美大受験クラス(京都芸大専科)の国公立対策レッスン描写課題は「3本の指で角砂糖1個をつまみ上げ、その手を描写せよ。」(4時間)です。
1980年度京都市立芸術大学の描写課題を出題しました。⇨『京芸過去問』
関東私立美大入試の定番モチーフである「手」は京芸で出題されることは20年に一度ほどです。
京芸組はほぼ毎回静物デッサンですので、初めて手を描いた生徒もいましたね。
以前ブログにも書きましたが、初心者の方にもわかりやすい手の描き進め方について。
(1)まず骨格や筋肉、指関節など手の構造を把握して形を描いていきます。
(2)光の方向を意識し、大まかに陰影をひろっていくように描き、大きな流れをつかみます。
(3)徐々に細かい線で調子を重ねます。(タッチの方向が単調にならないように気をつけよう。)
(4)最後に指1本1本の表情、前後の遠近感などを描きこみ完成です。
今回(2)の光の意識が足りていない生徒が多かったです。手を描く時は特に『稜線』を捉えることが重要です。
稜線とは=面と面の境界線のことを指し、面が大きく変化しているところが稜線に当たります。
稜線は立体を暗示する線であり、重要な稜線を選んで描く必要があります。
教室には多摩美や武蔵美に合格した先輩の手のデッサンも沢山ありますので、是非参考にしてくださいね。