こんばんは。
京芸を受験した皆さん、二日間お疲れ様でした。
入試終わりに教室に立ち寄ってくれた生徒達へ。『疲れているところ本当にありがとう。』
今年度の実技入試の内容について。
◇描写「ポリ袋、ポテトチップス」
ポテトチップス(チップスター)は今年度の対策レッスンで出題したモチーフです。受験生全員が一度は描いたことがあったので動揺せずに取り組めたのではないかと思います。また透明なモチーフが出ると予想していたので、その対策もかなりしてきました。モチーフが2点と少なくポテトチップスの中袋と中身を出しても良いという条件のため、構成力はかなり重要視されると思います。他にも質感の描き分けや完成度などが得点に大きく影響するはずです。「周りに上手な人があまりいなかったけど、自分の試験室だけレベルが低かったのだろうか?」と感じた人は心配する必要はありません。自信を持っていいと思いますよ。
◇色彩「メロディ」
例年より色彩構成が出題される可能性が高いと思ったのは事前予想の通りです。但し出題のパーセンテージとしては低いため、最も対策が少なくなってしまったのも事実です。そしてテーマも大きく外しました。イメージ表現で「音楽」をテーマに出題したことがあったので、色彩構成で対策できていればと悔いが残りました。「直線分割」「各直線の両端は解答画面の端に接する」などの条件では、具体的な形を作ることが難しく、如何にテーマ性や色合いのバランスを表現できているかがポイントになりそうです。色彩に関しては当校を含め他校の生徒も手ごたえを感じている人が少ない様子でした。
◇立体「解体と再構築」組立箱と学習帳(材料)
今年度、全く同じ材料・テーマは準備出来なかったものの想定範囲の条件だったので当校の生徒は十分に対応できたはずです。一つの立体の中に二つの対比した言葉を入れての制作は何度も練習してきました。「ゴチャゴチャしやすい材料をシンプルに構成できているか」、「テーマに合っているか」、「工夫できているか」、「材料の使い方が的確か」など求められている要素は多いです。『自分に似た作風が少なく大丈夫だろうかと不安に思っている生徒がいましたが、その点は問題ありません。似た作品が多い方が危険なのですから。』
受験生の皆さんは入試が終わったばかりなので、まずはゆっくり休養してくださいね。
中期・後期を控えている人は集中力を切らさず残り期間も頑張りましょう。