goo

12月17日の「奥武蔵 夕暮れシノギング」の様子

月例シノギングでは初の奥武蔵エリア。(その実、”シノギング”と言い出す前の弊社イベントでは何回か実施したことあるようだが...)

何を隠そう、私谷島のローカルシノギングエリアで、いつもの高尾とは違う雰囲気を感じていただければと思い、画策させていただいた次第。

ネックとなるのはやはり電車本数の少なさで。。三十分前の早い便で到着した方々とで暫し談笑。

テーマとしては定番の「夕暮れシノギング」遅めの集合時間で優雅に集まり、幻の滝?を目指した後、日の入りを拝み、ナイトシノギングをしてもらう訳だが。

さて、皆さん揃った所で簡単にご挨拶の後、いつものコンパス使い練習(復習)をして、、

余談だが今回、私のメインで使っているコンパスの調子が悪く、正確な方角をささない。。この皆さんとの方角確認の際に発覚したが、この確認作業の大切さと、予備コンパスの必要性を改めて痛感。頼りなくコンパクトなものだが、バックアップで持っていたコンパスで難なく対応。道中でコンパスが狂う可能性もあるので、やはり予備コンパスも必ず持参されたし。

一通り確認を終え、まずは登山口へ向かう前に、確認の練習を兼ねて、麓にある”石器時代住居跡”を目指してもらう。実は山中の分かりやすい尾根道よりも、起伏のはっきりしない下界の車道等の方が、地図読み難しいのだ。特徴的な道でコンパス捕捉しつつ進む。

肝心な絵面はないが、、難なく住居跡へ到着。

感じをつかんでいただいた所で、登山口までは我々が先導。ただ、自身でどう辿ってきたかをしっかり捕捉しながらついてきてもらう。ただ、先頭についていくだけでは当然地図読みは完結しない。グループでも如何に現在地を捕捉しながら進めるか。スキルが問われる。

一応入る前に現在地の確認をした上で、いざ出陣。

と言っても、暫くは登山道をなぞる尾根歩き。所々植生や、等高線の緩い箇所を感じながら登ってもらう。

渓杉ゾーンを抜けると、景観も拓けた薪炭林ゾーンへ。どちらかというとやっぱりこっちの方が良いよね?

そうして、第一の目印となるY字尾根分岐点へ到着。地形図でははっきり分岐尾根が見えそうだったが、意外に分かりづらい分岐点。しっかりと踏み慣らされた登山道あるあるで、歩かれていない方の尾根は結構埋もれて目立たなくなっている事もしばしば。よく見ると三角点もある小ピークで、南斜面の日当たりも良く、ちょっとした休憩にはもってこいの場所であろうか。

ここからは、10mを越えない等高線上の平場が続く。そして次の”登りはじめ”のポイントが分かれ道。ここから一気に幻の滝を目指すべく、渓へ直進で下りてもらう。

そのポイントも難なく発見してもらうも、ここから北西を維持してコンパス直進。しかし今までの整備された登山道とは明らかに様子が違う。え~いコンパスを信じて突き進め~と参加者に先陣を切ってもらう

薄っすらと小さな尾根と渓が交わっており、下には大きな渓が入り込んでいる。目標は確認出来た。入ってしまえば難ともないミチ。

シノギングらしくなってきた。このちょっとした凌ぎを織り交ぜるだけで、そのシノギングにも花を添えてくれる。急峻な下りだが、杉がしっかり生えているので、まぁ問題は無し。。

下りきると、意外に拓けた広い渓地形となっており、陰湿だが雰囲気のある良い渓だ。そして(個人的に)曰くつきの渓下りてからの尾根の選定。。今回はしっかりどのように渓へ下りて来たも捕捉しつつ、恐らくかなり上流寄りに出ているので、狙った直下のポイントはもう少しだけ下流となる。ということはこちらの入り込んでいる沢筋はこの谷で、、と一つ一つ答え合わせをし、慎重に登るべき尾根を選定。

目星をつけた所で、いざ東に向けて登り返し。最初こそ急登で、灌木も少し五月蠅いが、少し上がれば尾根もはっきりし、「いける」と確信へ繋がる。方角も間違いなさそう。

そして次のポイント、等高線が緩くなる地点で一旦停止。明らかに間伐された拓けた分かりやすい所であった。ここからこの平たい等高線上を綺麗にトラバースすれば、その目指す滝地点に直接到達することが出来る。この広さならばトラバースもしやすいはず。そのように仮説を立ててトラバーススタート。すでに薄っすらフミアトも確認できる。

滝直前の明瞭な尾根道に出る。ドンピシャで巻く事が出来た。何ともパズルのピースが嵌ったような気持ち良さ。

後は小さな谷筋に下るだけ、、

ドドドンッ!!

