こんばんは。
本日で2017年の授業が終了しました。
今年は全クラスがほぼほぼ満員となり、とても忙しく充実した一年でした。
長く続けてくれる生徒が多いことを嬉しく思います。
生徒の皆さん、保護者様、アシスタント講師の皆さん、本当にありがとうございました。
美大受験クラス(京都芸大コース)の国公立対策レッスン描写課題は「与えられた観葉植物を鉛筆で描写しなさい。」(4時間)です。
1997年度京都市立芸術大学の描写課題を出題しました。⇨『京芸過去問』
今回は観葉植物を囲うように座って描きました。自然物を描く時は「自分の描きやすいように多少デフォルメすることも必要です。」
モチーフの特性、画面のバランス、描きやすさを意識した構成力(トリミングを含む)はデッサンで必要不可欠な技術です。
画面の余白バランスを考え葉を少しだけ大きめに描いたりなど、『モチーフを見たまま素直に描くだけではダメ』なのです。
但し実際と大きく変わる場合はNGです。例えば植木鉢と観葉植物の大きさの比率が明らかに狂ってはいけません。
美大受験クラス(京都芸大コース)の国公立対策レッスン描写課題は「与えられたパック入り卵、タオル、紙皿を組み合わせて鉛筆で描写しなさい。」(4時間)です。
1993年度京都市立芸術大学の描写課題を出題しました。⇨『京芸過去問』
今回は京芸名物の透明+白いモチーフに皆苦戦していましたね。
卵パックのような透明なものがなぜ透明に感じるのか?「透明なモチーフを描く時はその向こう側を見ることが大切なんです。」
卵パックを通してどのように見えるかを描くことによって透明感が伝わります。
また作品が雑だと言われた人、時間に間に合わなかった人に足りないのは、「丁寧さと大胆さ」です。
丁寧さ=(例)際の処理を綺麗にすることなど。大胆さ=(例)必要なところに適切な濃度・筆圧でタッチが入れられているかなど。
その両方を入試までに確実にマスターしてほしいと思います。