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オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
ちょっと拘ったオーディオを楽しんでみませんか?

SYSTEM6のディフラクションパッド交換作業その1♪

2010-02-06 09:42:41 | 修理
ウィルソンのSPといえば、クルマ用の高級塗装で綺麗に仕上げた上に、
ウレタンパッドを貼り付けてマジックテープモロだしの、
なんともチグハグな見た目ですが、音は素晴らしい!
ってことで、このパッドの役割は大きいとのこと。

しかし加水効果でボロボロになったお客さまがいらっしゃるので交換することになりました。

ニチャニチャでボロボロとウレタンのクズが出て、手は汚れるし、サランネットはつけても剥れちゃうし、最悪の状況です。(^_^;)


輸入商社に送って作業してもらえば楽なのですが、送るのが大変。
なので、コアでやることにしました。(^_^;)
樹脂のヘラでウレタンをはぎます。
その時に他にキズをつけないように、マスキングやラッピング等で養生しておきます。


ハイ!抜け殻のようにウレタンが取れました。
が、これ触ると真っ黒になるので、そ~っとゴミ箱へ…(^_^;)


これが新しいディフラクションパッドです。(^^)v
新品なので綺麗です。(*^_^*)
ちなみにPUPPYは重いのでお客さまのお宅で作業します。


ボロボロニチャニチャがSPユニットに付かないように急遽ダンボールで養生。
即席手製コンパスでバッチリ円く切れました(^^)v


コイツがニチャニチャ取れないんです~(^_^;)
ウレタンはスクレパーである程度削いでからエタノールを浸み込ませ、あとはガムテでペタペタ……
性格的に綺麗にしないと納得いかないタイプなのでコツコツ頑張りました♪(^_^;)


ディフラクションパッドを貼るのにも係わらず、ピッカピカにしちゃいました♪
このほうが綺麗ですね~笑


剥離紙を一部だけ剥がし、位置決めをします。
コレ失敗すると再生不能ですので要注意!(^^ゞ


ハイ!この通り綺麗に仕上がりました♪
マジックテープは最初からひっついて来ましたので作業的にはパッドを貼るだけでした(^^)v


簡単そうですが結構めんどくさいし大変です。
根気も技術もアイディアも要る作業でした(^.^)

これで綺麗に新品みたいになりましたのでまた心新たにSYSTEM6をご愛用していただけますね♪

さて、次はお客さま宅にてPUPPYのディフラクションパッド交換です(^_^;)

続く…

1250万円のスピーカーに穴!!(@_@)

2010-02-05 12:52:37 | 修理
お客さまから電話がありました。
「ウーハーに脚立が当たった!」
と…(>_<)

で、お伺いしてみると見事に穴が~~(@_@)ゲゲ~

ペア1250万円のSPなのでさぞかしウーハーはお高いでしょうが、
直さないわけにもいけませんので、
早速シリアル番号をYGに報告し空輸ですぐに送ってもらいました。

工具を持ってお伺いし、ユニットを外しました。
アクティブなのでネットワークもないし、吸音材も無い。
中身は空っぽです。(^_^;)


新品のウーハーです。
ユニットはスキャンスピーク社製ですが、フレームにはYGの刻印があるので専用に作らせてるみたいですね。
値段は言わないでおきます。(^^ゞ
ちなみに工賃は12000円です。(^_^;)


ハイ!完成!トルク管理も左右やり直して、
音だしチェックしてOKです。(^^)v


皆さんもスピーカーつぶされたり破られたりしないようにご注意くださいね。(^_^;)
やっぱり無残なスピーカーを見たときはショックです…(>_<)

YGアコースティックANATリファレンスⅡノイズ対策最終章♪

2009-12-06 10:42:19 | 修理
電源事情によるもので若干のハムノイズを改善すべく今まで何度も苦労してきましたが、ようやく最終です。
1300万円もするSPのウーハー部の800Wアンプのノイズは高性能なだけにノイズにシビアみたいで、お客様からの要望に最大限にお答えしました。

今までの改善ポイント!
①115Vトランスから100V専用トランスに巻きなおし
②音質向上の為の6dBゲインアップ
③6dBゲインアップの弊害のノイズ対策で、信号ケーブルをシールド化
④VR基板シールドBOX製作
⑤トランス角度微調整によりノイズ対策
⑥角度調整の為、トランスワイヤリングをオーディオ用に延長変更
⑦2次側ケーブルをツイストしノイズ対策


↑完成!!
トロイダルトランスの角度がちょっと違うのが分かりますか?
リーケージフラックスの一番小さいところを微調整していくととこうなるんです。

↓フラットケーブルに銅箔シールド


↓ハイ!完成です!

