絵画教室アトリエ伊丹ブログ

川西市、西宮市、宝塚市、尼崎市、池田市、豊中市、箕面市近郊。兵庫県・大阪府内最大手の美術予備校/画塾です。

受験生の色彩

2019年09月27日 | 美大受験クラス

9月下旬。暑さも和らいで過ごしやすい日々が続いています。

さて夏期AO入試が終わり、秋期AO入試の真っ只中です。

例年の私立美大のAO入試は全員合格が当たり前でしたが、今年度は入試厳格化や「大学入学共通テスト」が翌年度から導入される影響で倍率が急激に上がっている学部が目立ちます。

受験者数と合格者数を単純計算すると倍率が10倍以上の学部も複数ありました。

当校の生徒の中でも「出願可」を得ることができず、秋期AO入試で再チャレンジする生徒もいます。

悔しい気持ちを次に繋げてほしいと思います。

さて国公立美大を目指す生徒もこれから滑り止めで推薦入試を受けたり、特待生にチャレンジしたり、いよいよ実技入試が近づいています。

一般前期まで残り5ヵ月。これからの期間を大切に過ごしてくださいね。

 

『絵画教室アトリエ伊丹ホームページ』 美大受験クラス・色彩作品集


受験生の立体

2019年09月24日 | 美大受験クラス

先月と今月に制作した受験生の立体作品をまとめてアップします。

京芸組はケント紙、色画用紙、木材、ノート、段ボール、ガーゼ、プラバン、アイスの棒、フィルターなど様々な材料を支給しています。

金美組はケント紙とマーメイド紙で基礎形態を繰り返し練習しています。

当校では毎月300~400体ほどの立体作品が制作されています。その中でブログに掲載される作品は、ほんの一握りです。

デッサンや色彩になるとさらに競争率が高くなります。

ブログは宣伝も兼ねているので、最近入会したばかりの生徒や高校1・2年生が載ることは滅多にありません。

コンクールや実技入試もそうですが、「美術の世界は実力がものを言います。」

優れた作品は必ず掲載します。これから講師陣を驚嘆させる作品を待っています。

 

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受験生の描写

2019年09月21日 | 美大受験クラス

先月と今月に制作した受験生のデッサンをまとめてアップします。(制作は全て4時間)

対策レッスンでは20人以上が同じモチーフを描きます。受験生には様々な素材に挑戦してほしいので、毎回新たにモチーフを購入して準備しています。

今年度も「白いもの」、「透明なもの」、「めんどくさいもの(根性系モチーフ)」をこれから大いに出題する予定です。

さて本日は美大受験クラスの残席状況についての詳細をお知らせします。

今年度は美大受験クラスの生徒数は極めて多く、最近は中学生や高校1年生の体験・入会も相次いでおり、残席がほとんどありません。

特に平日に体験予約が殺到していますので、当面の間、体験教室の参加は土・日曜日のみとなります。(入会は全ての曜日で可能です。)

なお高校3年生・高卒生は今年度の体験受付を終了しましたが、入会を強く希望される方はご相談ください。

 

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描写コンクール結果発表

2019年09月15日 | 美大受験クラス

最後に描写コンクールの結果を発表します。

モチーフは『りんご2個、段ボール、ビニール袋』です。(作品審査は京都芸大3回生Nさん)

1位は浪人生のSさん(大阪市)

構成・形・雰囲気・バランスなど全ての面で優れていましたが、特にビニール袋の質感の表現が良かったです。

2位は浪人生のKくん(西宮市)

縦構図で奥行や空気感が出ていたところや、膨らませたビニール袋の演出、りんごの描写力など総合的に完成度が高かったです。

3位は浪人生Oさん(川西市)

シンプルな構成ですが、細かいりんごの描き込みなど目を見張る部分が多数ありました。

4位は高校3年生Sくん(神戸市)

3科目全てトップ10入りという参加者唯一の結果を残したSくん。描写作品もビニール袋の描き込みや全体の雰囲気がまとまっていました。

5位は高校3年生Wさん(川西市)

若干粗さがあるものの、手数の多さやコントラストなどが良く表現できており、完成度に優れた作品です。

6位はNさん(伊丹市)、7位はTさん(伊丹市)、8位はUくん(三田市)、9位はKさん(伊丹市)、10位はTくん(伊丹市)(9位のKさん以外は高校3年生)

(トップ10のうち内部生8名、外部生2名。人数の関係で11位以下は割愛します。ご了承ください。)

 

◆ 描写コンクール総評 ◆

外部からも多数の参加者があった今回の描写コンクールは例年よりも非常にレベルが高かったと思います。

今回は特にビニール袋に苦戦した生徒が多かった印象です。苦手なモチーフは積極的に描くようにしてください。

ちなみに高校2年生で描写コンクール最上位(13位)になったのは、Tさん(猪名川町)でした。

また2年生では他にもTさん(伊丹市)、Mさん(神戸市)、Kさん(芦屋市)、Oさん(西宮市)、Hくん(伊丹市)。1年生ではYくん(吹田市)、Iさん(池田市)、Aさん(西宮市)、Yさん(川西市)の作品にも魅力を感じました。高校1・2年生の皆さんは来年度のコンクールでは上位を目指してくださいね。

「今回のコンクールの結果が受験に直結するとは限りませんが、ある程度の指標になることは確かです。」  

受験生はこれからの時間の使い方が将来に大きく左右することを肝に銘じて今後より一層精進してください。

 

