を通り越して、少しは視野が広がりはじめた俺にはずいぶんとピッタリときたもの。

時は過ぎ、90年代に入りワールド・ミュージックなるジャンルがもてはやされてた頃。
NHKのBSで10日ほど連続で、ワールド・ミュージックの特集番組が放送されたことがある。

なんと、ある日のその番組、たぶんジャマイカを取り上げた日、現地案内役に抜擢されたのがガーランド・ジェフリーズ。

渋くてハードボイルドなガーランド・ジェフリーズを待ち構えてテレビの前に座る。

ジャマイカだかの砂浜に映し出されるガーランド・ジェフリーズ。

彼が発した意外と流暢な日本語のことば。

「ニッポンのミナサーン、ガーラン、ジェフリーズ デ~ス!」

イメージとしては、ワイドショーで突然英会話を迫るウィッキーさんを思い出してください、あれです。

やけに日本のテレビ番組にマッチしたガーランド・ジェフリーズ、それまでのイメージが少し崩れた瞬間でした。

しかし、それ以降にリリースされるアルバムはそれまでと変わらぬ渋さ。

ニュー・アルバムがリリースされました。
ブルース、R&B、レゲエ、ロックンロール、彼の身体に流れる血のように雑多な音楽だけど、それが偽りのない彼の等身大のストリート・ロック。

全てのロックンロール・アダルトに。







Big Star/Nothing Can Hurt Me

2013-10-21 20:51:40 | Weblog


年寄りになると月日が流れるのが早くて、最近はまた加速度を増したような気がする。

半年に一度のRSDもあっという間にやってくる、秋のリリースインフォメーションも出始めたけど、これは春のRSDで発売されたレコード。

BIG STARのドキュメンター"NOTHING CAN HURT ME"のサントラで、もちろんCDでも発売されている。

特にサントラだとかこだわらなくても、デモ、ラフ・ミックス、映画用のニューミックスなど蔵出し音源をふつうに楽しめる。

レコードを選んだ理由は、カラー・レコードだから(苦笑)
イエロー・レコードとなっているけど、実際にはかなりオレンジ色に近いイエロー。
いつものことだ、俺は音楽はもちろんレコード文化というのが大好きなのだ。


さて、ジャケットのクレジットを確かめながらレコードを聴いていくと違和感が。

裏ジャケットを見ると1面の最後にはTry Againの2012 Movie Mixが入っているはずだけど、どうやら収録されていない。

少々気にもなるのだけど、それでもイエロー・ヴィニールの魅力は別物なんですね。


The Solution/Communicate!

2013-10-16 19:50:48 | Weblog


Easy Actionから出たスコット・モーガンのボックス・セットにも2曲収録されていたバンド、The Solutionの2004年リリースのスタジオ・アルバムです。

ボックスの中ではShe Messed Up My Mindという曲のライブを、超渋くソウルフルに歌い上げていて大好きなのだけど、このアルバムもそういう傾向。

ソウル、R&B系の曲を、ここではガレージ・テイストをたっぷりに、ちょっとぶっ壊れた雰囲気がかっこいいんです。

このアルバム、実は既に廃盤のようですが、Easy ActionのHPでだけ限定枚数販売されてます。
今見たら残りが10枚になっていたけど、そんなすぐに売り切れやしません。
ただ、売り切れてしまったら入手は困難、迷う余地は無いのです。


Scott Morgan

2013-10-12 22:44:03 | Weblog


Easy Actionからリリースされたボックスが思ってたよりずっと素晴らしくて、どっぷりと入り込んでしまっていたのだが、これは2010年にレコーディングされたアルバム。

自分が持っていたスコット・モーガンの印象、ガレージ・ロック的なイメージは希薄なこのアルバム。

60年代のソウルやR&B的でメロディアスな曲を、ぐっと渋い声で歌いあげています。

そう、ボックスの中でも感じたけど、スコット・モーガンの音楽的なベースはこれなんでしょう。

タイトルも自分の名前そのままScott Morgan、そんな事からもそれはうかがい知れます。

アルバムを聴き進むとガレージ・ロック的な曲もきっちり登場。

こういうアルバムを知ってから、改めてソニック・ランデブー・バンドを聴くと違って聴こえたりもしますね。

Roky Ericksonのソロ・アルバム

2013-10-11 19:41:32 | Weblog

サイケデリック時代を一気に13階まで駆け上ったはずなのになぜかたどり着いたのは地下だった奇跡的ロックンロールをぜひもう一度といわず何度でも!

