四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
お泊りシノギング ~2021~ の様子 【当日編】
【前夜祭】の記事はコチラ
狼煙を上げるが如く、本陣に凌提灯を吊るす。さぁ、いつでも来なさい。
開場時間が近づくと、一人、また一人とシノラーが集結す。そして一つ、また一つと家が建っていく。(しれーっと森勝氏も現地入り笑)
別荘を建てる前に、森勝氏の罠にハマるシノラーもありけり。
あっという間に月尾根の森、凌村が完成する。
このお泊りシノギングイベントは、細かいタイムスケジュールを組むような多彩なコンテンツは用意していない。展示を見てもらい、時には談話し、静かに知識と交流を深めてもらう。展示も特に興味なければ、自身の別荘でのんびり冬の焚火とハンモックを堪能するもよし。そんなイベントだ。
ショールームにて我々の別荘、装備をご覧いただきつつ、談話する方々。
最新の「ハンモックを凌ぐ」道具群を、それぞれ比較しながら交流も深める方々。。
早々に別荘で寛ぐ方々。。。
心地よく、静かな時間が流れる。
そうこうしていると、応募者のみの地図読み講座初日のお時間に。続々と受講者が本陣に集結する。
そして、あみだくじでチーム分け。それぞれ散り散りに初日の机上講座を始める。
正統派が売りのチーム柳谷。
堅実がモットーのチーム谷島。
スパルタにして最先端と豪語するチーム森勝。(もっとも怪しい笑)
各チームみっちり一時間、それぞれの講師による講義を受けてもらう。初日の講義の後に、二日目の実地シノギングに繰り出してもらう。濃密な二部構成の講座だ。
そして、立て続けの今回初のコンテンツ、「森勝ショー」のスタート。
内容は参加された方のみぞ知る。とにかく森勝流の恰好良く、しっかりとした道具の使い方を披露、伝授。
凌にも通ずる美学。道具は使いこなすもの。
転じて道具を使いこなす人は恰好良いのだ。
がっつり一時間の森勝ショー。皆さん感じ取れたものはあったかな?
そしてそして、最終コンテンツ、「凌談義」へ...場所を移し、焚火を囲んでの談義談話。
凌についてのあれやこれやと、知見を深めてもらう。
気になる事があれば質疑応答。凌の世界へ、深く深く、足を踏み入れてもらう。
皆さんの感受性は応答してくれたかな?
さてさて、ヨヒヤミも背後に迫ってきた所で、マル秘サービスの配給、体験宿泊当選者への各ハンモックを凌ぐ道具達のお貸し出しと、早い者勝ちの凌ウェアお貸し出しのお時間。やっぱり体験に勝る経験はない。
本日のコンテンツはこれにて終了。あ~お腹が空いた。まずは腹を満す充たすミタス。
それぞれの時間を過ごすシノラーもいれば、
お隣さん同士で静かな?交流を深めるシノラー達。
凌ハンモック村にはそれぞれの明かりが灯る。
そして時間と共に、一つずつ明かりが消えていく。
そんな中いつまでも灯る本陣の凌提灯を横目に、今宵は眠りに就くとしよう。。
明くる朝...
どうやら、朝方は0℃前後までは下がったようだ。凌ウェア達の霜が織り成す山脈の陰影。
シノラー達の息吹、トンカンパチパチと各々の朝支度が始まる。
朝のご挨拶を兼ねた交流もちらほら。
朝のゆったり時間が落ち着くころ、、「凌いで候う」粗品授賞式へ。
今回の受賞者は三名。
まずはこちら。Hammock Trekking Tarpの変形的な広さを最大限に活かし、且つ自身の勝手を知ったシンプルな道具構成と綺麗に整頓され、トータルの間取りが非常に秀逸だった、GさんことK氏。
次いで、ノータープにモグという潔い構成に、道具選びの節々に感じられる凌愁。シノギチャブダイの上に燦然と輝くスナック”しのぎ”の看板に我々も首ったけとなったF氏。
そして、道具一つ一つの使い方、卓越した配置方法、絶妙な間取りが高次元に織り成すデザイナーズ凌物件を展開して下さったG氏。
最後に特別枠、森勝賞。ハンモック周り云々ではなく、今回初めてのハンモック泊で、色々と工夫をしながら、周りのシノラー達とも積極的にコミュニケーションを取り、自分たちの今後に活かす経験値を着実に身に着けていた点が評価されたT夫妻。
我々も色々と勉強させてもらった。皆さん、ありがとう。そしておめでとう!
一盛り上がり後の、地図読み講習二日目実地シノギングがスタート。それぞれ前日に決めたルートにて二時間のシノギングに繰り出す。何と三グループとも全く違うエリアであった。
チーム柳谷は、最も奥のエリアで、ストイックな急登をこなし、尾根上で紅葉を凌ぎ、しっかりお助け紐を使った下りの実践も織り交ぜた、手はず通りの正統シノギング。
チーム谷島は、セオリーの神社から始まる尾根を詰め、隠れ石像を拝み、主稜線を登り下りからの最高の別荘地に辿り着き、ちゃっかり笑ってはいけない奴を決め込み、谷筋で下りてくる、ある意味堅実に凌が詰まったシノギング。
チーム森勝は、駅側の反対山域の送電線を調査という命で、地元の方と話し情報を収集し、送電線へ向かう道中に立派な祠と謎の道を見つけ、送電線あたりの見晴らし良い所で、我々の月尾根の森乃至は反対の山域を観察して下りてくるという、聞くだけで面白そうなシノギング。
それぞれのチームは概ね時間通りに戻ってこれた。(やはりチーム柳谷が少しオーバー気味だったが笑)
チームメンバー同士でそれぞれのシノギング報告にて一盛り上がりしていた。素敵な交流だこと。
その後は、皆さん思い思いの時間を過ごす。心地の良い天気にウトウトとされる方々も多かった。
今年は天気が良すぎたかな?
そうして一人、また一人と月尾根の森を去っていくシノラー達。
この12月冬時のハンモック泊は色々と装備と凌ぐ術が必要になってくるが、いきなり挑戦はちょっと敷居が高いので、このイベントを通して「良しやってみよう」となってくれるならばうれしい。
実際今回も初めてのハンモック泊という方々がちらほらいらっしゃった。皆さん各々の経験則から、色々な装備で臨まれていたが、今回の経験を以って、足りないコト必要なモノが発見でき、今後に活かせる一助となれたならば、是幸いだ。心なしか帰路に就くシノラー達は、この冬の一夜を越え達成感に満ちた、凛々しい顔立ちの方々が多かった。
本陣で少しずつ身支度をしながら、最後のシノラー達を見送る。
そうして、いつもの12月閑散とした尾根の森キャンプ場へ逆戻り。時期的なものもあり、どうも最後はノスタルジーに浸ってしまう。。
沈もうとする夕日を眺め、シノラーと我々の長く短い二日間は幕を閉じた。
〆今回のシノラー達の決して笑ってはいけないヤツ。
ご来場いただいた皆さん、ありがとうございます。
いつも通りのお泊りシノギング、我々も楽しく有意義な時間となりました。
またどこかのシノギングでお会いできるのを楽しみにしております。
そして、毎度毎度このイベントをご理解いただき、貸し切りにて場をご提供いただいている、月尾根の森キャンプ場管理人の杉本さん、ありがとうございます。
それでは皆さん、今後とも良いお凌を。