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色彩コンクール結果発表

2019年09月12日 | 美大受験クラス

続いて色彩コンクールの結果を発表します。

テーマは『美』です。(作品審査は京都芸大3回生Nさん)

1位は高校3年生のAさん(池田市)

立体に続き2冠達成のAさん。テーマに合った表現で、丁寧さも際立った優れた作品です。

2位は浪人生Mさん(西宮市)

独創的な表現で描いた個性の光る素晴らしい作品だと思います。

3位は浪人生Kさん(伊丹市)

シンプルな構成と全体のバランスの調和が良く、完成度の高さに秀でています。

4位は高校1年生Nさん(宝塚市)

中学生から美大受験クラスに在籍しているNさん。わかりやすい「美」を表現し、並み居る上級生を押しのけて上位奪取です。

5位は一般クラスOさん(伊丹市)

細かい表現で描き込まれた丁寧な作品です。色彩もまとまっていて総合的にバランスの取れた作品です。

6位はKさん(伊丹市)、7位はSくん(神戸市)、8位はYさん(尼崎市)、9位はSさん(大阪市)、10位はHさん(尼崎市)(9位のSさん以外は高校3年生)

(トップ10のうち内部生9名。外部生1名。人数の関係で11位以下は割愛します。ご了承ください。)

 

◆ 色彩コンクール総評 ◆

毎年講師の中でも評価が分かれる色彩は最も採点が難しい科目でもあります。

当校のコンクールにはそれぞれの科目ごとに『評価ポイント』があり、どんなに優れた作品でも項目から外れた場合は高得点が付きません。

テーマ性、表現力、独自性、完成度など総合的に判断し採点しています。

今回は特に「テーマをどう伝えるべきか?」「何をモチーフにすれば見る側に訴えることができるか?」という大切なことを忘れ、ただ自分が描きたいものを描いただけの作品が多かったように思います。

ベスト10に入れなかった人は自分に何が足りなかったのかをよく考え、これからの作品作りに励んでほしいと思います。

 

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立体コンクール結果発表

2019年09月10日 | 美大受験クラス

8月に実施したコンクールは内部生・外部生合わせて過去最高を大幅に更新する140名の参加がありました。

早速立体コンクールの結果から発表します。

テーマは『黒と白のコントラストを活かしたスタイリッシュな立体』です。(作品審査は京都芸大3回生Hさん)

◇1位は高校3年生Aさん(池田市)

工夫した魅力的な作りで、空間バランスに優れた作品です。また丁寧な作業で完成度が高いところも評価されました。

◇2位は浪人生Mくん(吹田市)

洗練された形でテーマをよく理解しています。制作スピードなど他を圧倒する立体のセンスがあります。総合的な完成度があと一歩でした。

◇3位は高校3年生Tさん(川西市)

ユニークなフォルムを活かした作品です。発想が柔軟で面白い表現が出来ています。

◇4位は高校3年生Sくん(神戸市)

曲線を活かしたセンスの光る作品ですが、空間バランスやサイズなどをもう少し意識してほしかったです。

◇5位は高校3年生Wさん(川西市)

シャープでまとまった作品ですが、質量や発想力の面など課題も多く残りました。

6位はSさん(伊丹市)、7位はAさん(西宮市)、8位はKさん(伊丹市)、9位はIさん(池田市)、10位はYさん(尼崎市)(6~10位は全て高校3年生)

(トップ10は全て内部生。人数の関係で11位以下は割愛します。ご了承ください。)

 

◆ 立体コンクール総評 ◆

今年度が初開催となる立体コンクール。全体的にレベルが高く優れた作品が多かったと思います。

下位に沈んだ人の中には「立っていれば上位だったのに」と思う作品もありました。ですがそれも今現在のあなたの実力です。

『普段出来ないことが受験本番で急に出来るなんて奇跡は起こりません。』

今回ベスト10に入れなかった人は実際の京芸受験でも100点を切る可能性が高く、条件違反をした4名は確実に50点を下回ります。

コンクールの経験が次の糧になることを期待しています。

 

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如雨露、梱包用ラップ、ゴム手袋

2019年09月01日 | 美大受験クラス

9月1日。今年度はデッサンの上手な受験生が多く、切磋琢磨して上達している様子が頻繁に見られます。

さて本日はポジティブ・ネガティブ思考についてのお話しを。

ネガティブ=マイナスなイメージと解釈している人が多いかもしれませんが、芸術家・クリエイターにとってネガティブはなくてはならない要素です。

思いついたアイデアについて、「本当にこれでいいのか?」「これ以上の作品はできないのか?」と考え、そのアイデアがより良くなるように徹底的に作り込むことが出来るからです。

しかし自己否定しすぎることも良くありません。

「自分の作品は誰にも負けていない。」「絶対に合格する。」とポジティブに考えることも大切なのです。

受験に対してはポジティブとネガティブ両方のバランスが必要です。

現在浪人生、現役生ともに伸び悩んでいるのが「色彩」と「立体」だと思います。

デッサンのように技術と経験だけではない特別な要素が求められます。

好きな作家、写真家、クリエイターなど色々な人の作品からインスピレーション受けないと優れた作品は生み出されません。

以前、技術を真似る/盗むという記事を書いたので参考にして下さい。

技術はあるけど、「あなたの作品はつまらない」と言われている人は自分の頭の中だけで考えていませんか?

 

『絵画教室アトリエ伊丹ホームページ』  美大受験クラス・描写作品集