ECHOES

Punk Rock Life

BOB DYLAN feat. MICK TAYLOR /ROME 1984 1ST NIGHT

2017-07-29 13:47:21 | Weblog

ミック・テイラーにイアン・マクレガンをメンバーにした84年のツアー・リハーサルと同時に発売された、6月19日のローマでのライブ・ブートレッグ。

サウンドボード音源ということで飛びついたのですが、少々バランスが悪いんですね。

このツアーのキーマンになるのがミック・テイラーだと思うのだけど、よりによってそのミック・テイラーのギターがオフ気味。
引っ込んでしまっているのです。

リアル・ライブを聴いている人はよくわかるであろう、1曲目のハイウェイ61のテイラーのギターがあのライブ・アルバムを印象つけているなと。

この音源、ハイウェイ61でのミックテイラーのギター、ほとんど聴こえません。
ここでテイラーなんてところでスカされてしまう。

そんなところがこのタイトルの決定的な欠点ではあるけど、他の楽器やディランのヴォーカルはよく聴こえ演奏も好調。

中盤からはレベルが低いながらもテイラーのギターも聴こえるし、聴き終えてみれば良かったなと思えてしまうのだけど、その点だけ(笑)

なんてタイトルでした。

BOB DYLAN Feat. MICK TAYLOR /THE ESSENTIAL 1984 TOUR REHEARSALS

2017-07-28 20:53:46 | Weblog

ここ数年にリリースされるボブ・ディランのブートレッグ・シリーズは音源の量の多さに圧倒されてしまうのだけど、84年のヨーロッパ・ツアーを記録したREAL LIVEの完全盤がいつか出ないのかなあと思っている。

根拠は無いのなだけど、きっと、たぶん、存在してるだろう、あのライブの全容を記録したマスター・テープ。
ブートレッグ・シリーズで出すには尺が足りないのかなあ(笑)

ミック・テイラーとイアン・マクレガンをメンバーに、ストーンズ思わせるようなディランのライブ。

そんなユーロ・ツアーの直前にLAで行われたツアー・リハーサル音源。
元々は更に長い音源でブートレッグも出ていたそうだけど、リハでよく有りがちなインスト・セッションをカットし、 2枚のCDにまとめたのだそう。

曲として成立している音源がほとんどなので、俺のようにブートレッグに慣れてない人間にも聴きやすくとっつきやすい。

ヒスノイズが目立つ部分もあるけど、バッチリのステレオ・サウンドボードで、リラックスした感もあるディランに対し、少々力が入り突っ込み気味のミック・テイラーなんて対比も面白い。


TRADITION /CAPTAIN GANJA AND THE SPACE PATROL

2017-07-24 20:12:21 | Weblog

UKレゲエ、TRADITION の80年にリリースされたダブ・アルバムのリイシュー。

かなり有名かつレアな1枚で気にはしつつ、レコード店の煽りかたや、CAPTAIN GANJA AND THE SPACE PATROL なんてズバリのタイトルも好きになれず無視ってたのだけど、知り合いの推しもありアナログを入手。

ジャマイカ産のダブとは違う垢抜けた感じ、浮遊感たっぷりで気分はユルユルサイケデリック、ですね(笑)


PETER PERRETT /HOW THE WEST WAS WON

2017-07-23 03:51:15 | Weblog

PETER PERRETT が65歳にして初のソロ・アルバムを出した、と、言われても違和感かある。
96年に出したThe One名義のスタジオ盤とライブ盤も実質的にはソロだし。
その年の夏に来日した時も、PETER PERRETT のソロって位置付けだったよなと。

あの時も今年のようにとても暑い夏で、まだ西新宿にあったロフトのステージ上でVery hot countryだとこぼしていたな(笑)

俺なんかにしてみれば、PETER PERRETT が来日するなんて大事件で気合いを入れてチケットをとれば整理番号は一桁。
ふだんは並ぶのが嫌いな俺がその気になって早々とロフトに行くと人がいない。

これって、中止?
なんて思いロフトのスタッフに聞いてみるとライブはあると。

時間になり店内に入ってみれば、それこそ20人か30人ほどの入り。
あとから聞いてみると他の日はもっとお客は入っていたそう。
The Only Onesの曲が中心のライブはとても良かった。

