
めくるめくポリフォニーの迷宮 シリーズ「古楽に目覚めよ!」Vol.6
~バッハ父子のフルートとチェンバロのための音楽~
■日時:2010.5.15(土)18:00開演
■会場:日本キリスト教団 福山延広教会
※詳細はこちら
《 ご 挨 拶 》
去る2月14日(日)の「鈴木秀美と仲間たち/珠玉の室内楽(ベートーヴェン「七重奏曲」、シューベルト「八重奏曲」)」には、予想を上まわる大勢の、そしてなによりも熱意溢れる、聴衆のみなさまが集って下さいました。心より感謝とお礼を申し上げます。みなさまの熱気が伝わったゆえか、演奏もたいへん熱気溢れるものでした。後日演奏者たちと話をする機会をもちましたが、彼らは「福山がいちばんよかった」「熱かった」と声を揃えて語っておりました。これは社交辞令などではありません。コンサートは、演奏者と聴衆で創るものです。それが最も理想的な状態であったのが、私たちの街福山での演奏だったのです。このグループのコンサートは、仙台、東京、名古屋、大阪、そして福山の5つの都市で開催されましたが、個人レベルで運営したのは私たちだけでした。いささか身の丈にあわぬものを引き受けてしまったと幾度も後悔したものですが、コンサートを終えてみて、引き受けてよかったとスタッフ一同心から喜んでいるところです。
私たちは、作曲家自身が生きていた時代の楽器を用い、当時の演奏法や習慣を前提とする「古楽」を、私たちの街で紹介するという活動を積み上げて参りました。これまでのコンサートへお出で下さった方々も、初めての方々も、「古楽」の面白さ、素晴らしさを充分に堪能なさったのではないでしょうか。かく言う私自身もかつては「現代楽器」で演奏されるものを、当たり前のものと信じて疑うことなく享受して参りました。ところが、ひとたび「オリジナル楽器」の魅力に触れて、ひと味もふた味も違う、音楽のほんとうの姿を発見する喜びを感じているのです。
さて、私たちの「古楽」を紹介するコンサートシリーズも、この度で6回目です。
内容は、「フルートとチェンバロによるバッハ父子の音楽」です。
フルート奏者の前田りり子は、昨年11月に来福し、ソロでルネサンスから近代にいたるまで絶え間なく変貌をし続けたフルート8本によって、その楽器と音楽の変遷をたどる演奏とレクチャーを披露してくれました。今回は、チェンバロの名手、大塚直哉をむかえ、レパートリーをバッハ父子に絞り、アンサンブルによって、後期バロックから初期古典派の音楽への変遷をたどります。複雑なポリフォニー(複数のメロディを同時進行で絡ませる音楽)を自家薬籠中とした父ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685~1750)から、旋律と伴奏という役割分担を試行した、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714~1788)へ、と。
それから、ヴァイオリン独奏曲として有名な、ヨハン・セバスチャン・バッハの「シャコンヌ」が、チェンバロ独奏で披露されるのも、このコンサートの大きな聴きものと言えるでしょう。
どうぞみなさま、音楽の新しい発見の旅に集ってみませんか。
~バッハ父子のフルートとチェンバロのための音楽~
■日時:2010.5.15(土)18:00開演
■会場:日本キリスト教団 福山延広教会
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去る2月14日(日)の「鈴木秀美と仲間たち/珠玉の室内楽(ベートーヴェン「七重奏曲」、シューベルト「八重奏曲」)」には、予想を上まわる大勢の、そしてなによりも熱意溢れる、聴衆のみなさまが集って下さいました。心より感謝とお礼を申し上げます。みなさまの熱気が伝わったゆえか、演奏もたいへん熱気溢れるものでした。後日演奏者たちと話をする機会をもちましたが、彼らは「福山がいちばんよかった」「熱かった」と声を揃えて語っておりました。これは社交辞令などではありません。コンサートは、演奏者と聴衆で創るものです。それが最も理想的な状態であったのが、私たちの街福山での演奏だったのです。このグループのコンサートは、仙台、東京、名古屋、大阪、そして福山の5つの都市で開催されましたが、個人レベルで運営したのは私たちだけでした。いささか身の丈にあわぬものを引き受けてしまったと幾度も後悔したものですが、コンサートを終えてみて、引き受けてよかったとスタッフ一同心から喜んでいるところです。
私たちは、作曲家自身が生きていた時代の楽器を用い、当時の演奏法や習慣を前提とする「古楽」を、私たちの街で紹介するという活動を積み上げて参りました。これまでのコンサートへお出で下さった方々も、初めての方々も、「古楽」の面白さ、素晴らしさを充分に堪能なさったのではないでしょうか。かく言う私自身もかつては「現代楽器」で演奏されるものを、当たり前のものと信じて疑うことなく享受して参りました。ところが、ひとたび「オリジナル楽器」の魅力に触れて、ひと味もふた味も違う、音楽のほんとうの姿を発見する喜びを感じているのです。
さて、私たちの「古楽」を紹介するコンサートシリーズも、この度で6回目です。
内容は、「フルートとチェンバロによるバッハ父子の音楽」です。
フルート奏者の前田りり子は、昨年11月に来福し、ソロでルネサンスから近代にいたるまで絶え間なく変貌をし続けたフルート8本によって、その楽器と音楽の変遷をたどる演奏とレクチャーを披露してくれました。今回は、チェンバロの名手、大塚直哉をむかえ、レパートリーをバッハ父子に絞り、アンサンブルによって、後期バロックから初期古典派の音楽への変遷をたどります。複雑なポリフォニー(複数のメロディを同時進行で絡ませる音楽)を自家薬籠中とした父ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685~1750)から、旋律と伴奏という役割分担を試行した、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714~1788)へ、と。
それから、ヴァイオリン独奏曲として有名な、ヨハン・セバスチャン・バッハの「シャコンヌ」が、チェンバロ独奏で披露されるのも、このコンサートの大きな聴きものと言えるでしょう。
どうぞみなさま、音楽の新しい発見の旅に集ってみませんか。
2010年春 コンセールジャズ大衆舎