四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
7月27日「暑さと難所を凌ぐin奥武蔵」の様子
暑くてやってられないシーズンがやってきた。凌が提案する夏の低山の凌ぎ方「沢歩き」
今回はホームの高尾エリアを飛び出して、埼玉は奥武蔵エリアにて開催。ついでに難所も盛り込んで、凌いでもらおうというテーマ。
駅に集合すると、先週のうだるような暑さに比べたら幾分マシな気温気候。しかしながら天気は快晴で、沢歩きで暑さを凌ぐにはちょうど良い。簡単なご挨拶を済ますと、早速貸すものお貸し出しし、
森勝氏のありがたいお話①
森勝氏のありがたいお話②を挟み、
いざ出立。
今回は沢歩きルートという事で、地図読みは控えめにルート概要だけ説明。このトンネルを越えると異世界へ~
登山道をタドリ、入渓ポイントへ到着。入渓前に注意点含めアレヤコレヤとお話しし、
いざ参らん。
決して広い沢筋ではないが、沢登りのような要素も少しあるルート。
平たんな滑沢をひたすらじゃぶじゃぶするのも良いが、適度な難所があるとそれはそれで楽しめる。
初めての暑さを凌ぐの回参加の方々は、早々に色々と察する。実際に体験する事で、アレヤコレヤと分かる事は多い。
是非今後の沢歩き装備の参考にしていただければ幸い。
後続は濁った沢を歩く事になるので、先頭歩くが特権だよ~。
この沢、唯一の残念ポイントが泥砂が多く、歩いた後はかなりドロドロに濁る所。。
それでもジャブジャブと楽しんでいただけているようで良かった。
所々、高低差のある所あり。ただ、良く見えれば手掛かり足掛かりはしっかりあるので、プチクライミング感覚で登れる。
林道が並走しているので、巻きたければ巻けばよい。
核心部に入る前に一休憩。最近のゲリラ豪雨考や、暑さを凌ぐ道具についてアレヤコレヤと。
そしていざ核心部へ。こじんまりしているが、少し深めの釜を有する3m一段の小滝!
果敢に挑むシノラー達。私はその上を悠々と巻く笑
その先も小さいながらも何段か小滝が続く。この辺りはちょっぴりスリリングな沢登り体験が出来る。
最後の小滝を越えると、
倒木荒れ気味の最後の詰め。水量も大分少なく落ち着く。
程なくして、登山道と合流。こちらで沢とはお別れで、暑さを凌ぐセクションは終了。呼吸を整えて、ある意味難所ともなる...登山道の登りのスタート。
渓沿いの日影が幸いか。しかしながらペースは控えめに、一歩一歩着実に登っていく。
渓から大きく尾根側へ折れ、トラバースを経て到達する尾根上のポイント。ここで少しコンパス御託を並べた後、それを元にコンパス直進で今回の休憩平場ポイントを目指してもらう、難所を凌ぐセクションへ。
コンパス直進スタート。ただひたすらに磁北30度の方角を、渓あれ山あれ進んでもらう。
特長の無い場所でもコンパス直進は、しっかり途中の地形図も意識しながら進む必要がある。そして1度でも方角がズレると扇状にどんどんズレていく。次いでコンパスばかりを見ているわけにはいかないので、実はとても神経を使う作業でもある。
途中少しズレて緩やかな尾根沿いに行ってしまったので、軌道修正しながらポイントへ到達。一度扇状にズレてしまうと、そこから最初に設定した方角を目指したところでそこはもう違う地点への方角となってしまう。やはりトラバースを含む直進を読むのは難しい。シノギングでは基本的に尾根を道として進むが、地形によってはとあるピークを端折ってトラバースに道を拓く事も出来る。そのルートファインディングの一端を感じ取っていただけたならば幸い。
ここから少し下って、魅惑の別荘地へ到着。本日は余裕持った長めの休憩が取れそうだ。しかしすぐに休憩に入らないのがシノギングイベント...何やら道具を出し、準備を始める森勝氏。
途中でも話した最近多いゲリラ豪雨時の即効タープ張り術を伝授。これをこうしてああして、、
タープを掛けて皆で四方を引っ張れば、速攻で屋根の完成。これだけで一時的な雨宿りは余裕で出来る。
あとは内側から様子を見ながら各所ガイループを固定して行けば、
簡単にタープ屋根の完成。これで本当にゲリラ豪雨があれば良かったのだが。。
そしてようやく休憩時間へ。
ハンモックでウトウトしたり、
お話と読書に花を咲かせたり、
タープ含めてしっかり別荘を展開したり、
このまま一夜泊りそうな勢いで寛いだり、
アミアミハンモックでおいしそうなチャーシューを作り上げたり、
それぞれ思い思いの時間を過ごす。
皆さん、ゲッカビジン率も高くて嬉しい限り!お陰様で両モデル共に完売。二重織りはセカンドロッド作成中で、もう暫しお待ちください!
途中、ようやく形になりそうな(もう2年越し、、)「ヤナギニカゼ」の最終プロトサンプルもお披露目。こちらの発売日詳細も暫しお待ちください!
たっぷり2時間近く休憩し、予定時間ピッタリに出発集合。上出来上出来。
後は尾根道を下るだけ。今回初めて参加の方がいたので、その方先頭に常連シノラーさん達が後ろからサポート。頼もしい限り。
気持ちの良い尾根をクネクネと、
時折登ってまた下り、進む進む。この辺りは奥武蔵でも植生はかなり良い方。
そうして時間的に余裕をもって元の登山道始点へ合流。例のトンネルを抜けて異世界を後にする。
その先には酷暑な下界が広がっていた。まだまだ夏は終わらない。。
決して笑ってはいけない奴~楽園にて~
夏の沢歩きは、低山で暑さを凌ぐにはもってこいです。しかしながら渓、沢筋のルートという事もあるので、ある程度慣れや経験値も必要となります。まずはこのシノギングイベントを通じて体験いただき、その後に活かしていただければ幸いです。
来週末の高尾ハナレ~納涼ノ会では、凌談義にてこの沢歩きについてもお話しますので、興味ある方は是非ご参加下さい。
シノギングの情報は巷に溢れていません。気になる方はまず、このシノギングイベントに参加してみて下さい。この手記から得られる知識情報はほんの一部で、文献では得られない体験がこのイベントには詰まっています。実際に参加することでシノギングのあれやこれやを知ることができるでしょう。即ち百聞は一見に如かず。
凌は美学
いつ何時でも所作、立ち居振る舞いを美しく
いつ何時でもあたふたせず、まごまごせず
道具に踊らされず
凌ぎ
美を追求すべし
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