・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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ぐい呑みと盃

2010年04月25日 | Weblog
ぐい呑みと盃、どちらも日本酒を呑むときに使うものだが、どう違うのか。
酒をぐいぐい呑むのがぐい呑みで、静かに飲むのが盃と言えば感じは出ているかもしれない。

ぐい呑みは、猪口より大きく湯飲みより小さい酒器で(はてなキーワード)大きさから見当をつけよという説もある。
そう、ぐい呑みと盃のほかに、猪口という呼び方も忘れてはならなかった。
だがそば猪口というのもあるから、猪口は酒を呑む器に限らず、口が広く底のすぼんだ形の小さめの器と言ってよいだろう。

では、盃はどういうものか。
盃には、底のほうに小さな円い輪(高台:こうだい)が付いている(ウィキペディア)という。
そうか、高台のないのがぐい呑みで、高台があるのが盃か。

あるとき、会合までの時間調整に、デパートの食器売り場に行ってみると、やきものの展示会をやっていた。
ぐい呑みと盃を見かけ、違いをたずねてみると、盃は「さかずき」でなく「はい」と呼ぶものらしい。これを「さかずき」と読むと、交わす、受ける、水さかずきなどと、人と人との関係が絡んだ言葉になるからか。
並べられている酒器には一品一品呼び名と作者の名が書かれている。
中にこういうのもあった。上の写真で、右側の平らなものが「ぐい呑み」、左側の深型のものが「盃」となっていたのだ。

係りの人と問答を交わすうちに、結論が見えてきた。
ぐい呑みと盃の区別は、作者がぐい呑みと呼べばぐい呑みで、盃と呼べば盃なのである。

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