The Only Onesを再結成させ来日した2007年は、そのイメージがありそれほど人も来ないだろと思いきや、かなりの大入り。
やはり、名前っていうのは大きいのかな…

今回のソロ・アルバムも、俺の周辺での反応は静かで話題になることもない。

The Only OnesもThe Oneの時も、今回のソロもPETER PERRETT はいつもと変わらないのだけどね。

ギターとベースでPETER PERRETT の二人の御子息が参加してるのだけど、それもとても良い感じでマッチしている。

Chelsea/Live And Well

2017-07-21 21:49:32 | Weblog

西新宿にあったUKエディソンがビジュアル系の店に成り下がる前の話。
ある日そこで見かけたのが写真のChelseaの、84年にリリースされたライブ・アルバム。

ジャケットがとにかくかっこ良かったのだけど、気になるレコードを全部買うわけにもいかず、そのうちに見かけなくなってそのままになってしまったのだけど、先日中古650円で購入。

安価のUKオリジナルのジャケはヨレヨレだし盤質も危ういけどそこらは我慢して〜
最近はレコードをクリーニングするが趣味になってきてるので、こういうレコードをきれいにしてあげるのも楽しいし。

Chelsea はパンクの第2世代的な見方をされたりするけど、ヴォーカルのジーン・オクトーバーはデビュー時点で30才オーバー。

人気のあったピストルズ、クラッシュ、ダムドの次に位置していた感じでしょうね。

音はジャケットを見て想像できるとおりの感じ、スローター&ドッグス、ヴィブレーターズとかが好きな人ならストライクですね〜

DAVID&SYLVAIN/Tokyo Dolls…Live!

2017-07-20 20:24:03 | Weblog

また、大嫌いで苦手な真夏がやってきた。
以前は楽しくワクワクする季節だったのになあ。

42年前の夏、高校生だった俺はたった一人で炎天下の後楽園球場に出掛けていった。

目的はワールドロックフェスティバルに出演するジェフ・ベックと、それを迎へ撃つなんて図式があった日本のロックバンドのライブを観に。

風邪による体調不良のジェフ・ベックは早々に出演を終え、日が落ちる時間幻想的な雰囲気の中で、キーボードが2人の5人編成の四人囃子が終わり、完全に日が暮れた時間に演奏をはじめたのがニューヨーク・ドールズ。

その年の春にはジョニー・サンダースやジェリー・ノーランが抜けていて、そんな事情どころかジョニー・サンダースの存在すら知らなかったのだけど、今思うとパンクに通じるバンドとのはじめての出会いだったのかなと。

ロックンロールという叫びを連発するシルベインと、途中引っ張り出してきたダッチワイフが強く印象に残っているけど、とても楽しいライブだった。

Fan Clubからリリースされたこのアルバムをはじめて聴いた時は、過剰な日本向け演出とお客の日本的な反応にかったるさを覚えたけど、今聴くとけっこう面白い。

かったるい日本的な反応のど真ん中にいたのが俺だしな(笑)


Steve Hooker & Wilko Johnson /Back in the Day

2017-07-17 20:29:02 | Weblog

88年にリリースされたSteve Hooker & Wilko Johnson名義のIt's All Over Nowという7インチがあるのだけど、それは二人の共演曲が2曲収録されている。

それの12インチも出ていて、それにはSteveとWilko それぞれ単独の演奏が追加収録されている。
いわゆるスピリット・シングルというもの。

それに更にSteveの演奏を1曲追加したリマスターCDを、2005年にSteve Hookerが自分のレーベルから出していたのだけど、気づきいた時にはsold out

Wilkoの人気のせいかAmazon見てもけっこうな高値だったけど、やっと手頃な値段で買えた。
Amazonマーケットプレイスで送料入れても2000円を切る値段だったので文句無しってところで。

