★致知一日一言【今日の言葉】2023.0607
小林幸子さんが大切にしてきたこと
思い込みを捨て、
思いつきを拾う──。
この心掛け一つで、
計り知れない喜びを得られるのです
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小林幸子(歌手)
○月刊『致知』2023年7月号
連載「二十代をどう生きるか」【最新号】より
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●小林さんの記事の紹介はこちら
●来年芸能生活60周年を迎える
歌手・小林幸子さん。
NHK「紅白歌合戦」への34回出場をはじめ、
歌謡界に数多の功績を残してきた一方、
近年はネット動画を介して
若者からも絶大な支持を集めています。
10歳のデビューから、
『おもいで酒』の大ヒットまでの15年間、
辛酸を嘗め続けたという小林さん。
「思い込みを捨て、思いつきを拾う」
という言葉には
どのような思いが込められているのでしょうか。
★致知出版社の「ご縁メール」
≪人生を変えた体験的読書【火山学者・鎌田浩毅】≫
最新号では各分野で活躍する方々の
読書体験が綴られています。
メディアにも度々登場されている
火山学者の鎌田浩毅さんも、その一人です。
テーマは
「人生を豊かにする一生モノの読書術」。
本日はその豊富な読書遍歴を
辿られている記事の中から、
人生を変えた体験的読書の
くだりをご紹介します。
取材の様子はこちらから
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読書の真価とは、挫折を経験し
苦境に立たされた時に実感できるものです。
私自身の学生時代を振り返ると、
勉学や友人関係、恋愛やスポーツと、
日常の様々な出来事に一喜一憂していた時に
救われたのがD・カーネギーの
『人を動かす』(原著1937年刊)
『道は開ける』(1948年刊)です。
「きょう一日のよかったことを数え上げよう」
「プラスのことを考えたらプラスの人生になる」
など、当時の私が本当に求めていた言葉が書かれてあり、
青年期の多くの場面で救われてきました。
現場と読書が一致して初めて人は変わる―。
それが私の実感です。教養を得ることも大事ですが、
いま目の前の課題を解決するヒントを掴むこと。
そこには人や本との出逢いも関わってきます。
普段からたくさんの本を読んだり、
いろいろな人と出逢っていると、
必要とした時に様々な教えを得られるものです。
(中略)
同じ場面で紹介されても「ふうん」で
終わってしまう人も少なくないでしょうし、
私自身も自分の心に引っかからずに
掴み損ねてきた本はたくさんありました。
しかし、それでもいいのです。
決して何でもかんでも勉強する必要はなく、
無理のない範囲で楽しく学べばいいというのが持論です。
本を読んでも9割方は忘れていきます。
では残った1割は何かと言えば、
読んだ内容で自分が変わったことなのです。
変わらなかったものは、忘れてもいい知識。
たった一行でも、僅かひと言でも
何か自分が変わってしまうものに出逢えたら、
それだけで十分。
読んだ量やジャンルの広さは問題ではなく、
出逢った本を通じて自分がどれくらい変わったか。
無理して「変わらなければいけない」
と思い込んで読む必要はありません。
変わらなかったら読み飛ばしていいので、
好きな本をどんどん読み漁ってください。
変わる時は自然と変わっていきます。
私自身が火山という一生のテーマに巡り合えたのも、……