四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
四日市moderate出張シノギングの様子
本日は四日市moderateの出張シノギング。快晴なり。
が、しかし、鈴鹿山脈主尾根は鉛色の雲に覆い隠されている。こ、これはまさか?
はい、雨です。本降りです。みぞれ交じりです。とても寒いです。とても寒いのでいつもの立ち話(笑)は省略して凌ぎ始めます。
これから山に入るのでその前に森勝氏からコンパスの基本的な使い方の説明。ここから峠まで南西に進むという事を意識してもらいます。
雨の勢いは止まりません。寒いです。
雨雲レーダーでは断続的に雨雲がやって来るようです。きょうは雨、あきらめましょう。
一時間ほどで800m圏のN峠に到着。うっすら雪が付いてとてもきれいですね。
アキノヒやフユゾラで凌ぐシノラーさん。こんな天気にはやはりツユハラヒとクナイが活躍してくれます。
峠からはストレートウォークで地形図に記された雨裂を見に行きます。プレートコンパスのメモリを220にセットします。プレートコンパスではない人はだいたい南西ね。
灌木をよけながら220をキープ。地形図では雨裂付近で傾斜が急になっています。こういう情報をしっかり頭に入れて凌ぐことが大事です。地図読みはシノギングの基本なので、これからシノギングを楽しみたいという人は普段から地図読みをして身に付けておくようにしましょう。
雨裂らしき溝は沢となって水が流れていました。雨裂と沢ははっきりとした見分けがつかないようです。
ここからもう少し進みます。小ピークを目標にしてコンパスのメモリを260にセット。ストレートウォークで進みます。地形図を見ると途中に渓〜尾根〜渓があります。頭に入れて進みます。
が、しかし、最初の渓は意外と深くて崖になっています。お助け紐を連結して難所を凌ぎます。身体の重心を渓側に掛けるように意識して足元から滑り落ちないようにします。幸い、下の岩盤は滑りませんが最後まで慎重に下りましょう。
全員が崖を降りるまで激しい雪の中を待機します。とても寒いです。
雪が激しいので小ピークの確認を省略して休憩することにします。森勝氏が凍える手でタープを張ってくれます。私は周りをうろうろして何かやっているふりをしています。
タープを連結して秘密基地ができました。タープの下は暖かいんでしょうね。
ハンモックを張ってのんびり休憩するはずでしたが、全員分のタープがないので今回はハンモックはおあずけです。
秘密基地で身を寄せ合って暖を取ります。
周りはこの通りの雪景色。雪の勢いは止まりません。低山とはいえ冬の山を凌ぐには充分な装備が必要です。経験を積んで必要な装備を見極めましょう。
休憩後は尾根を経由して少しだけ遠回りで帰ることにします。露岩を避けて尾根を目指します。
尾根はややヤセているので注意して凌ぎます。最悪落ちるなら傾斜が緩い方と頭に入れて進みます。
登りならばともかく、このコンディションで降りるにはいやらしい傾斜になってきました。危険個所は森勝氏がお助け紐を出してサポートします。こんなところでケガをしてしまったら大変です。より安全な方法をとって慎重に対処します。
難所の向こうにN峠が見えています。ここを凌げば一安心できるでしょう。
ズッコケたり悲鳴が響いたりしましたが、全員無事に難所をクリアしてN峠に向かいます。
思いもよらぬ雪山シノギングとなりましたがこれがシノギングです。寒くて手がかじかんだり、装備を濡らさない様に気を使ったり、油断して滑ったり、記憶に残るシノギングになるでしょう。
本番のシノギングはすべて自己責任であらゆることに対処しなければなりません。初めての人にはいろいろな術を身に付けてもらうことが必要ですが、それらはすべて山を楽しむために必要なことです。シノギングを通して自立した山歩きの術を身に付けることで山で遭難する確率を低くすることができます。少しずつステップを踏んで着実に実力を付けましょう。
最後に、降りしきる雪の中での決して笑ってはいけないやつ。
みなさんお疲れさまでした。
出張シノギングでまた会えることを楽しみにしています。
ありがとうございました。
そして、出張シノギングにご協力をいただいたmoderateさん、ありがとうございました。
忙しい土曜日に同行して下さったMのM氏、ありがとうございました。
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