すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

春は別れの季節です。

2015-01-30 20:21:32 | 育児・母稼業
ただでさえ少ないママ友の一人が、この週末にお引っ越しをすることになった。彼女の息子くんは、幼稚園を転園するので、園行事やお迎えでばったり顔を合わせることもなくなる。

彼女と話す時の、ほっこりできる時間を失ってしまうことが、悲しい、寂しい。このところ弱り気味のせいもあって、彼女がいなくなることを考えると、たちまち涙腺がゆるむ。

だから、私、春は嫌なのだ。

息子たちの仲は一緒にいれば遊ぶ程度で、大して仲良くはなかった。でも、私とそのママ友とは妙にウマがあった。息子たちはおまけの関係だった。

もともとママ友付き合いが積極的ではない二人だから、出会いから3年近くたつ最近になってやっと気の置けない関係になってきた感じだ。

互いの嗅覚で認めあった「この人とは合いそうだ」という勘を頼りに、のんびり少しずつ距離を縮めてきたのだと思う。

多分、二人とも、人間関係にはどこか慎重で、身構えている。でも、人付き合いが悪くないママを多少背伸びしながら演じてきた節はある。それが、大きな共通点かもしれない。

私の家に親子で遊びにきた時に、「春って苦手なんだ」と私が言うと「私も」と彼女が言い、「一人で行動するのが結構好きで」と彼女が言うと、「同じく」と私が言った。

そして、二人で顔を見合わせて、「えー、そうなの?」と言って、声を上げてゲラゲラ笑った。息子たちは、お菓子の取り合いでケンカ中だったのに、そんなのお構い無しで。


そんな彼女から、昨日、短いメッセージがLINEに乗ってやってきた。


いつでも会える気がしているから、別れの言葉はありません。

でも、○○ちゃん(私の名前)には今まで癒されたよ。それだけは伝えたい。

息子といっしょで、集団行動が苦手な私だけど、それでも友達ができるのねー。よかったー。ホントにありがたかった。

今まで、色々ありがとう。そして、これからもよろしくね。



ウルウルしつつ、私も、ああそうだな、と思った。大人になってからでも、人付き合いが苦手でも、出不精でも、友だちはできるってこと。

親しくなるときに小さな勇気を出す瞬間はあるけれど、自分をごまかさなかったら、自分を安売りしなかったら、素のままの自分にぴったり息の合う友だちはできるものなんだ。


将来息子がもし友だちのことで悩んだら話してあげよう。私と、このママ友のことを。

友だちがいっぱいいる人が眩しく感じても、自分がちゃんと自分をやっていたら、そんな自分にふさわしい本当の友だちはできるよって。焦らず待っててごらんって。


ママ友からのおみやげ。彼女のチョイスは、なぜかいつも息子のハートを強烈につかむ。












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