堂場瞬一さんの「日本の警察」シリーズの第三弾。
第一弾&第二弾を読むと、早く第三弾が読みたくなった。
「妖野の刑事」⇒(堂場瞬一作)
主人公は、第一弾&第二弾と同じく、高峰靖夫と海老沢六郎。
時代は昭和45年(1970年)。
主人公の二人は共に出世して、高峰は警視庁捜査一課の理事官に、海老沢は警視庁公安一課の理事官に出世している。
高峰のもとに、二人の幼なじみである小嶋の息子が自殺したとの報告。
息子は大学卒業後に商社に就職したばかりの23歳。
小嶋は、「息子が学生時代にデモで公安につかまった(起訴にはならず)のが会社にばれて疎外されたのを苦にしてた。公安にせいだ!」と高峰に訴える。
自殺の原因が分らないと訴える小嶋の為に、高峰は個人で捜査を始める。
海老沢も自殺の原因が知りたくて捜査を始める。
そこにアメリカ企業と商社と政治家の賄賂疑惑が浮き上がってきた。
息子はなぜ自殺したのか? 商社は何を隠してるのか? 賄賂疑惑の行方は?
警察小説。
「日本の警察」シリーズ・第三弾。
感想:そうやったそんなこともあったなぁ~と昭和時代を振り返ってた。
企業の犠牲者や、政治家の犠牲者などの自殺者は多かったよなぁ~。
死に損やと思ったもんやったわ。
敗戦&高度成長と目まぐるしく変わった日本やけど、犠牲者がいっぱいいたよなぁ~。
これでこのシリーズはおしまいやけど、おもしろかった。
読むなら3冊一気読みがお薦めやね。
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