・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

かたち

2011年02月15日 | なんだいまあ(何だこりゃが念仏になった)
習いごとはかたちから入れとよく言われる。

かたちには、自分がそうなるかたちと、自分の外側をそうさせるかたちがある。

自分がそうなるには、修練、カナ書きにすればトレーニングを積み重ねなければならない。かたちがわかっているだけでは思いどおりにできないのだ。

自分の外側をそうさせることには、またふたとおりあって、相手が生き物の場合とそうでない場合とに分かれる。
相手が生き物以外にはかたちを造っていくことになる。建築物などはかたちの違いが誰の目にもはっきりわかるので、造るほうも観るほうも、良い悪い、好みに合う合わないを言いやすい。

建築物は、およそ正面や側面からはよく見える。
上から見下ろす機会は少ない。


また新しい建築が始まっている。
隣の家との距離がほとんどなく、軒が競り合うのでは思うほどである。
ずっと見渡すと、こじんまりした家のわりに屋根のかたちの複雑なのが多い。

屋根屋の話によると、家を建てるとき、屋根のかたちは単純にしたほうが良いという。
複雑なかたちはしゃれた風に見えても、雨漏りの原因になりやすいそうで、確かにそのとおりだろう。
モノはつなぎ目が肝心で、故障は大体つなぎ目で起こるから、屋根もつなぎ目少ないほうが良いという説はもっともである。
中央に1本水平の棟があって、両側に対称に流れる形の屋根、これがいちばん故障が少ない。
建築を業とする人ならみなそういう単純な理屈はわかっているはずなのに、なぜこんなに苦心して切込みを入れたり段をつけたりするのだろうか。


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