・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

しんにょうに侵入:30

2016年07月16日 | つぶやきの壺焼

この込み入った字は、鼻の両脇に出たはなぶたの端をあらわす部位としんにょうを組み合わせたもので、「辺」の旧字体です。

わたなべさんの「なべ」のこの字には、やまざきさんの「さき」と同様に、たくさんの異体字があります。
ずらっと並んだのをよく見ないと、どこが違うのかわかりません。

こんなむずかしい部位を、あざやかに「刀」だけにまとめてしまったのは、まさに一刀両断の感があります。

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しんにょうに侵入:29

2016年07月14日 | つぶやきの壺焼

「しかばねかんむり」といういやな名前の部首がありますが、それを「辛」にかぶせてしんにょうと組み合わせると、おそいおくれるの旧字体の異体字になります。


確かに颯爽とは歩けないような感じです。

羊がとび跳ねたり、走り回ったりするたとえは、あまり聞いたとこがありません。
 

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しんにょうに侵入:28

2016年07月11日 | つぶやきの壺焼

乕は虎の異体字です。

元の虎にかぶりものをつけてしんにょうと組み合わせた字は、逓、つたえる、テイの旧字体です。

これらを比べてみると、どこか余分なものがまぎれ込んだような、奇妙な関係にあります。

虎の威をかるという言葉があるのに、虎がさらにかぶりものをしています。
これはどういうことになるのでしょうか。

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しんにょうに侵入:25

2016年07月05日 | つぶやきの壺焼

日の下に匂を書き、しんにょうと組み合わせると遏、とどめるという字の異体字になります。

口へんに曷は、禅寺で気合を入れるときの叫び声「カツ」です。

曷の下半分は、人をおしとどめて物乞いする意味のようです。
この人とLの組み合わせの部分がヒに入れかえられると、匕首や暴力行為を連想させ、形はやわらかくなっても、あまり心地よい文字ではなりません。

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しんにょうに侵入:24

2016年07月03日 | つぶやきの壺焼

免許の免に点をつけてしんにょうと組み合わせると逸、のがれるという字の旧字体になります。
免に点がつくと兎(うさぎ)に似てきますが、あたまの形が違います。

免単独では点がつかず、しんにょうと組み合わせられてはじめて点がつくのが腑に落ちません。
点つきの免は、ことによると私の持っている漢和辞典にないだけで、諸橋漢和にはあるかもしれないと思い、図書館に出かけて行って調べたらやはりありました。

メンとうさぎは違う字であるのに、点がついたりつかなかったりすることによって、両者の関係はまことにややこしく、頭がおかしくなってくるので、これ以上の追及はご免こうむることにしておきます。

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