今日の北上田さんの報告によると、沖縄県が糸満にある「魂魄の塔」横の熊野鉱山開発地で遺骨収集作業に着手したのだといいます。
もう10年も前のことになりますが、沖縄の友人が摩文仁の丘に行くよりもさきに、まず花をもって立ち寄ったのがこの魂魄の塔。南部激戦地区で無念の死を遂げた無数の遺骨を集めて建てた塔が魂魄の塔であり、県民にはどの慰霊地よりも神聖な場所なのです。
しかも、周辺にはまだ散らばったままの遺骨がどれほどあるかわからない。24日にも小さな骨が数個見つかったのだといいます。この作業はいつ終わるのかわからないのだと北上田さんは書いていました。
しかし、煮え切らないのは玉城デニー知事。数日前に視察に来たということですが、なかなか毅然とした態度が取れない。北上田さんは、遺骨収集作業を終えれば土砂の採取を認めたことになってしまう。「まず、知事が、『戦没者の遺骨が混り、血が染み込んだ南部地区の土砂を、軍事基地建設には使わせない』と表明しなければならない」と怒りを込めて書いていました。その通りです。(写真は北上田さんのブログから)