Mooの雑記帳

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9月8日(火) 辺野古新基地建設 防衛局の設計変更書に対する意見書を提出しよう

2020-09-08 22:44:56 | 沖縄

今日から辺野古新基地建設の変更のために沖縄防衛局が提出した設計変更申請書の告示・縦覧が今日から開始されました。

沖縄県ホームページ

これに対して、沖縄県民でなくても、誰でも沖縄県玉城知事宛に意見を言うことが出来ます。オール沖縄会議は、全国から意見書を集中し、知事の不承認を後押ししようと呼びかけています。

意見書の記入例と提出の仕方

この意見書提出運動は、今後新基地建設を左右するくらいに極めて重要なとりくみだと私は思います。

「利害関係」を書く欄があるのですが、「沖縄県民が何度も反対している辺埜古新基地を国民の税金で作ることは許せない」とか、「沖縄大浦湾の貴重な自然環境を守ることは一人沖縄県民だけの問題ではない」とか、いろいろ関わりのあることを自由に書いていいのです。

なぜ、意見書を出すのかについては、専門家の北上田さんが詳細に資料をつくって説明してくれています。(概要は下に私がまとめました)
これもまた、自由に書くことができますから、上の記入例を参考に、みなさん、ぜひ次の期間中に意見書を書いて玉城デニー知事宛に出しましょう。
辺野古新基地建設を止める大きな力になることは間違いありません。

提出期間  2020年9月8日(火)~2020年9月28日(月)(消印有効)

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沖縄防衛局が沖縄県に提出した設計変更書は膨大なもので、シロウトが見ても何のことかほとんど分かりません。そこで、辺野古に張り付いて調査、研究を続け、問題点を洗い出してきた土木技術者の北上田さんの資料で問題点の概要を挙げてみることにします。

① 当初計画の工期8年、総工費2300億円を、工期12年(本体工事9年3ヶ月)、総工費9300億円に変更。

工期12年は、現在からではなく、変更申請についての裁判が決着して知事が承認せざるを得なくなってからの話。
総工費も、9300億円で収まる保証はどこにもなく、天井知らずになる恐れが十分にあります。沖縄県民が何度も反対している工事を強行する無法は許されません。
しかも重大な問題は、この総工費のうち、18%の1700億円が辺野古警備費(弾圧費)であること。これには海上保安官や機動隊員の派遣費用などは含まれませんから、一体どれくらいの費用をつぎ込むつもりなのか。

② 変更申請の最大の問題 軟弱地盤の対策が対策になっていないこと。

大浦湾側に海面下90mまでのマヨネーズ状の軟弱地盤が見つかったが、防衛局は3年も隠し続け、問題が明るみにでると、当該地点の強度を調べないまま70m以深は「非常に固い粘性の土」と強弁し、改良工事を70mまでとするとしています。専門家チームの調査によって、杜撰な工事を強行すればこの軟弱地盤のために「最悪護岸が崩壊する恐れ」のあることが判明。
さらに、大浦湾側に2本の活断層が走っており、軟弱地盤はこの活断層と関連があることがわかっていること。米議会も軟弱地盤と活断層を懸念し検証報告を国防長官に指示しているほどです。

③ 工事が完成し、米軍への供用が開始された後も地盤沈下が続くことを想定していること。

2019年1月には、供用開始後20年で埋め立て地の総沈下量370センチとしていたものが、同年12月には62年後に330センチと変更。沈下した場合どうするのかというと、滑走路をジャッキアップするのだという。施工例もなく米軍基準さえ満たさない前代未聞の工法を予定するというのです。

④ 耐震設計に重大な不備 中・小規模の地震(レベル1、加速度40ガル)しか想定していない。

国内では主要13空港で「レベル2」の耐震性を確保。国土交通省の基準にも違反しています。
沖縄県は、辺野古周辺の最大震度を6弱に想定。那覇空港では232ガルで設計しています。

⑤ 地盤改良工事・埋め立て工事にともなう深刻な環境汚染と破壊。

大規模な改良工事を行うとしながら、環境への影響は「当初計画と同程度か、それ以下」としており、政府の環境監視等委員会では異論がでなかったというのですから驚きです。
最深部が42メートルもある大浦湾に対して、汚濁防止膜は7メートル。汚濁の拡散は防ぐことはできず、また振動機による杭打の際の汚濁、護岸施工前の浚渫の債の汚濁などが深刻になる危険があるのです。これらのことを踏まえれば、最低、環境影響評価のやり直しが必要です。

⑥ 埋め立て土砂、海砂の調達問題。

辺野古側には、現在の3~10倍の土砂が必要。大浦湾埋め立ての貯めに現在の25倍の土砂が海上輸送されることになります。
沖縄全域から土砂・海砂を無制限に採取するだけではなく、県外各地からも搬入。沖縄沿岸部の海の環境破壊だけではなく、県外からの特定外来生物の侵入の恐れがあります。

⑦ 大浦湾でのジュゴンとサンゴ保護の問題点

コロナ禍のもとで工事が中断していた2ヶ月にいったんは不明になっていたジュゴンの鳴き声が確認されたにもかかわらず、調査せずに工事を再開。
また、サンゴについても、安易な移植では保全できないことから、知事の特別採捕許可が必要で、その許可が出たとしても移植作業には、工事を止めたうえで約2年半を要するとされている。
しかし、すでに行ったサンゴの移植については防衛局は工事をしながら移植作業も行っており、サンゴの移植がまともにできる保障は全くありません。もちろん、ジュゴンやサンゴだけではなく、貴重な大浦湾の自然そのものが汚染、破壊されることになります。


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