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12月18日「夕暮れシノギング~序に寒さを凌ぐ~」の様子

今年もこのシノギングの回がやってきた。

夕暮れは夕暮れでも、例年とは趣向を変えて、ほぼ登山道の尾根道にて夕暮れを横目に歩き、最後「狸に化かされる?」という謎の副題のもとシノギングを遂行とする。

さて13時ながら、既に日も傾いたような寒空の下、集結した我々は今回のルート取りを予習。特別な地図読みを必要としないルートなので、コンパス確認も程々とした。

のんびりと南高尾の奥の方を目指す。心地が良すぎる天気に、普通のハイキングに近いルート。。年の瀬のシノギングだ、たまにはそんな感じも良いのではないか。

とあるお寺の表参道とされた、谷沿いの道を進む。まず目指すは姿三四郎決闘の場。凌的観光地巡り。

その前に、ついでに横を通るので「幽霊ポスト」にご挨拶。これも凌的観光地巡りかw

ゆっくりゆっくり、自分たちのペースで登っていく。こういう整備された登山道ではスイスイ登ってしまい、思わずペースも上がってしまうが、周りの移り変わりを堪能しながら急ぎ過ぎない登りをしてみると良い。結果オーバーヒートを避けられ、汗を凌ぐ事が出来る。転じて汗冷えも最小限となり、寒さも凌ぐことが出来る。これは道具に頼らない寒さの凌ぎ方でもある。

時折立ち止まり、凌アイテムの談義に花も咲かせる。話すためだけの小休止は難だが、時間や身体的調整としてのそれは非常に有意義と思う。

そうこうしていると、奥ノ院らしからぬ奥ノ院に到着。まるで売店兼レストランのような。。

そして姿三四郎決闘の場に到着。燦然と輝く石碑前にて。

暫し、東京神奈川方面の都会群と津久井湖の景観を楽しむ。双眼鏡を持参していたシノラーさんはナイスチョイス。

暫し休止としていたが、やはり停滞していると寒さが染みてくる。そんな時はやはりサッと出してサッと着られるクナドが活躍する。開始前にご希望者へは貸し出ししていたが、改めてその有用性を感じていただけたようで幸い。相変わらず通年使える凌三種の神器の一つとして、私も再認識した。

歩き出しではそんなクナドに袖を通し、出発。少し温まってきたら袖を抜く乃至は脱いでザックやパンツのポケットに突っ込んでしまえば良い。下に合わせるのは通気性の高い、例えばマタギやカルフワセーターのようなレイヤーだと調節しやすいだろう。

向いの山脈へ既に沈んだ夕日の白みかけた空を横目に、主尾根を進む。

そうして日も完全に沈んでゆき、空気も少しずつ変わっていく。

完全に沈むころに、秘密(いう程ではないが...)の休憩場所で軽い食事休憩。いつもはハンモックでのんびりするが、この後の行程も実は長く、時間厳守のサクッと休憩。

しっかり時間通りにて出立の頃、待ち構えていたが如く森勝氏が自慢のライト群を広げていた笑 勿論ご希望者へはお貸し出し。そう、辺りはもう真っ暗。いよいよヨヒヤミのシノギングが始まる。

大都会東京は不夜城が如くぼんやりと夜景が広がる。

ここからは全く情景の分からぬ暗闇を凌ぐ。ヘッドライトは使わず、ハンドライトで先行シノラーの足元を照らす正統スタイルにて進む。

一瞬拓けた南西方面の町には控えめな夜景と、薄っすらと白む富士山が広がる。良き。

写真では代わり映えないので割愛するが、この暗闇を凌ぐというのも乙な物で、その恐怖感と共に神経も研ぎ澄まされ、得も言われぬ高揚感が相まった、非常にスリリングなシノギングが展開出来る。一つの経験値としてこれほど濃密な時間はないと思う。

たっぷり堪能し、無事林道へ下り辿り着く。しっかりとした道へ出、心なしかの安堵感。

完全に車道に合流すると、現る道祖神。ペコリと挨拶をして無事シノギング下山への感謝。

しかし、ここが本当の境界線だったのか。。その先に広がるこの情景は夢か?幻か??写真もボケボケだから幻覚だったのか。。

こうして狸に化かされ、まんまと陶酔させられてしまい、シノラー達は一人また一人と吸い込まれるように消えていったとさ。

 

おしまい。

 

という物語を無事完遂し、晴れて高尾山口へ舞い戻ってきたとさ。めでたしめでたし。

最後に、2021年最後の決して笑ってはいけない奴。

 

これにて本年のシノギングイベントは、その全行程を無事終える事が出来ました。ご参加された皆さま、イベントに関わって下さった皆々さま、本当にありがとうございます。

翻弄された去年より、幾分好転の兆しが見え始めたものの、未だ気の抜けない日々が続いております。まだまだ夜は明けそうにないですが、来年こそはと変わらず祈りながら、これからも耐え忍び、凌いでいければと思います。

それではまた、皆さまとご一緒に凌げるのを心待ちにしております。

良いお年とお凌ぎを。

 

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