これは13th Floor Elevatorsの1stがアナログ再発した時の、ディスク・ユニオンのHPに載せられた文章。

かっこいいでしょ、いつかパクってやろうかと思ってたのだけどついに拝借。

エレベーターズ解散後、70年代は刑務所や精神病院で過ごしたロッキー・エリクソンが、80年代に入ってリリースした3枚のソロ・アルバムが再発されました。

CDでも発売されたけど、ずしりと重いレコードを当然のように選択。

The Evil One、シャバに復帰した80年代のROKYが久方ぶりに組んだバンドTHE ALIENSとのレコーディング。

「FIVE SYMBOLS」のタイトルでリリースされた80年の英国CBS盤10曲に、そこから5曲が入れ替わった81年の415 RECORDS盤「THE EVIL ONE」15曲をLPレコード1枚と半分に収録。




復活作"THE EVIL ONE"の後、またも精神が壊れて隠匿生活後、86年再復活作、Don't Slander Me



1ST&2NDのあと、3枚目のアルバムは、ライブ音源やアウトテイクを集めた、Gremlins Have Pictures

しっかりとプロデュースされたスタジオ録音はびっくりするほど聴きやすい音だけど、ロッキーのヴォーカルはプロデュース不能の狂気が溢れていて、そこが魅力だし惹きつけられる。

ライブ音源やアウトテイクでは狂気は更に前面に、ですね。

世の中に溢れる過ぎる毒にもクスリにもならない糞ロックもどきと全く逆のロック。

どれにもダウンロードコードが封入されているけど、ノイズ混じりのアナログの音が俺には気持ち良い。

New York Dolls/French Kiss 74

2013-10-06 20:04:42 | Weblog


ニューヨーク・ドールズのFrench Kiss 74という、パリでのライブCDがリリースされました。

とはいっても別に新しく発掘された音源ではなくて、以前から繰り返しリリースされてるラジオ音源と同じもの。
確かに、以前のものより音は整理されていて聴きやすくなっているとも感じるけど、まあ同じなので。

今回私が気になったのは、このタイトルのボックス仕様に入れられた、Actress時代のデモ音源を収録したCD。


ドールズ関連の音は出尽くしているので、これもたぶん既発かも知れないけど、自分は聴いてないということです。

ドールズの出発点といってもシルベインとデビッドヨハンセンが入る以前、ドラムもジェリー・ノーランが入る前のビリー・マルシア。
それに何よりも興味を持つべきは、ニューヨークにおいて裏のジョニー・サンダースだと個人的に思っているのだけど、リック・リベッツの存在。

ボーカルはジョニー・サンダースが中心。
そういうところがリック・リベッツがさっさと辞めた理由じゃないかと思うのだけど。

聴いてみればなるほと、ニューヨーク・ドールズというより、そのあとのハートブレーカーズとも違って、のちのジョニーのソロと同じ雰囲気の演奏。
もちろんのちのソロより演奏もヴォーカルも若いし荒っぽい。

思ったより音質も良いし普通に聴けるし、とても興味深い音源でした。

リック・リベッツはジョニーと袂を分けてから、のちにコープスグラインダーズというバンドで、たぶん2枚のアルバムをリリース。
自分も持っていたのだけど処分してしまい、手元には知人から借りたレコードをCDRにしたものを持っています。




2006年にはリック・リベッツ・バンドとしてアルバムをリリース。


これは日本盤も出ていて、リリース元はキャプテン・トリップ・レコード。

コープスグラインダーズ時代の曲、それに生前ジョニーが好んで演奏したパイプラインも収録されています。



Dooomboys

2013-10-05 21:02:52 | Weblog


これもBlack Smoker、BABA の主催する「BLACK MOB ADDICT」よりリリースされたDooomboyのアルバム。

THINK TANK、SKUNK HEADSのラッパーでありトラックメイカーの"BABA"と、WRENCHを始め数多くのバンド/ユニットで活躍する日本ドラマー界の異端児"MUROCHIN"の二人が始動させたバンド。

BABA氏、彼がMIX CDを作る時に使う名前はBlueberry
そう、この数年ですっかり虜にされてしまい、入手出来そうなMIX CDをすべて集めてしまったBlueberryなのです。

攻撃的なラップを霞ませてしまう強烈な音塊。

例えば、キリングジョークやポップグループなどの音響的に特別な個性攻撃性を感じるバンド。

そこらに受けた衝撃と同じものを感じるバンド。