今年は全クラスが満員どころか予約待ちが殺到している状態で、開校以来最も忙しく充実した1年となりました。
美大受験クラスの受験生はこれからセンター試験、実技入試本番です。2年生も受験までもうすぐ1年となります。気を抜かずに頑張りましょう。
生徒の皆さん、保護者様、アシスタント講師の皆さん、1年間本当にありがとうございました。
また来年お会いできるのを楽しみにしています。
良いお年をお迎えください。
今年は全クラスが満員どころか予約待ちが殺到している状態で、開校以来最も忙しく充実した1年となりました。
美大受験クラスの受験生はこれからセンター試験、実技入試本番です。2年生も受験までもうすぐ1年となります。気を抜かずに頑張りましょう。
生徒の皆さん、保護者様、アシスタント講師の皆さん、1年間本当にありがとうございました。
また来年お会いできるのを楽しみにしています。
良いお年をお迎えください。
美大受験クラス(京都芸大専科)の国公立対策レッスン描写モチーフは「シャトル3個、紙ナプキン1枚」(4時間)です。
2011年度京都市立芸術大学の描写課題を出題しました。⇨『京芸過去問』
今回は全体的に紙ナプキンの表現の乏しさが気になりましたので、『シワの描き方』について。
タオルなどの布製品、ティッシュのような紙製品が出たとき、何となくシワを付けたりしていませんか?
構成の時に注意することは、シワを描きやすくするために空間を演出することです。
『明暗の移り変わりを稜線で捉えること』、そして『空間を楽しんで表現すること』も大切です。
そもそも全体的に光が当たってるのになぜ微妙に陰ができるのか?
(※陰(シェード)は物体に帯びるかげ、影(シャドウ)は物体の作るかげのことです。)
それは、「光が当たる面の向き・角度が微妙に違うから」です。
「物を面で捉える(立体的に把握する)」ことを意識するとシワの表情も変わってくるはずです。
美大受験クラス(京都芸大専科)の国公立対策レッスン課題は「与えられた用紙の線画(クレー作)を基本に、自由に彩色しなさい。」(画用紙/3時間)です。
1987年度京都市立芸術大学の色彩課題を出題しました。⇨『京芸過去問』
今回はクレーの線画を参考にするという画期的な課題でした。
線画を見て、何を感じどう表現するのか?
そのためにはまずパウル・クレーについて最低限の知識がないと始まりません。
美大を志す人であれば、当然、美術の歴史についても博学でないといけないのです。
抽象絵画のカンディンスキー、ピカビア、モンドリアン、マレーヴィッチ
ダダ・シュルレアリスムのタンギー、エルンスト、ダリ、キリコ、マグリット
フォービスム・キュビスムのヴラマンク、マティス、ルオー、ブラック、ピカソ、ドラン
エコールドパリ・素朴派のシャガール、モディリアーニ、ルソー、藤田嗣治
20世紀前半の美術は「新しい絵画運動」が起きた時代で、現代美術にも大きな影響を与えています。
皆さんはどのぐらいの作家をご存知ですか?
色彩作品を向上させたいのなら、まず「多くの作家・作品に触れて知識を豊富にすること」が重要です。
現在、美大受験クラスは人数が非常に多く、満員に近い状態が続いています。
定員の空きはまだわずかにありますが、振替が集中している日は体験教室に参加できないことがあります。
体験予約時に日程を調整頂く場合がありますので、予めご了承ください。(予約完了後に変更することはありません。)
今年度の受験コース(高校3年生、浪人生)は8月末に募集を締め切りましたが、9月以降も問い合わせが殺到しています。
当校はすでに来年度に向けて動き始めており、受験生を受け入れると高校1・2年生が入会できない状況となってしまいます。
体験・入会希望者をお断りするのは大変心苦しいですが、ご理解頂きますようお願いします。
さて最近増えている問い合わせが美術高校を受験予定の中学3年生。
上記と同じ理由で下記対応とさせて頂きますので、予めご了承ください。
高校受験までの短期間の在学希望の方⇒体験・入会をお断りします。
高校入学後も続けて頂ける方⇒体験・入会可能です。
宜しくお願いします。➡体験教室
美大受験クラス(京都芸大専科)の国公立対策レッスンの描写モチーフは「白菜、タオル」(4時間)です。
今回はモチーフが2点でしたが、細かい描き込みが必要な白菜の表情をどれだけ表現できるかがポイントとなりました。
全体的にハッチングの効果が弱く、シェーディングの濃淡の甘さが特に気になりました。
『ハッチング』とは、平行線や交差した線を緻密に並べ陰影の濃淡を作り出す技法です。
『シェーディング』とは、線でなく一定の大きさの面を幅広に塗っていく技法です
最近では『ハッチング』は鉛筆を立てて描くこと。『シェーディング』は鉛筆を寝かせて描くこと。と鉛筆の角度として解釈されることもあります。
鉛筆の使い方によって密度や緻密さが大きく変わることを理解してメリハリのある作品に仕上げて欲しいと思います。
12月中旬。中高生は期末テスト期間中のためお休みが多く、浪人生を中心に落ち着いた時間が流れています。
さて本日は着彩について。
着彩は以前まで京芸入試にもありましたが、2012年度の入試を最後に実技試験科目からなくなりました。
2010年度のモチーフでは『週刊少年ジャンプ』が出題されたり、話題になったこともありましたね。
現在は東京藝大、金美などの日本画対策として指導を行っています。
当校では着彩の制作途中段階の作品を多数ストックしており、どのように描き進めたらいいのかをわかりやすく解説しています。