ギリギリ流れていた滝。垂れる程度だったが笑。

知る人ぞ知るなこのエリアの幻の滝。夏場梅雨時はしっかり滝として流れているので、是非その時期にまた訪れていただければ幸い。

さてさてノルマをクリアした所で、先ほどの尾根道へ戻り、ピークを目指すように先の滝直上の大きな渓筋へ出る。

程よい時間だが、日の入りまではまだ時間があるので、ここらで時間調整のロープワーク講習。暫く停滞するので、凌の寒さを凌ぐアイテムも適宜お貸出し。

今回はいつものシンプルロープワークに加え、これらを応用して、滑車の原理も使えば、、

森勝氏がマイコー顔負けのスムースなクリミナルが出来るといったことや笑

リッジラインをまず張る事で、タープを掛けたりその後のロープワークにも応用がうまれるような、、

そんなこんなで、実践を交えた講習内容とした。再三言っているが、ロープワークは如何に反復して使うかが大切なので、今回参加者はきっと、帰宅後あらゆる自在パーツを破棄してくれたことでしょう!

その間、ロープワークに自信があると見受けられるシノラー勢はハンモックで暫し休憩されていた。なるほど、もし次回以降参加された際は、抜き打ちでテストさせてもらおうか笑

さて時間も潰せた所で、日の入りポイントへ移動。といっても目と鼻の先だが。そもそも予報で分かっていたが、しっかり曇り空なので、日の入りが拝めるかどうか。。

案の定、太陽は厚い雲の奥に。

本来ならばこの方角に日の入りを見る事が出来たが、夕焼けすらも拝めず。。残念だがこれもシノギング。

気を取り直して、暗くなるまで森勝ショー的に森勝氏のトーク炸裂。まるで登壇しているかのようなトークショーが展開される笑

これまた残念ながら、寒さを凌ぐにも気温8℃前後とそこまで冷え込まず。。これもまたシノギング。

ただ、そんな中でも皆さん想い想いに休憩をまったりと、

孤高にも、

ほっこりにも、

ウスグレの頃に、何とか薄っすら夕焼けを拝むことは出来た!雨予報の中これは上出来だろう。

その頃、ようやく本題のヘッデン、ハンディライト講座へ。今回はライトの歴史も振り返りながら。。

歴史を紐解くと、ライト界も奥深いものがある。きっとそれぞれ見え方も変わったのではないか。そして今回の目玉7000ルーメンのライトも火を噴く笑

すっかり暗がりとなった所で、、

それぞれライトと貸出しライトも試してもらいつつナイトシノギングへ出発。

優良なシノラーさんはきっと、こんな暗がりにシノギングするような事は無いと思うが、この経験をしているか否かでまたそれぞれの捉え方も変わってくるもの。そして意外にハンディライトの使いやすさにも気付くはず。。そんな気付きと経験値を補ってもらえるよう夕暮れシノギングを企画している所もある。

見晴らしの良い、山頂直下の御社前からは、飯能~奥武蔵の素朴な夜景が見渡せる。

高々三十分程度の下りだが、その経験値は非常に大きなものだ。そしてどこか肝試しのようなワクワク感もあり。

先頭は勿論、大玉7000ルーメンライトでライドン!!

そうこうしていると、無事集落横へ下山。やはり町の灯は安心できる。。とは言え、奥武蔵の集落は最小限の灯りで暗いのだが、長閑な集落と相まって風情があるものだ。

そして、今年も一年早かったなぁと、ついついこの十二月シノギングの最後は思い返してしまう。この暗がりに浮かぶ駅舎がまたその想いに拍車を掛ける。

 

今年もまた安全に皆さんとシノギングイベントをする事が出来た。

今年は少し趣向を変えたシノギング内容を盛り込み、賛否ある中、私的には楽しくイベントを慣行する事が出来た。

来年もまた、今年の経験を活かしつつ、ただ根幹を忘れず大切にしながら、草の根活動として続けていきたし。

 

2022年、最後の笑ってはいけない奴で〆(恐怖写真ではない)

 

今年一年、シノギングイベントへ参加して下さった方々、イベントに関わって下さった方々、そして森勝氏、本当にありがとうございます。

そしてまた来年も何卒、よろしくお願いいたします。

それでは皆々様、今度こそ良いお凌ぎを!

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前ページ