ΓΝΩΘΙ ΣΑΥΤΟΝ-購書&購盤日記-

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《コンサート》2008.11.29 鈴木秀美バロックチェロリサイタルⅡ

2008-12-10 06:30:48 | ライブ
鈴木秀美バロックチェロリサイタルⅡ

■会場:日本キリスト教団福山延広教会(福山市本町)

■日時:2008年11月29日(土) 15:00~

■曲目:J.S.バッハ
    無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008
    無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調BWV1010
    無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV1012

■演奏:鈴木秀美(チェロ)

 知人がプロデュースしたリサイタルです。充分に堪能させていただきました。
 なお、第6番では5弦のチェロ・ピッコロが使用されました。


《読書》『クラシック・スナイパー3 特集 クラシック名盤大噴火!』青弓社

2008-12-09 06:19:56 | 読書
◎〔番外〕『クラシック・スナイパー3 特集 クラシック名盤大噴火!』(許光俊・鈴木淳史編著) 青弓社(2008.11.25読了)
 ところで私は芸能人にはまったく詳しくなく、とくに若いタレントはみな同じような顔つきにしか見えない。どうして日本の人々は、ある方向に勢揃いしないと気がすまないのだろうか。女のメイクが全員同じなのである。これでは見分けがつくはずかない。私が高校生のときなど、どっちを向いても聖子ちゃんカットの女の子だらけだった。いま写真を見るとかなり恥ずかしいのではないだろうか。
 ギャル曾根にしたところで、顔やメイクだけだったら他人と見分けがつかない(私の授業にもあのような様子の者か何人かいるか、見分けがつかない。もっとも、そうでない者も見分けがつかないが)。しかし、さすがにあれだけ大食いだと記憶に残る。最近私が覚えた唯一の芸能人である(ただし、食べるときに顔を上に向けるのは、品がないのでやめたほうかいい)。最近の若者は体が華奢なだけでなく、あまり食べないし、飲まない。私と飲みに行って気分を悪くしたり嘔吐した女子学生は、すでに五人にのぼっている。男子学生は意外に冷たいもので、誰も介抱してやらない。万が一死んだりして責任問題になっても困るので、私が気を遣ってやらなくてはならない。ということを考えると、なおさらギャル曾根の度外れぶりが身にしみるのだ。
 大食いといえば、私が忘れられないエピソードが名指揮者カール・リヒターにある。彼が死んだときに誰かの追悼文で読んだのだが、リヒターは一つのことに激しく集中してしまう人間だった。楽譜を読みだすとそれに集中して、じゃまが入ると怒りだすというふうに。なにせ飛行機の中でスチュワーデスが声をかけただけで怒りだすというのだから正真正銘の異常者と呼んでもいいだろう。で、来日時、てんぷら屋に連れていかれたら、栄養補給モードに突入。食べ方を説明されても耳を貸さず、大根おろしだの漬け物だの、持ってこられたものを片っ端から平らげ始めたという。すばらしい。そういう一途な人間だったからこそ、突き詰めたバッハが演奏できたのだ。私もそのような人間になりたいと思う。
(許光俊「連載 究極邪悪、クラシックでポン!③ 新シーズンでさんざん散財の巻」pp.113~114)



《購書》 2008.11.23 ブックオフ福山野上店

2008-12-06 06:50:05 | 購書
ブックオフ福山野上店

●2008188,ようこそ地球さん,星新一,,新潮社,新潮文庫,1972,¥105
●2008189,悪魔のいる天国,星新一,,新潮社,新潮文庫,1975,¥105
●2008190,ちぐはぐな部品,星新一,,角川書店,角川文庫,1972,¥105
 息子(中2)や娘(小6)に読ませようかと思って。

●2008191,ゴルファーを笑え!,夏坂健,,新潮社,新潮文庫,1997,¥105
 児玉清が薦めていたので。

●2008192,高校生が感動した「論語」,佐久協,,祥伝社,祥伝社新書,2006,¥105
●2008193,外圧に揺らぐ日本史-教科書問題を考える-,林健太郎,,光文社,KAPPA HOMES,1997,¥105
●2008194,毛沢東入門-人間の魅力と信念の研究!-,岡本隆三,,日本文芸社,DARUMA BOOKS,1974,¥105
 以上、知的興味関心から。

●2008195,上司につける薬!-マネジメント入門-,高城幸司,,講談社,講談社現代新書,2006,¥105
 ためになるかと思って。

●2008196,笑話コレクション,北原照久,,翔年社,,2006,¥105
 ジョーク集なので。

《読書》野口悠紀雄『「超」旅行法』新潮社

2008-12-03 13:23:06 | 読書
●〔120〕野口悠紀雄『「超」旅行法』新潮社 1999(2008.11.17読了)〈2007199〉

○内容紹介
ホテルの部屋を変更する方法、町中でのトイレの探し方、美術館巡りの下調べ、一人でさまになるレストランの発見法、手書き数字の解読法、サバイバル外国語でのコミュニケーションなど、海外旅行のノウハウ満載。

 厠上の書。実用書というより、読み物として楽しく読めました。野口悠紀雄の文学、絵画、音楽等についての造詣の深さを改めて認識しました。


《読書》柳広司『ジョーカー・ゲーム』角川書店

2008-12-02 10:42:42 | 読書
●〔119〕柳広司『ジョーカー・ゲーム』角川書店 2008(2008.11.15読了)

○内容紹介
結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く「魔王」―結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも出し抜いてゆく。東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられる最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー。

 えらく評判がいいようですが(「このミス」2位、 「読売新聞・本屋さんへ行こう!」 など)、私にはイマイチ。もっと綿密に書き込んで欲しかったし、キャラも立ってませんでした。

 登場人物がスパイとして働く動機が、以下で述べられていましたが、あまり説得力を感じませんでした。
 佐久間は、証拠を捜して家の中を動き回る偽の憲兵たちを目で追いながら、苦い思いでその時の会話を思い出していた。
 (こいつらがスパイとして働くのは、名誉や、愛国心のためですらないのだ)
 そう考えると、心の底から嫌悪感が湧き上がってくる。
 だが、そんなことが本当に可能なのだろうか? 一生誰も愛さず、何ものも信じないで生きてゆくなどということが。
 この連中を動かしているものは、結局のところ、
 ――自分ならこの程度のことは出来なければならない。
 という恐ろしいほどの自負心だけなのだ。
 佐久間が知る限り、そんな風に生きていけるのは人でなしだけだった。(p.29)