「着彩」の描き進め方についてブログでも少しだけ紹介したいと思います。
透明水彩の特徴は
・重ねて塗っても、下の色が透けて見える透明性
・塗った部分が乾いても、水に濡れると溶けるので調整がしやすい
・色を重ね過ぎたり、混ぜ過ぎたりすると濁ってしまい暗くなる
・細かい面を綺麗に塗りやすい反面、広い面を均一に塗りにくくムラが出来る
次にデッサン~色付けについて
①デッサンの段階から鉛筆で描いたタッチが完成時に活きてくるような描き込みをします
②描きはじめは敢えて光面を大きく残し、それぞれのモチーフの暗い部分をおさえていきます
(重ね過ぎや混ぜ過ぎると濁ってしまうため、少ない手数で進めることも肝心です)
③絵具が透けることを利用して、紙の白を透かしたり、色を重ねたりして細部の強弱を表現します
ザックリですが、このような工程で着彩作品を制作します。
さらに詳しい内容は直接聞いてくださいね。☆
こんにちは。12月上旬になりさらに寒くなってきましたね。
皆さん、体調には十分注意してくださいね。
先日、成安造形大学を受験したMさんが見事特待生合格しました。よく頑張ったね。おめでとう。
現在まで私立美大のAO/推薦入試は全ての人が合格しています。
本日は「高校3年生からの入会で合格した人に敢えて厳しい言葉を贈ります。」
近年、私立美大は倍率低下で合格しやすくなっていますが、合格を最終目標にしないでほしいのです。
理由は、『高校生の時に必死に頑張れなかった人は、学生や社会人になってからも頑張ることなんてできないからです。』
志望校に合格した皆さん。自分が周りの人(例えば国公立受験を控えている生徒)よりも努力したと本当に胸を張って言えますか?
今、受験に向けて必死に頑張っている浪人生、高校3年生の姿を見てください。
『精一杯努力している人は必ずのちの人生に役に立ち、その経験が人間的にも成長させてくれるはずです。』
第一志望校に合格した人も気を緩めることなく、残りの期間を精進してほしいと思います。
さて国公立美大を目指す生徒はこれからが正念場です。
普段の授業や合評にも熱が入ります。1・2年生も受験生に負けないように頑張りましょう。
美大受験クラス(京都芸大専科)立体課題のテーマは「「壁」のイメージからの発想を、具体的かつ立体的な造形物としてとらえ、立体表現しなさい。」
1983年度京都市立芸術大学の立体課題を出題しました。⇨『京芸過去問』
今回は表題のように具体的表現ができたか。が問われる課題でしたが、テーマ性が弱い作品が多かった印象です。
何度も練習した完璧な技術を駆使しても、出題内容に関係ない作品は評価には繋がりません。
ただ自分の『表現方法』、『パターン』、『引き出し』を増やすことは非常に大切ですので、常に新たなアイデアにチャレンジをしましょう。
さて、この時期になると現役生が急激に伸びてきます。
例えば右下の作品を制作したIさん。(入会して1年以上経ちますが、ブログに作品が載るのは今回が初めて。)
毎回対策レッスンで制作された作品の中でブログにアップされるのは上位組だけです。
厳しいですが、これが現実であり、当然毎回上位の生徒の方が合格率が高いことも事実です。
上位になるためには?他の生徒の参考になる作品とは?
まずは「自分に何が足りないのか」、「どう改善すべきか」、「どう練習すれば効率よく上手になれるか」
そして「今、自分は何を最優先にすべきか」をよく考えることです。
『練習は裏切らないという言葉があるが、頭を使わないと普通に裏切る。』
『努力は裏切らないっていう言葉は不正確。正しい場所で正しい方向で十分な量なされた努力は裏切らない。』
という有名な言葉がありますが、僕も熟熟その通りだと思います。
美大受験クラス(京都芸大専科)の国公立対策レッスン描写モチーフは「スパゲッティ、紙袋、プラスティックカップ」(4時間)です。
今回は描き込みのし易いモチーフを準備しましたので、今まで以上に手数が入っていて完成度の高い作品に仕上がったと思います。
ブログの描写画像は毎回優れた1作品だけをアップすることが多いのですが、最近は複数アップ出来るようになってきたのは僕としても嬉しいことです。
画像上段はWさんの作品です。最近メキメキ画力が上がっている生徒の一人です。
描写担当講師のNさんも「Wさんはセンスがあるから、これからもっともっと伸びる。」と期待しています。
入会してもうすぐ10ヶ月。センター入試も近くなりやることも多いですが、これからが真価を問われる大事な時期となります。
12月になりました。本格的に寒くなってきましたね。
本日は児童画クラスをピックアップします。
児童画クラスでは僕を含め講師5名が指導にあたっています。
生徒数は非常に多いですが、一人ひとりに時間をかけて丁寧に指導できる環境は整っています。
画像作品は最近制作したものですが、どれも個性が光っていて素敵ですね。☆
さて、児童画クラスのアシスタントですが、来年3月末で退職する講師が数名おります。
そのうちの一人、神戸芸術工科大学4回生のKさんは高校1年生のときに美大受験クラスに入会してくれて、大学入学と同時に児童画クラスのアシスタントになりました。
今春からデザイン会社の就職が決まっているのでアシスタント講師も残りわずかとなります。長い期間真面目に指導してくれてありがとう。
絵画教室では美大受験クラスの生徒の中で児童画クラスのアシスタント講師をしたい方を募集しています。
興味のある方は是非声をかけてください。(高校生でも学校・保護者様の許可があれば採用可能です。)