ここで何回も書いているけど、SteveはWilkoの影響を受けたというか同時代的な人で、UKのパブ・ロック界のフィクサー的な人。

最近はロカビリー色がずっと強い演奏をしてるけど、元々はWilko Johnsonを少しパンク寄りにしたギタリスト。

あまり目立つ事はないけどパブ・ロックが好きなら無視をしてはいけない人だと思うのです。



The Shakers/Prisoner Of Love

2017-07-16 22:23:09 | Weblog

うちの猫をRockin' Catと呼んでくれるUKパブロック・シーンの重鎮、Steve Hookerのことを知ったのは84年にリリースされたThe ShakersでのReally Goneというアルバム。

その後、The Missing Linkというタイトルの4曲入りのEPが出たりしてるのだけど、最近入手したThe Shakersの7インチは83年リリース。


これまで聴いていた音源より古い録音になる。
プロデュースはReally Goneと同じPete Zeer、同じ曲でも当然テイクは違う。
ずっとラフでライブ感の強い音がSteve Hookerに合うなあ〜

Mods Mayday '79

2017-07-14 22:42:22 | Weblog


あんたの好きな映画はなに?
なーんて聞かれた時に答えることにしてるのは「さらば青春の光」

彼の地でのモッズとロッカーズの抗争を題材に、若者の反発と空回りを描いた79年公開のThe Whoの映画なのはご存知のとおり。

当時の俺はそれをパンクに置き換えて、主人公のジミーとは違ってカッコ悪いんだけど、勝手に盛り上がっていたんだね(笑)

映画を知ってしばらくして、西新宿の新宿レコードのパンクのコーナーに紛れ込んで来たのが写真のMods Mayday '79
LondonのBridge Houseで79年5月7日に行われたモッズ・バンドのライブを収録したもの。
レコードでもけっこう再発されてると思うけど、これはBridge House Recordsからのオリジナル。

The WhoからJamなんてモッズ・バンドの音のイメージってあいまいな人っていると思うのだけど、これなんか聴けば感じわかるんじゃないかと思う。

ジャムが来日した時、前座に使った日本の某バンドにポール・ウェラーは一言忠告したそう。
おまえらその音とカッコでUKでライブやったらビール瓶投げられまくるぜ、と。
そのバンドがレコード会社の日本向けのプロデュースの一環で、UKでライブをやった時は名前を変えたそう(笑)(笑)

そういえばこのライブにもThe Modsというバンドが入っている。
もちろんジョニー・サンダースやクラッシュの形態模写とは違う。

このレコードもしばらく引っ張りだして無かったのだけど、今はCD2枚組になって39曲にヴォリュームアップしたものが出ているのを知った。

ネオ・モッズの代表的なバンド、Secret Affairなんて13曲も収録されている。
というわけで遅れ馳せながらCDを入手して、レコードと交互に聴いたりしている。

当時のオリジナルの編集のレコードはとても思い入れあって好きだけど、各バンドたっぷり聴けるCDももちろん最高!

Nikki Sudden/Crown of Thorns

2017-07-13 20:59:38 | Weblog

Nikki Suddenをはじめて知ったのはThe French Revolution名義でのGrooveというアルバム。
音より以前にジャケットに一目惚れしたのだけど、内容もジャケットから想像した通りの音だった。
渋谷の東急ハンズ近くのマンションの一室で営業をしていたZESTというレコード店。

何枚かレコードがあったのを覚えていた俺は他にも聴きたいと店を訪ね、悩んだすえに買ったのが写真のCrown of Thornsというアルバム。

後に知ったのだけどハーフ・オフィシャルのイタリア盤で、他のアルバムに比べたら収録された音源は寄せ集めで、しかも音質も良いとは言えない。

でも、何故か思い入れが強くて好きな1枚。

バンド形式でのサイケデリック・セッションといった音に、後々にもいろいろ出てくるアコースティック・ギターでのソロ、なんてところを組み合わせている。

アコースティックでストーンズのWild Horsesを、狙ってか自然かかなり不安定な音程、タイム感覚でカヴァーしてるのだけど、これにハマってしまうと抜け出すことが出来なくなるんですね。

そんなNikkiの世界から抜けられなくなった人たちによって、今も新しい音源のCDがリリースされたりするのでしょう。

この、イタリア盤はまだCDになってないはず