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松山アウトドアーズコンパス出張シノギングの様子

今年もやってきました松山に。

松山空港からコンパスに移動し、スーパーで買い物を済ませてあわただしくキャンプ場へと向かう。約束の時間にひとりまたひとりとシノラーがやって来る。ハンモックで一夜を凌ぐために必要なロープワーク、タープの張り方、ハンモックの張り方を実演する。

このイベントでいつも言っていることだが、シノギングに必要なのは手品のようなロープワークではなく片結びとその応用だけ。それだけ覚えればタープのガイラインもハンモックのリッジラインも簡単に張ることができる。

低山小道具研究家の森勝氏の実演を真剣に見る参加者たち。

あとはとにかくやってみるだけ。

綺麗に晴れたら思わず笑みがこぼれる。

ひと通りの説明が終わりそれぞれの場所でハンモックの設営。慣れた手つきで素早く設営するリピーターさん。

まずはエアマットで夜を凌いで、その善し悪しを実感する。こうしてステップを踏むことが大切だ。

とりあえずハンモックはうまく張れたようだ。

軒先の重なりも美しくタープの設営も完了!

と思ったら、早くも焚き火をおこしていい匂いをさせている主(笑)

決して寄り集まらず、決して宴会を始めることなく、それぞれの場所でそれぞれが静かに夜を楽しんでいる。これこそが凌の美学。

赤い灯りのなか、タブレットで明日のシノギングエリアを説明する。森勝氏の地形図アプリ活用法にうなり続ける一同。

全員が上手に安全にウッドストーブを使いこなしていることを確認し地酒をぬる燗でちびりちびり。明日に備えて早めにモグに潜り込む。

コケコッコー!日帰り参加のシノラーと合流して、シノギングの二日目が始まった。

まずは今日凌ぐエリアを地形図で確認。起点となる現在地をしっかり確認しておく。

いつものようにコンパスで方位の確認を済ませたら出発だ。しばらくは舗装路を歩く。この時も現在地を把握しながら歩くことを忘れずに。

日の当たる気持ちよさそうな尾根。誰かあの尾根を調査しておいてください。

神社の案内に従って山に入る。ひとがあまり入らないのか少々荒れている。

谷から峠を越えるとすぐに目的の神社。背後を囲う竹林がいかにも裏山らしい。ここからは参加者のみんなにルートを決めてもらい交代で先導してもらう。いよいよシノギングの実践だ。

取り付きやすいところから入り込んで小さな尾根を目指す。

ここがどうやら480m圏のピークだろう。

この先少し行くと方位が東に変わってポコが二つある。それを目指して尾根を辿る。

尾根を詰めると方位が東に変わった。これが一つ目のポコか。よし、二つ目のポコはもうすぐだ。

うん?あれれ?少し下ってすぐに二つ目のポコへの登りが始まるはずなのにどんどん谷へと下っている。現在地の地形が地形図と合っていない?数人の調査団であたりを調べに行くがどうも地形図と合わない。一つ目のポコに戻ってみるがどうもおかしい。隊に戻っていろいろと検証をしているうちに、どうやら最初の480m圏ピークを早合点していたらしいことが分かった。何という事か・・・。それを踏まえてここまでの道のりを地形図上で辿り直してようやく正しい現在地が見えてきた。痛恨のミスをしてしまったが、動揺を隠し(笑)気を取り直して改めて一つ目のポコを目指す。時間をロスしてしまったので600m圏の三角点をあきらめてここで休憩することにする。

ミノムシのようにアグラスカートに潜って一休みしたり・・・。

森勝氏のロープワーク講習を受けたり・・・。だれも来ない尾根だから大人数でもゆっくり休憩できる。

ここでCM。

シノギングで汗を掻いたままでの休憩にはやっぱりヨヒヤミが快適!

通気性の高い裏地が汗を透過して中綿のウールにどんどん受け渡し、その湿気を表地が効率よく放出してくれるんです。

おかげで次に歩き始めるころには汗の受け渡しはすっかり完了。

ドライな状態で再び凌ぐ事ができるんです。

これなら汗冷えの心配がありませんね~。

 

ここからは最短ルートで車を止めた広場を目指す。

はい、いつものように尾根の末端が崖(笑)ここでKのT氏が持参したクライミングロープが役に立つ。ロープを補助にして全員が安全に崖を降りることができた。シノギングの抑えの切り札は間違いなくこのお助け紐だろう。ピンポイントで使う道具が多いのでシノギングの荷物は重いしデカい(笑)

崖の後は廃れた林道を辿ってスタート地点に戻った。

本番のシノギングはすべて自己責任であらゆることに対処しなければならない。初めての人にはいろいろな術を身に付けてもらうことが必要だが、それらはすべて山を楽しむために必要なことであり、シノギングを通して自立した山歩きの術を身に付けることで山で遭難する確率を低くすることができる。自分の力に合った実践を繰り返し、少しずつステップを踏んで着実に実力をつけていただきたい。

最後に名もない低山にて、決して笑ってはいけないやつ。

みなさんお疲れさまでした。

また次回の出張シノギングで会えることを楽しみにしています。

ありがとうございました!

そして、出張シノギングにご協力いただいたアウトドアーズコンパスさん、ありがとうございました。

お忙しいなか同行して下さったKのT氏、ありがとうございました。

 

今年の出張シノギングはこれにて終了。

おかげさまで、リピーターの人たち、初めての人たち、たくさんの人たちと一緒にシノギングを楽しむことができました。

凌とシノギングをより深く、正しく伝えるために、来年もいろいろなエリアの地味な低山を凌ぎます。

 

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