四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
晩秋の滑沢と雨冷えを凌ぐ
今年最後の沢歩きとなろうか。
夏にもお世話になった滑沢エリアの晩秋を味わうべく、再度降り立つ。生憎の雨模様となり、夕暮れには中々の雨量時間帯もありそう。我々としては好都合で、色々とテストも出来そうだ。
まずは林道を暫し歩き、入渓地点を目指す。一部紅葉も進んでいるが、今年も変わらず暖冬ということもあり、綺麗に紅葉し切らずに落葉しているような印象。
すかさずの入渓地点。雨冷えを凌ぎつつの沢歩き。
夏よりも水量が豊富だ。基本的に滑沢と言えども油断は禁物。
しかりながら紅葉の中の沢歩き。しかも凌らしい小雨の中。非常に良い状況。
核心という核心は無いが、水量多い事による滑沢の難しさを痛感。ナメてるとヤラれるぜ~
とはいえ、ナメが織り成す素晴らしき情景。文句は無い。
実にナメている。
振り返った風景もまた良き。またタビガラスが良く似合う事。
一応の核心部。手前は釜のように若干深くなっているが、真ん中が何とか腰辺りまで浸かるが通れる模様。
滝まで到達出来れば、段々の足場があり、難なく登れる。
沢で風を受け流すタビガラス、横の図。
前回の脱渓よりも、もう少し先まで凌いでみる。相変わらずの穏やかな渓相だが、ところどころ倒木も目立つ。
晩秋の滑沢歩き。十二分に堪能されたし。
林道の橋が交差する所で脱渓。
さて、ここからは尾根歩き。それに向けた準備を粛々と。
この鬱蒼とした先の小さな尾根を目指す。
最初こそ傾斜あり、ピッケル駆使してよじ登って行くと、
黄葉綺麗な拓けた地点へ到達。ここから薄く延びる尾根に乗る。
本日の別荘地候補辺りの山域が覗く。
その尾根を詰めていくと何やら怪しいげな雰囲気、、何と立派な林道が出現。なるほど、麓にある林道が延伸しているのか。乗っていた尾根は林道により分断されており、入れそうなポイントを探しうろちょろしていると、
前からショベルカーが~。得体の知れない巨大生物に襲われる気分。
土曜日でも作業中のようで、手前の現場拠点にいた作業員から「この先いけないよ~」との助言。そうなるとこの手前の尾根を詰めざるを得ないが、地形図と照らし合わせてもちょうど良い尾根であった。工事の影響で少し地形も変わっているが、しっかり地図読み捕捉しながら分け入る。
尾根は辛うじて残っているが、先の林道延伸+植林による人工的に拓けた部分も多かった。次第に風も強まり、タビガラスも煽られるようになるも、後ろループを前側で結び、耐風モードで凌ぐ。
程なくすると、当初狙っていた地形図に残る林道へ合流。
暫く林道をタドル。この先も矢鱈と拓けた所多く、見晴らしは良いが何かこっ恥ずかしい状況が続く。
峠で林道と別れ、再び尾根に分け入る。当初目星を付けていた登り上がったすぐ先のピーク周辺へ臨むも、先から続く強風により吹きっさらしの状況。ここでは凌げそうにない。
ということで、再び地形図と睨めっこし、この山域主稜線を少しタドリ、そこから北側に少し入り込み下った所に小さな白場がある。地形を考えてもここならば風の影響は少ないであろうと再度目星を付け、そこに一縷の望みを掛けて目指す。
その途中の稜線上も、良い所はあったが風の影響をもろに受けていた。そうして到達した白場は、目測通りの状況。天晴なり。
稜線と両隣の少し等高差ある尾根と唐松達が風を十分凌いでくれている。理想の地形。状況に合わせて別荘地も考慮する、凌らしい選定と相成った。
ということで、本日はこちらを別荘地とする。
この後夕刻の雨量に備えて、すかさず別荘を構築していく。大雨予報時のタープ張りは慎重に。しっかりと雨の逃げ道を考慮しながら、時間を掛けて張っていく。
ささっと今宵のバラック完成。
間髪入れず、今宵の薪調達。小雨降る中ではあるが、イベントでも言及している薪の選定方法を念頭に、
それぞれ、細い奴から太い奴まで、こんもりと薪を調達。これにて準備完了
そうこうしていると雨も本降りへ。
雨の逃げ道が効果的に働いている様子。
こちらも面白いようにジャブジャブといなされている。
まだ時間も早かったので、久しぶりの昼寝を噛まして、ヨヒヤミ近づく頃に、晩酌開始。
効果的な薪の選定と、少しの工夫で、雨の中でも問題なく焚火は出来る。しかもヤナギニカゼの庇の広さはこの時のために設計したようなもので、非常に快適に焚火に専念できる。
結局夜通し振り続けた雨。自身の別荘がまるで外界から閉ざされた空間のよう。各々の時間を楽しむ。
ひとしきり満喫すると、各々静かに眠りに就くのであった。
明くる朝。。
さっぱりと止んだ雨。名残惜しい雨。
本日は朝から残念ながら晴れ模様。お陰で、昨夜の濡れ物は結構乾かすことが出来て良いが。
朝起きたらまずは暖を取る。気候が暖かくとも欠かさず行う儀式のようなもの。
朝食も暖かいに限る。
ゆっくりと朝を堪能しつつ、片付けられるものは並行して片付けていく。撤収時間を前にしてアタフタと片付け始めるのではなく、朝の開始から流れの中で撤収まで持っていく。
その余裕を持ち、段取りもしっかり組むことで、撤収前の昼寝も実現できる笑
本日は下山のみという事で、かなりゆっくり撤収始動時間。いざ、出立。
朝日を浴びながらの稜線歩き。
昨日とは打って変わっての紅葉日和。凌らしくはないが笑
この辺りは植生も良く、紅葉もやはり綺麗であった。ゆっくりと時間を掛けて、最後の秋を堪能すべく、進む。
昨日の峠部分へ戻り、
そこから渓寄りのトラバース道へ分け入る。
この辺りクライマー向け外岩が豊富にあり、この道も彼らのための道のよう。
こんな高い所登るのだから恐れ入る。。
彼ら向けの道から少し渓寄りに下りた所に別のトラバース道が付いており、途中からそちらへシフト。そして沢寄りに下りる尾根を目星つけて下りるも、
どうやら手前の尾根だったようだ。割と手前で気付けたので、今一度登り返し、その先の正しいと思しき尾根へ再度分け入る。
地形図と同じ拓けた尾根へ到達。ここで間違いなさそうだ。
下界に着かずくにつれて上がっていく気温、日差しを凌ぎながら進む。
最後の分岐地点。少しタドル道が分かりづらいが、地形図を元に、折り返すようにトラバースで緩い斜面を下っていくと、
無事沢筋の渓へ合流。ここは夏にも下りてきた沢筋だ。
いやはやコンパクトな下りで名残惜しいが。林道へ出て昨日の滑沢の様子を見ると、、
流石昨夜の雨量で、激流と化しており、まるで表情の違う沢となっていた。これはこれで迫力あって良い。この中を歩くのは御免だが。。
こうして無事開始地点へ舞い戻る。
いや~晩秋の良いシノギングであった。この情景はまた来年だね、しっかりと目に焼き付けておく。
決して笑ってはいけない奴、45度、B面にて完
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