夏休み真っただ中の美大受験クラスはご覧の通り席が常時埋まっている状態です。
さて先日受験コースの生徒に白菜1玉を描いてもらいました。
構成や形に違和感のあった生徒が何人かいましたね。単純な1点モチーフでも構成と形は重要です。
白菜を観察してどの向きがよいか。どの部分を見せ場にするのかもっとよく考えましょう。
自然物は一人ひとり形や大きさが違います。人によっては白菜が変形したものもありました。
そのまま描くのではなく、より魅力的に見えるように形を修正することはデッサンでは必要不可欠な技術です。
デッサンは白黒写真でありません。写真を模写した鉛筆画とデッサンは別物なのです。
例えば写真は三点透視図法で、人間の目で見たものは二点透視図法となります。
パースを理解できている人には簡単にわかる事ですが、写真は目で見たものとまったく同じではありません。
完璧に同じと思い込んでしまうと制作の上で大きな問題となります。
また模写を続けてもただ単に模写が上手になるだけで創造的な絵を描くことには繋がりません。
デッサンでは立体物(三次元対象物)を観察し、平面上の空間に再現構築します。
光とは何か?影と陰の違いとは何か?デッサンは考察をして本質を捉えることが目的です。
インプット(デッサンで知識をつける)をしたらアウトプット(オリジナルの絵を描く)しましょう。