かなりノイズは減りました。(^^)v
残留ノイズも減ったので音質も良くなってます♪
お客さんも納得していただいてよかったです。(^.^)

オラクルCDトランポとdcsとの相性改善

2009-10-11 10:56:17 | 修理
先日納品したオラクル社のCD2000というCDトランスポートですが、dcsとの相性が悪く、ノイズが出るという不具合。
それを、先日のCD2000では解消したのですが、今後販売していくために原因を究明し、ようやく解決しました。

dcsはPLLの幅が凄く狭く、デジタル信号の精度が少しでも悪いとノイズを出したり、ロックしない時があります。
dcsは究極にジッターを排除したいために、民生用の1/10という規格の狭さで、あの音質を得ています。
そう理解すればdcsが音がいいのも十分納得できるのですが、お気に入りのCDトランポが使えないというのはどうも寂しい話…

今回、オラクルに関しては輸入元ユキムさんを通してオラクル社に対応してもらおうとしましたが、メーカーも対応できないとのことで、こちらで何とかしないといけないとの結論になったわけです。

で、今のCD2000をdcsに繋ぐと、

という、24bitでもないのに変な表示に。
再生中はノイズだらけで、波形精度に疑問視が。

そこで、1ヶ月色々解明していった結果、結論が出たんです!

ロジックICの互換精度の問題でした。(^^ゞ
詳しくはちょっと書けませんのでご了承を。

そこで、早速部品を調達してCMOS-ICを交換。静電気には注意ですよ!!

バッチリ!表示もフィリップス独特の17bit表示(正常)になって、ノイズもなくなってます!(^^)v
もちろん波形精度も良くなってるということなので音質もGOOD!です♪

こちらの対応につきましては弊社が独自で調査したことですので輸入元で対応するかどうかは分かりませんが、一応ユキムさんに報告しました♪

これで、dcsユーザーがオラクルを使うことが可能になりました(^^)v
苦労した甲斐がありました(^^ゞ

ティールのユニット交換(@_@)

2009-08-14 23:53:44 | 修理
お客さんから電話を頂いて、「片方のウーハーから音が出ないんです…」。
早速お客様宅をお伺いしました。

そこで見たものは…(@_@)

子供さんにキックされたそうで、痛々しい無残な状態のウーハー…(-_-;)

音が出ない原因は、ほとんどがユニットの不良ですが、まれに断線もあるし、外し方とハンダもティール専用ハンダが必要、ネジもヘックスのインチサイズなので、お客さんには無理なので現地で交換です。


ユニットをチェックしたらやはりボイスコイルの断線でした。
早速輸入元に手配をして、後日取り付けに行きたいと思います。(^^)

オーディオ製品の修理に思うこと

2008-06-01 12:42:35 | 修理
今回、お客様からテクニクスのSE-A100というパワーアンプの修理を受け付け、本日修理完了しました。(^^)v

通常ですと、20年以上前の製品なのでメーカーは「修理できません!」って言われます。
電化製品の一環としてオーディオ製品作ってるメーカーはそんなもんです。

家電品は「工業品」、オーディオ製品は「工芸品」として作ってくれてるメーカーは少ないです。

せっかくお気に入りで使っていた良き時代の製品が「修理できません!」って言われちゃったらショックですよね~

ところが、当方は物理的に無理な場合以外は出来るだけ修理しちゃいます。
もし、お困りな方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。(^^)



エッジ交換&組み付け完了

2008-05-31 12:52:58 | 修理
今日はKEFの105/3Sウーハーユニットのエッジ交換が完了したので、組み込みに行って来ました。
先日はユニットを外しに、今回は組み付けで完了です。


トルク管理もして、最終的に音出しチェックして終了しました。

105/3Sはこの時代では非常に気に入っていたスピーカーなので大切に使っていただきたいですね。
今回、エッジ交換によって105/3Sがもう一度息を吹き返しました。




スピーカー修理

2008-05-20 13:20:40 | 修理
今日はずっと以前に販売した、KEFの105/3Sというスピーカーのウーハーユニットを外しにお客様宅まで行ってきました。

このスピーカーのウーハーは内部に2個向き合わせで埋め込まれていて、同相で駆動することで、ダクトでの位相を揃えて低域を出そうというもの。
なので、ウーハーは密閉タイプになっていて、チョット変わった方式ですが、ある意味理想の構造です。
この時代のKEFも色っぽかったなぁ~。

ただ、このウーハーユニットのエッジがウレタン製なのでもう既にボロボロ。
コレを今回セーム皮にして修理して欲しいと依頼を受けました。
セーム皮だとダンピングファクターが変化しちゃいますが、まあ仕方がないこと。
それの変化量はセッティングで何とかするしかありません。(^^ゞ

外すのに、通常のSPと違って多くの工具が必要なのと構造を理解してないと難しいのですが、約1時間で両ch取り外し終了。

2週間後にユニット修理完成までが待ち遠しいです。
あの色っぽいKEFサウンドがまた聴けると思うと…。