Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

6月3日(水) あぶり出される差別、政治劣化の構図

2020-06-03 22:10:54 | 日記

新型コロナによるパンデミックは人間社会の様々な側面をあぶり出す。とくに人々の心の深部に巣食う差別・偏見などを可視化しさらにはSNSなどによって扇動・暴力化する。
政治面では、これまで密かに進行していた利権の構造をあぶり出し、これまたマスメディアの政権取り込みの構図とともに、実に見えやすい形で私たちの前にさらけ出す。

(1)「営業自粛等で特に大きな影響を受けている中堅・中小企業、小規模事業者、フリーランスを含む個人事業者への支援策」として政府が打ち出した「持続化給付金」。その業務委託先が「サービスデザイン推進協議会」という電通トンネル法人で、その会社が中抜けして業務のほとんどを電通に丸投げ。さらに電通からパソナ、トランスコスモス、電通の100%出資会社に外注という「身内で山分け」構図が大問題になっていること。東京新聞が力を入れて取材報道を行っていることが注目されます。

この構図、たとえば、漫画家滝季山影一さんの下のような「電通系ラーメン」がぴったし。

(2)愛知県の大村知事のリコールを要求するヘイトオールスターズ

リコール問題は「あいちトリエンナーレ2019」の企画展への補助を巡るものですが、大都市での医療崩壊にかかわる大村知事の発言がこれに火をつけた。

まず、その発言は「病院に入れない。救急を断るという二つは医療崩壊。それが東京と大阪で起きた。医療崩壊を起こしたら行政としては負け、何を言いつくろっても結果だ」と事実を単に述べただけのもの。それを吉村知事、松井大阪市長が「大阪では医療崩壊は起きていない」と反発したことを発端にエスカレート、6月2日には企画展への補助をめぐって高須クリニック院長らが大村知事のリコールを求めるとして団体を立ち上げるに至りました。

私などは大阪府知事が雨合羽を集め始めた段階で医療現場の逼迫状況を苦々しく見ていましたが、リコールに参加した面々を見るにつけても「よくまあここまで似たもの同士集まった」と逆に感心。構図をたいへん見やすくしてくれて助かります。私が言うのも何ですけれど、品性といい言動といい、まともな感覚ならドン引きしてしまうメンツ。会見に出席した5人に加えて吉村知事、河村名古屋市長も支持を表明というニュースも。

このニュースにツイッターでは、「まともなリテラシーの持ち主はメンツ見るだけで『ああ大村知事が正しいんだな』と判断できるレベル」「このメンツ見て大村知事のほうが正しいってわからない人、その人の顔が見たい」「虎ノ門メンバー」「終わってるメンバー」「ヘイトオールスターズ。醜悪な光景ですね」「ここまでオールスターでお出迎えされると迷わずに済みます」「大村県知事のリコールを目指す面々が税金を使われた桜を見る会で浮かれていたメンバーという面白さ」など、まともな声があふれています。

(3)アメリカの警察官による黒人差別と暴力致死事件への大規模な抗議活動。基本的には平和的な方法で大規模な抗議行動として広がりを見せていることはアメリカの人々の悲しみ、怒りの深さを示すとともに、平等な人間的扱いを求める市民の意志の強さを感じさせます。

日本のニュースでは「一部が暴徒化」「軍隊が待機」とまるでトランプの言い分そっくりの報道が中心ですが、アメリカ本国では、抗議デモに多数の企業が公式に支持表明。こんなのは日本では報道されない。
シリコンバレーのトップ企業がほぼすべてリストに入っているのに、フェイスブックだけはなし。社員はトランプに何もしないことに抗議してストライキという報道。芸能人も当然ながら支持表明しているし、意見だって堂々と述べている。

「一部が暴徒化」というその実体はどうか。アメリカ在住、映画評論家の町山智浩さんは、ツイッターで「すでに警官の暴力に対する怒りを超えて、それをただ力で押さえつけるトランプへの怒りのほうが大きくなりつつある」とのべて、次のように指摘。

デモで破壊活動しているのは全身黒づくめのブラックブロック。アンティファは反ファシズムで反レイシズムだが、ブラックブロックは反資本主義で無政府主義。だから民主党に対しても攻撃する。目的は略奪ではなく破壊。グローバルな企業、銀行、政府の建物が標的。
行先と服装で三つに分かれる。プロテスター(黒人への警官の暴力に反対する人)は私服でメッセージを掲げ警察署を囲んで抗議し、ルーター(略奪者)はメッセージを持たず商店を襲い、ブラックブロックは黒ずくめで連邦政府ビル、銀行、グローバルな企業(スタバ等)を破壊し、黒スプレーを使う。
破壊や略奪を目的とする連中と、人権を主張する人々が別々の場所で動いているのだが、それをトランプはあえてごっちゃに印象付けようとしている。

日本国内での報道とくらべて町山さんのツイッターでの映像はどうでしょう。

(4)最後に水島朝穂早稲田大学教授の吉幾三風「俺らこんな国いやだ」でシメ。

記録もねえ、記憶もねえ、議事録まったくとってねえ、
金[給付金]もこねえ、マスクもこねえ、コロナ対応うそばかり、
誠意もねえ、真摯でねえ、朝起きて夜寝るまで、外出自粛でテレワーク、子どもが周りでぐーるぐる、
補償もねえ、謝罪もねえ、検事長週3賭けマージャン、
カラオケねえ、ジムもねえ、届いたマスクは欠陥品、
俺らこんな国いやだ、
俺らこんな国いやだ・・・


6月1日(月) バラ開花

2020-06-01 17:12:24 | バラの会

今年はバラ祭りを中止にしたものの、これまで訪問してくれた近隣の方たちや施設のお年寄りたちが来てくれるので、今日から10日頃まで何人か手分けしてバラ園の管理にあたることにしました。

来客を接待することはせず、主として園内の整備を続けることが中心ですから、気分は大変楽。とはいえ、暑い日中なので作業は汗だくです。

今日は午前中から午後にかけて古くなったチップの上に新しい木質チップを敷き詰め、さらに灌水をして、いつものバラ祭りの準備と同様の気持ちのよい園内を演出。バラたちもすっかり咲きそろって、縁取りの「花菱草」とも相まって大変華やかな園内になっています。

そのうちの一部を紹介します。園内の雰囲気が少しは伝えられるかな。