goo

5月25日「ハカマスカートで城址を凌ぐ」の様子

5月にしては異例の暑さとなった当日。容赦ない日差しが照り付ける中、早速ハカマスカートのお貸出しを済ませ、正装に着替えていただく。

この企画も三度目となると、マイハカマスカートでご参加いただく方もチラホラ。今回は新作のアメノスカートもお貸出し対象としたが、思いの他こちらの方が人気だった。こちらレインウェアとしては脱ぎ着のしやすさと、換気性が特筆すべき点で、急な雨でもサッと履けるし、レインパンツに比べ圧倒的に蒸れづらい。もちろんハカマスカートの様に、直に履いても全く問題ない。ハカマスカートが「バサバサ」とすると、アメノスカートは「ヒラヒラ」と軽やかに闊歩出来るだろう。(風によるマリリンモンローには十分ご注意を...)

バスにて移動し、最寄り降りた所でまずは簡単なコンパス講習。西向け西!

目的の方角も確認出来た所で、暫く車道を歩く。皆でバサバサヒラヒラいわせながら闊歩す。

目的地の八王子城(跡)も姿を現す。歩きながら地形図で確認したコースを、実際の景色に当てはめて立体的にとらえてみる。あの尾根はこの尾根だから、その間の谷部分を目指せば良い...コンパスの方角も合ってる...ぱっと見、針葉樹が多いからあの辺りはハンモックは微妙かな...等、目で見た情報もしっかり落とし込んでいけば、先々で役に立つ。

すると神社が姿を現す。当初はここから伸びる尾根をタドル予定であったが、暑さとその他諸々あって、予定を変更。涼しく歩けそうな沢筋をタドル事になった。社の横には道がついている事を再確認していただく。

ここからは参加者の方々に先陣をきっていただく。実は私も付いていながら取り付き部分でルートを間違える。話に集中し過ぎてしまうと、どうしてもわかりやすい気持ちの良い方へ行ってしまうものだ。反省。正しい取り付き部はこんな感じ。

完全に茂みの中。。これは注意深く見ていないと見過ごしてまう。再度反省。

気を取り直して進む。茂みを越えるとすぐ沢筋が始まり、涼しい空気が漂い出す。沢沿いに並行して、薄っすらフミアトの道が続いている。楽したい人はそちらを、ジャブジャブしたい人は沢筋をタドル。

普段はこの辺りは涸れている事が多いが、先日のまとまった雨のお陰で、程良い流れが出来ていた。正にこの暑さを凌ぐにちょうど良かった。(テーマが変わってしまった...)

フミアトと沢が交差した所で小休憩。場所も良さそうだったので、ここで森勝氏のタープ張り講座を展開。この方は本当に小ネタを沢山持ち合わせているので、使えると思った技はどんどん盗んでもらいたい。

まだまだ沢筋は続く。倒木も程よくあり、良い凌ぎ具合。木漏れ日も気持ちが良い。ハカマスカートの意外な足さばきの良さも体験いただけたのではないか。

沢の最終点。上の方が見えづらいが、落差10m程の滝が二段になって流れている。ここの滝も中々流れている所は拝められないが穴場スポット。大いに涼むことが出来た。

さて、ここからが一番の難所、急登を詰めて尾根を目指す。

取り付きが中々急で、斜面もザレ気味だったので、2グループに分かれて少しずつ登っていく。雑に登らず一歩一歩足場を確かめ、落石に注意しながら詰める。

良い凌ぎっぷり!

無事尾根にのると、皆一様に安堵。風も抜けて心地が良い。

ここで改めて、現在地の確認。ご紹介遅れたが、今回遠路はるばる北海道より、秀岳荘のスタッフK氏が参加して下さった。(ありがとうございます!)

若くして経験も豊富で、地形図確認の際も、皆から頼られていた。北海道での主張シノギング開催も近いか??

この先に、少し開けた尾根があるのでそこで、お昼休憩としよう。実際辿りつくとそこまで適地ではなかったが、空腹には勝てずすかさず休憩。皆それぞれに工夫してハンモックを張ったり、場所を確保していたのが印象的であった。初めての方にはもちろんハンモックをお貸出し。工夫をすればどこでも張れてしまうのだ。日帰りにこそ活用したい道具。

合間には森勝氏の簡単なメタルマッチ講座。持っているけど使ったことないという方は多いと思う。この原始的な道具が未だに世に出回っているのには、相応の意味があるのだ。是非使いこなしていただきたい。

お腹も心も充たされた事で、ではこれにて解散!!

が如く、尾根の少し下にあるトラバース道まで各々下りて行く光景が実に面白かった。

ここからのトラバース道は八王子城まで繋がる、むか~しから残る道。城址の周りは本当にそんな道が多く、楽しませてくれる。実際に道中、城マニアグループの方々とも遭遇した。その方々は当然我々の異様な容姿にビックリされると共に、ハカマスカートに興味津々。狙い通り狙い通り。

ここまでで充実したシノギングが出来ていたので、本丸は攻め込まず、素直にメインルートで下山。半ば観光気分でシノギングには程遠いが、すれ違う一般の方々の目線を凌ぐという経験をしていただけたか。これでハカマスカートを履く事に慣れてくれれば幸い。特に男子諸君。

 

あっさりとビジターセンターまで下りてき、これにて無事終了。

 

沢から急登から狭いトラバース道まで、色々と歩いたが、特性を理解していればハカマスカートでも十分凌ぐ事が出来る。何よりこれからの暑くなるシーズン、この涼しさを知ってしまうと中々抜け出せなくなることこの上なし。そう思ってくれる方々が少しでも増えるよう、引き続きハカマシノギングイベントも続けていきたい。

最後にいつもの笑ってはいけない奴にて。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前ページ