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10月23日「お助け紐とロープワークで凌ぐ」の様子

秋を通り越して急に寒気が入ってきた気候な今日この頃。当日の高尾は早朝こそ冷っとした空気が流れていたが、集合時間には暖かな陽気に逆戻り。なんだか調子がくるってしまうなぁ。

今回のテーマは実践的なお助け紐活用がメインなので、地図読みはそこそこに(それでもやりますが)、何なら登山道を辿り実践ポイントを目指す。一応いつもの簡易コンパス使いだけ予習しておく。ただ皆さん大体大丈夫そう。

では早々に出発!

ただ登山道とは言ったが、あくまで地理院地図上の点線道をタドルということであって、かつての登山道という言い方が正しいだろうか。。

まずは秘密の高速道路脇に延びる林道に入り。

ふらーっと吸い寄せられるように、谷沿いのフミアトに入っていく。途中先頭のシノラーが気付き、このままでは谷沿いのフミアトを辿ってしまうのでは?ただもう少し辿ればその隣尾根の”かつての登山道”に繋がる道があるのでは?

目指す尾根はそこに見えている。悩んだ時は直接尾根を目指せば間違いない。とういう事で直登!笑  幸い沢は枯れていたので、無理なく渡れ、目を凝らすと薄っすら獣道もあった。

恐らくその”かつての登山道”である尾根には乗っているのだが、明らかに整備された登山道のそれとはかけ離れた様相に、思わず確認しながらタドルタドル。

無事分かりやすい尾根道へ出る。どうやら、もう少し南よりに正しい道はあったようだが、こちらも見た目荒れ果てており、暫く人は立ち入っていなかったのであろう。

ここからは急にフミアトがしっかりで、安心して歩けそうだ。高速道路を横目にタドルタドル。

ちょっとした山頂と鞍部が繰り返される尾根道。一先ず分岐山頂の手前の鞍部まで、と目的地設定していたので、それぞれ山頂・鞍部で逐一確認しつつ進む。フミアトがしっかりしているからと侮るなかれ。こういう繰り返しの多い地形はすぐ現在地を見失いがちなので、こまめな確認はとても大切だ。

そして目的地の鞍部にたどり着き、トラバースについて御託を並べさせてただき、結局ピークを登り正当な尾根道で支尾根へ移る。ここは分かれ道でもあるので、少し道標が目立つ。が、真新しい道標や、幹に掘られた道標。更に幹にめり込んだ歴史を感じる道標など、ただ単に目指す山頂だとしても、そんな見方から出来るミチクサもある。

気を取り直して、支尾根へイン。ここもフミアトは良好。

先のトラ―バース談義によると、この分岐に道は繋がっていたと推測す。

その後も気になる支尾根道が出てくる。が、上の分岐道も含めて、気になる方は個人的にまた見に来ていただきたい。そんな気になった場所を地図にメモしながら次の山歩きに繋げるのも凌流。

何だかんだミチクサしてしまったが、ようやく目的の実践の崖に到着。上から見下ろすとわりと高度感あり...

まずは森勝氏による、色々な種類のロープ、スリング、スワミベルト、派生としてのアッセンダー等の道具説明。実際のシノギングではここまでの道具群を持つことも使用する事もないが、知識として身に着けておくことで、比較も出来るし、目的に応じた取捨選択も出来るようになる。

説明談話の後は、、勿論実践。着々と崖をロープで加工してもらう準備を進める。(崖と言ってもちょっとした堀切で、足場そこそこにあり、滑り落ちても擦り傷で済みそうな高さである)

4mの超高強度の外皮無しのロープ(というより細引きに近い...)を試す。

所謂我々が良く持参する5mmの外皮有ロープを試してもらう。

クラシカルな8mm外皮ロープを試してもらう。

それぞれ一長一短がある事が嫌でもわかる。このどれを選ぶかは各々の、必要性延いては場所や目的次第だ。

我々の低山シノギングの場合は、5~6mmのロープを「お助け紐」として遂行し、基本的には「使わない」を前提としている。当然使わないに越したことはない訳で、無理に使おうとする必要は決してない。使う事を目的に遂行している訳ではなく、「いざという時に」や「あったら良いな」という状況化の時の秘密道具である。だからこその補助的なロープでお助け紐という呼称をしている。そして、念のため言及するが決してクライミング的な下降にはこの径のロープは使わない事。(そんなシノギングは存在しないが...)

今回の様に足場は有るけど補助がないと恐いなという場所では、絶大な安心感を添えてくれる。下りる時もロープに完全に頼らず、あくまで補助的に使って下りる。そして回収する。その一連も含めて実践体験してもらう。

全然横に巻き道がある堀切だったが笑 まぁお試しの練習という事で、実際お助け紐を導入されるシノラーも、いきなりの実戦投入はせず、こんな安全な所での練習をしてからの導入をおすすめする。

充実感のある実践を終え、反対の堀切を凌ぐ。お腹も空いたので、休憩場所を求めて進む。

 

第二陣はその堀切の横をトラバースで巻く。正当な直進で凌ぐのも乙だが、見渡すと意外にこんな感じで難所が凌げる道もあったりするもの。

何となく目星をつけていた休憩地点への支尾根の分岐を過ぎていたようだ。精神的にもただ戻るのは味気なく、このまま尾根を直進で良さそうな場所を探すか...と進もうとしたが、その立ち止まった鞍部の谷方面に何やら光が差す場所がありそう。との事で、下降してみる。

するとぽっかり拓けた空間が!地形図でみても確かに少し平たくなっているな。思いがけない秘密基地にたどり着く。当然こちらで大休憩。

拓けた空間で、ハンモックという感じの場所でもなかったが、皆さん上手くハンモックを張っていく。その貪欲さ、良きかな。

でも、潔い修行僧な地べたスタイルも私は好きだ。

腹を満たした後は、ロープワーク勢とハンモック張り講習勢とに分かれ休憩時間を凌ぐ。14時前後だがあたる陽ざしが何だか夕暮れのよう。季節の移ろいを感じる。

いつも通りすっかり時間を忘れて凌ぎ、もう帰りはそのまま尾根へ戻り、道を辿り下りる事にする。少し外れた分、直登で尾根へ戻る。

戻るとあとは尾根道をタドルだけ。どこかで見たような堀切の倒木??

抜けた尾根の先は、いつかの時より下草が鬱陶しかったが、無事下りて来られた。

バス停手前にあった、地元の野菜売り場ゾーンで皆で一賑わい。ちゃっかり里芋やらブルーベリーを買って帰るシノラー達。お後もよろしいシノギングと相成ったとさ。

 

 

堀切崖で実践を終えた後の凛々しくも清々しい面持ちの、決して笑ってはいけない奴にて〆

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