Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

3月10日(水) 3.11を前に

2021-03-10 21:51:00 | 被災地支援

死者達の無念、まだ見つからない津波被害者、家族の悲しみ、生き残ったものの今なお身体や心に深い傷を負う人々の苦悩・・・
テレビやネットでの情報だけでは、それらはやはり外の世界のできごとです。胸詰まる思いで画面を見てはいても、それが実は明日の自分の姿なのではないかと予感していても、どこか他人事とみているもどかしさ。

10年前の記録を読みながら、10年前の自然災害と原発事故の恐ろしさを改めて思い返し、改めてこの身に刻んでおくことは、何回かの支援活動以外にはほとんど何もできなかった私にできるせめてもの10年目の3.11なのだと思い直してみるのです。

2011年、女川支援に出向いたきっかけをつくってくれた高野氏にメールを送りました。かなり前のアドレスだったので、果たして届くのかどうか。いまさらながら、あの年1年間の毎日がよみがえります。

何よりも、5月一人で高野さんを訪ねて女川に出かけたときに、破壊され尽くした女川の町を見たときの衝撃は忘れられません。
「頼りにしていた党支持者の人たちがみんな死んでしまった・・」、当時共産党町議だった高野さんを支えてくれていた多くの支持者が津波にさらわれてしまった悲しみと辛さが骨身にこたえるのだとポツリと語っていた声が今も聞こえてきます。

死者が語るのは、私のような犠牲者を2度と出さないように、準備しておけよということでしょう。いつ襲ってくるかわからない大地震。そのとき、内陸部でも「ものが揺れる」のではなく「ものが凶器となって飛んでくる」のです。人が飛ばされる。普段忘れている多くのことがあるはず。ほんのちょっとでも、そのことを思い返して準備しておきたい。

下は、5月に訪れたとき、大学の教育実践班の仲間を呼んでくれてTくんと再会できました。左端が高野さん、手前が奥さん。私も今より10歳若かったのです!馬力があった(ような)。